YXS10のブログ一覧

エンジンルームです。

搭載エンジンは直列6気筒2500ccターボの1JZ-GTEで、最高出力は当時の自主規制上限値となる280psです。

90系ではツインターボでしたが、100系ではVVT-i採用と同時にシングルターボ化されています。

ツアラー系ではツアラーSに2500ccNAの1JZ-GE、ツアラーに2000ccの1G-FEが搭載されており、アバンテGにはツアラー系には無い3000ccの2JZ-GE搭載車も設定されています。

大人の事情で100系ではチェイサーのみ4気筒1800ccの4S-FE搭載車も設定され、モデル途中までアバンテ（1999年まで）とXL（前期型のみ）に4気筒2400ccディーゼルターボの2L-TEが設定されています。

ツアラーVでは電子制御スロットルのETCSが採用されていますが、サブスロットルのみ電子化されており、メインスロットルはワイヤー式です。

後期型でツアラーSにETCSの改良型であるETCS-iが採用され、アバンテ系にもオプション設定されています。

バッテリーは新車時が55D23Lで、現在は85D23Lが搭載されています。

エアクリーナーは納車時点でキノコ型の社外品に交換されており、吸気性能の向上によりパワーアップが期待できるものの、燃費悪化や交換周期がシビアになるので注意が必要です。

純正品も中古で入手済みですが、社外品に交換する方が多く、格安で入手可能です。

サービスインフォメーションラベルです。

ボンネット裏にはチェイサーの生産工場であるトヨタ自動車九州のラベルが貼られています。

コーションプレートです。
社内型式の末尾5桁で3兄弟が区別されており、AはマークII、Bはチェイサー、Cはクレスタです。

ボディカラーはスーパーホワイトII（040）で、後期型のイメージカラーである当色か、前期型のイメージカラーであるダークグリーンマイカP.I.O（6N9）であることがオーナーの必須条件でした。

クラクションはPIAAのスポーツホーン（400Hz）が装着されています。

トランクルームには純正のラゲージトレイが敷かれています。

最後に試乗させてもらいました。
実は昨年末にも一度見せていただいており（時間の都合上撮影はほとんどできず）、今回2度目となります。

2000年代以降の車と比べて角ばって見切りが良く、ボディサイズも今の車基準なら全然大きくなく、最小回転半径も5.1mなので取り回しは良好です。

クラッチやシフトレバーは重めですが、排気量に余裕がある分低速トルクがあり、発進や変速もスムーズです。
そしてターボが効き始めると刺激的な加速が味わえます。

高性能車でありながらセダンなので高い視点でいつものドラポジが取れ、居住性も十分で視界も良好で意外と乗りやすい車でした。

チャンピオンシロナさん、当日は貴重な車を見せていただきありがとうございました。

運転席です。

ツアラー系は専用のスポーツタイプで、硬めで適度にホールド感があり、疲れにくさ重視の設計ですが、クッションは厚みがあり、乗降性も良好で快適性を犠牲にしていません。

納車後に純正ハーフシートカバーが装着されていますが、これが意外とマッチしています。

アバンテ系とラフィーネは座り心地重視のラグジュアリータイプで、グレードによりAとBの2種類が用意されています。

XLはノーマルタイプですが、一番数が出ないXLの為だけに専用シートが用意されており、逆にコストが掛かっている気がします。

ツアラー系はリクライニング、スライドが手動式（アバンテ系は運転席のみ電動式）ですが、ランバーサポートのみ電動となっています。

サイドエアバッグは100系3兄弟全車標準装備で、1996年9月のモデルチェンジ時点ではかなり早い採用でした（トヨタ車初採用は1996年8月改良の20系セルシオ、国産初採用は1996年6月登場のY33シーマ）。

フロアマットは純正でツアラー系専用品です。

助手席ドアトリムです。

後席を見ていきたいと思います。
カーテシランプはフロントドアのみ装備されています。

リアドアにはチャイルドロックが装備されています。

スカッフプレートはリアも車名入りです。

後席も前席同様硬めの造りですが、ゆったりした造りで快適に過ごせそうです。
シートベルトは中央席にも装備されていますが、ヘッドレストは左右席のみです。

リアヘッドレストはアバンテGのみ調整式です。

リアセンターアームレストです。
XLを除く全車に装備されており、アバンテGはボックス付きとなります。

レッグスペースは必要十分な面積が確保されています。
シートバックポケットはXLと前期型ラフィーネは非装備です。

リアガラス上部にはブツブツ状の日除けが入っています。
最近の車では同様の日除けがセンターバイザーとしてフロントガラス中央上部に入ることが多いです。

これがあるとフィルム装着が難しいと言われていますが、当車は綺麗に施工されています（以前乗っていた170系クラウンも同様の造りでしたが、フィルムを貼ったら上だけ上手く貼れませんでした）。



