![現場の帰りに食事 現場の帰りに食事](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/046/672/954/46672954/p1m.jpg?ct=b9802a65a011)
急な呼び出し。
駆け出しの頃に現場だった施設。
低圧受電の保育園。
中部電気保安協会に漏電しているって言われて、出入りの電気屋さんに修理を頼んだけど漏電が止まらないらしい。
電気屋さんは途方に暮れているから見てちょうだいって、電話があった。
新人が受け応えしてるが要領を得ない。
チョコ父「行くぞ」
後輩「えっ?」
チョコ父「先方は困ってるんだろ?なぜ、君は動こうとしないんだ!行くぞ」
チームリーダー「そう言うと思った」
チョコ父「絶縁抵抗測定器と配線チェッカーを持って行け」
後輩「図面は?」
チョコ父「小さい施設だ。チョコ父が作った。行けば思い出す」
後輩「とりあえず、持って行きます」
チョコ父「好きにしろ」
保育園には電気屋さんがいた。
状況を聞き、分電盤に向かう。
そうなんだ、保育園には園児がいる。
園児A「おじさん、何しにきたの〜」
チョコ父「おじさんだってよ」
後輩「僕の事ですか?」
チョコ父「他に、誰がいる?返事はするなよ」
この園児の言葉に返事をしてはいけない。
一人に返事をすれば次々と園児が集まってきて、質問をしながらまとわりついてくる。
後輩は返事をしてしまった。
わらわらと園児が集まってきた。
程度を知らない大声で質問してくる。
チョコ父「だから、返事をしちゃダメなんだ」
後輩「、、、」
チョコ父「分電盤を開けるので子供達を離れさせてください」
園長先生が保育士さんに指示をした。
子供達は保育士さんには従順なんだ。
電気屋さんに絶縁抵抗試験をするように頼むが受けてくれない。
、、、そうか、、、
試験方法に問題があるかもしれん。
チョコ父「こちらでやります。園長先生、停電させますよ。事前に開放してるブレーカーの番号をメモします」
メインのブレーカーを切り、枝のブレーカーも全部落とした。
盤アースに絶縁抵抗測定器のクリップをつなぎ、テスト棒を盤に当てる。
チョコ父「ゼロチェックOK」
順番にテスト棒を配線に触れていく。
針が少し動くが指示は正常範囲。
開放してあったブレーカーの配線に触れると指示はゼロになった。
チョコ父「これだな。これ以外は全て正常。確認のゼロチェックをしてから回路を戻そう」
メモを見ながら復旧する。
電気屋さんはキョトンとしている。
チョコ父「園長先生、大丈夫ですよ。電気屋さん、ペンチ持ってる?異常回路の配線を切断してテープ巻いておいて」
園長先生「大丈夫なんですか?」
チョコ父「大丈夫」
園児達「おじさん、ありがとう〜」
と程度を知らない大声。
現場を後にした。
近くのラーメン屋(スガキヤ)に入り遅い昼食。
後輩「なんで、先輩が自ら試験したんですか」
チョコ父「正しい測定の仕方を君に教えるためだよ」
後輩「、、、」
チョコ父「電気屋さんは修理の後、すぐに復電しちゃったと思うよ。そして、絶縁抵抗試験。活線で絶縁を測ればゼロだ。慌てていたんだろうね」
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2023/01/11 16:02:31