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上尾ハイヤーさんの1991年式YT140後期型DXです。

130系クラウンを手放して以降1台で全てをこなしてきましたが、数ヶ月前に足車としてクラウンコンフォートが増車され、趣味車となりました。

外観が一部リニューアルされ、当イベントでの展示に合わせて様々なネタが仕込まれています。


2022年11月に社紋が新デザインに変更されました。
行灯も社紋入りの新形状に変更されています。

社紋変更に合わせて社番が20号車に変更されています。

1990年代の東京都内のタクシーをイメージしたと思われる計画配車表記。
マグネットシートのためクラウンコンフォートにも装着可能です。

リアバンパーにはてんけんくんのステッカーが追加されています。

緑色のナンバープレートは当然ながら展示用のダミーですが、精巧に造られているため、本物と勘違いした方もいるようです。


かつては車両サイズによって小型料金と中型料金が存在しましたが、2007年以降徐々に普通料金への統合が進んでいます。

丸型の小型・中型表記は最近まで静岡で見られました。

自動ドア、LPガス車のステッカーは一度デザインが変更されています。

クラウンバンの前席です。

シート地はデラックス以下がビニールでスーパーデラックスがセミファブリックです。
ベンチシートで背もたれは左右分割ですが、座面は一体となっています。

運転席はリクライニング可能でランバーサポートが装備されているほか、木製ビーズクッションが敷かれています。

助手席は背もたれ固定式でリクライニング不可です。

助手席背もたれ背面には後席用灰皿とシガーライターが装備されています。

後席を倒すと広大な荷室が生まれます。
今回はレトロ自転車が積まれていました。

エンジンルームです。
搭載エンジンは直列6気筒DOHCの1G-FEです。
当初はSOHCの1G-Eが搭載されていましたが、1989年に当機に変更されました。

直列4気筒2400ccディーゼルの2Lも設定されていましたが、1994年に廃止されています。

コーションプレートです。
運転席側フェンダーに装着されています。

ボンネット裏に貼られたエンジンサービスインフォメーションラベルです。
当車はガソリン貨物車の平成元年排出ガス規制適合車（排ガス記号T-）ですが、5ナンバーに構造変更されているため、同世代の乗用車と同じ昭和53年排出ガス規制適合車（排ガス記号E-）用のラベルが貼られています。

COMAさんの1991年式YS130スタンダードです。
リアバンパーに静岡トヨタのステッカーが追加されています。

神奈川のタクシー会社で2000年代初頭まで使用されていたことが判明し、最近になって里帰りを果たしました。

ステアリングは130系後期型デラックス以上用に交換されています。

当車の詳細についてはクラコンオフの記事をご覧下さい（その1、その2、その3、その4）。

次は130系クラウンです。
いずれも前期型です。

山口さんの1990年式GS136Vクラウンバンデラックスです。
納車されてしばらく経ちますが、ようやくその姿を見ることができました。

バンはスタンダード～スーパーデラックスまで3種類グレードが存在しますが、セダンよりも装備の質が落とされており、スーパーデラックスはセダンデラックスと同等、デラックスはセダンスタンダードとデラックスの中間レベルの装備となります。

バンパーは全車スチール製で、デラックス以上がモール付きです。
ヘッドライトはデラックス以下が丸型4灯、スーパーデラックスが角型2灯です。
フェンダーミラーはデラックス以下が手動式、スーパーデラックスが電動リモコンメッキとなります。

バックドアには埼玉トヨタのステッカーが貼られており、2000年頃まで使用されていたデザインで懐かしいです。

新車当時もこのデザインですが、本来この位置には最大積載量ステッカーが貼られており、後貼りの可能性があります。

ちなみに当車は車高やタイヤの制約を無くすため、5ナンバーに構造変更されており、最大積載量は存在しません。

節税のため、1、4ナンバーへの構造変更（特に大排気量で自動車税が高額なアメリカ製フルサイズSUV）は割と行われますが、逆は乗用車の方が排ガス基準が厳しいため難しいとされており、変更例が少ないです。