コンソールボックス後部には後席用の灰皿とカップホルダーが装備されています。

コンソールボックスはアームレスト一体型で、前方にはカップホルダーが装備されています。

足踏み式パーキングブレーキ装着車は形状が異なり、2段式で上段は開閉がヒンジ式、下段はスライド式となっており、カップホルダーはコンソールボックス下段と一体になっています。

グローブボックスはキー付きです。

ルームミラーです。

フロントマップランプです。

運転席サンバイザーです。


照明はありませんがバニティミラー付きです。


助手席サンバイザーです。
照明付きバニティミラーが装備されており、アバンテGと2.5アバンテは運転席側も照明付きとなります。

天井に装備されたルームランプです。

メーターパネルです。
オプティトロンメーターで、ツアラー系は後期型からオレンジ照明が採用されています。

アバンテGはスペースビジョンメーター（デジタルメーター）が採用されています。

エンジンキーシリンダーは照明付きでインパネに配置されています。
キーレスはトランクオープン機能付きで、ツアラー系ではVのみ装備されています。

電動格納式リモコンドアミラーは全車標準装備です。

エンジンキーシリンダー下の小物入れです。

アクセルペダルは吊り下げ式です。

運転席足元左側に貼られた、ターボ車のオイル交換案内ラベルです。

フューエルリッド、トランクリッドオープナーは運転席足元に装備されています。

ステアリング左側にはコインホルダーとヘッドライトレベライザー（HIDライト装着車のみ）が装備されています。

エアコン中央吹出口です。
ツアラーVとアバンテGはスイングレジスターが装備されています。

吹出口右側にはハザードスイッチとデジタル時計が装備されています。

オーディオスペースは2DINで、エアコンスイッチよりも上に配置されていますが、2DINナビが普及していない90年代ではまだ珍しい配置でした。

後期型ツアラーVでは2DINサイズのAM/FMラジオ+CD/MD/カセットデッキが標準で、3メディア扱えるデッキは珍しいです。

現在はイクリプス（旧富士通テン）製2DIN HDDナビ、AVN６８７HDが装着されています。

エアコンは全車オートエアコンが標準で、その下にはシガーライター、その左には前期型は小物入れ、後期型は助手席シートベルト非着用警告灯が装備されています。

更にその下は灰皿です。

シフトレバー前方にはTRCキャンセル、ETCSスノーモードスイッチが装備されています。

TRC（トラクションコントロール）はツアラーVと3.0アバンテGのみ標準で、ツアラーSとアバンテ系2.5Lにオプションです。
ちなみにVSCはツアラー系には非設定で、3.0アバンテGに標準、アバンテ系2.5Lにオプション設定です。

ETCSは電子制御スロットルです。

外装を一通り見たので内装を見たいと思います。

ドアトリムです。
ツアラー系は内装色が暗めのブラック（前期型はダークブルーグレー）でスポーティな印象です。

アバンテ系は外装色により、オーキッドまたはセージとなります。

ツアラー系は6スピーカーが採用されており、ドアスピーカーとツィーターが装備されています。

パワーウインドウは運転席のみオートで、加飾パネルはツアラー系ではリアルカーボン（調じゃなくて本物）が採用されています。

アバンテ系は木目調で、XLのみ加飾レスの無塗装黒パネルとなりますが、上級グレードとの差別化の為とはいえ、一番数が出ないであろうグレードで専用内装を用意するのはかえってコストが掛かる気がします。

パワードアロックはXL、ラフィーネを除き車速感応式です。

スカッフプレートはツアラーVとアバンテGのみ車名ロゴ入りです。

インパネです。
形状は全モデル共通です。

ステアリングホイールは前期型では全車4本スポークでしたが、後期型でツアラー系のみスポーティな印象の3本スポークに変更されています。

革巻きはツアラーS、VとアバンテGに採用されています。


ステアリングのチルト機構は全車標準で、テレスコピック機構はツアラーS、V、アバンテG、2.5アバンテに装備されています。

ライト、ウインカースイッチです。
フォグランプスイッチ一体型です。

コンライト（オートライト）は当初アバンテ系のみでしたが、後期型でツアラー系にも設定が拡大されています。

ワイパースイッチです。
タイマー機構付きの間欠式で、後期型から一部グレードで車速連動式が採用されています。

トランスミッションは5速MTです。
MT党のオーナーには絶対に外せなかったポイントです。
載せ替えもよく行われていますが、当車は新車時からの純正MTです。

ツアラーVの他、2.0アバンテと後期型ツアラーに設定されており、ツアラーVのみ革巻きシフトノブです。

ATは後期型ツアラーSのみ5速で、他は4速です。
ツアラー系のみゲート式で、他はストレート式です。

パーキングブレーキはツアラー系とMT車、XLがレバー式で、他は足踏み式（ハンドリリース式）です。