デラックス以上はステンレス製ホイールキャップが標準装備です。


ドアトリムはポケットが無くシンプルなデザインです。
窓の開閉は全車手動が標準で、パワードアロックはスーパーデラックスのみ装備です。

インパネはデラックス以上だとフォーマルインパネ（Bタイプ）が標準で、スタンダードはタクシー仕様と同等のフォーマルインパネ（Aタイプ）となります。

当車は内装保護のため、ダッシュマットが敷かれています。

トランスミッションはコラム4速MTです。
デラックス以下に設定されており、フロア5速MTはデラックス以上に設定されています。

AT車は当初デラックスのディーゼル車に設定されるのみでしたが、後期型でガソリン車のスーパーデラックスにも設定が拡大されています。

1995年にコラムMT車が廃止され、フロアシフトに統一されています。
バンのコラムAT車は純正では存在しません。

ステアリングは130系後期型スタンダード用に交換されています。

フォーマルインパネ（Bタイプ）はエアコン吹出口の間にデジタル時計が装備され、プッシュ式空調スイッチが装備されています。

オーディオはアナログAMラジオが標準ですが、当車はタクシー用薄型電子チューナー式AM/FMラジオに交換されています。

ペダルはアクセルがオルガン式で、ブレーキ、クラッチが吊り下げ式です。

オドメーターは現在21万Km台です。

次はN430グロリアスタンダードです。
直列4気筒LPGのZ20Pを搭載する営業車で、1993年頃までタクシーとして使用されていた車両です。

公道走行は不可ですが、綺麗な状態を保っています。

今回自家用モデルで同一グレードのセドリックも参加しており、セドグロでスタンダードが2台揃いました。

外装は基本的に現役時代の状態を保っていますが、一部後から追加されたステッカーもあるようです。

フロントグリルはセドリックとグロリアでデザインが異なりますが、スタンダードは共通となります。

ボンネットにはグロリアエンブレムが装着されています。

フェンダーミラーはスタンダード専用の金属製手動式です。
当車はオーディオレス車のためラジオアンテナも非装備となります。

リアフェンダーに社番が表記されていますが、手書きなのが時代を感じます。

テールランプはセドリックとグロリアで意匠が異なります。


トランスミッションはコラム4速MTです。
インパネはタクシー用機器の装着スペースが確保されており、タコグラフ装着スペースはメーターパネル右側に用意されています。

空調スイッチは自家用がダイヤル式なのに対し、営業車はレバー式となります。

前席はベンチシートで運転席と助手席が一体構造です。

後席です。

次は430セドリックです。

かねよしさんの1979年式430スタンダードです。
昭和末期に抹消後、平成を飛び越して30数年の時を経て復活を果たしました。

直列6気筒のL20を搭載するガソリン車で公道走行可能なスタンダードは片手存在するか怪しいレベルの希少な存在です。

オーナーは他にも430セドリックセダンSGLも所有されています。

入手当時はハードトップ用角型2灯ライトやドアモールが装備されるなど、グレード不明の外観でしたが、オーナーの手によってほぼ本来の姿に戻されています。

ヘッドライトはスタンダード専用の丸型4灯です。
デラックス以上は角型4灯となります。

フロントバンパーはヘッドライトウォッシャーが装備された輸出仕様用が装着されています。

ボンネットにはセドリックエンブレムが装着されています。

フェンダーミラーはスタンダードだと金属製手動式が標準ですが、入手時に他車種用と思われるものに交換されており、現在はデラックス以上用の樹脂製電動リモコン式が装着されています。
ただし、車内にスイッチが無いためリモコン操作は不可です。

ラジオアンテナは助手席側フロントフェンダーに装備されています。

Cピラーにはオペラウインドウが装備されますが、スタンダードは非装備で埋められています。

車名エンブレムはリアフェンダー左右に装備されています。

ホイールキャップはスタンダード専用のハーフタイプです。

トランスミッションはコラム4速MTで、ステアリングはスタンダード専用の3本スポークです。
AMラジオはスタンダードではオプションです。

フロントシートはベンチタイプですが、その中でも背もたれが左右分割されたスプリットシートとなっており、運転席リクライニングが可能です。
完全なベンチシート仕様も存在するほか、フロア5速MTのセパレートシート仕様も存在します。