ZC33S ECU書き換え

毎年恒例の”春の旅行”、例年は4月前半なのですが、今年は3月30日に拘りました。
その理由は、モンスタースポーツ磐田店の粟津原さんにお会いする為です。
この方、モータースポーツを齧ってる方なら、知らない人はいない、神様のような方です。（ 12年連続、全日本ダートトライアル選手権チャンピオン。うち、全日本ラリー選手権とダートトライアルのWシリーズチャンピオンが9回）



3月30日（土）約束の時間30前にモンスター磐田店（静岡県）に到着しました。
朝一、ノーマル状態（マフラーやスプリングは既に交換済みだが）で箱根ターンパイクを駆け上がり、そのまま東名に入り、なんとか時間に間に合いました。


受付を済ませ、すぐにピットに入れて頂きました。


ECUを変更する事により、上記の改善がなされます。
昔はROM交換でしたが、現在のECUはEEPROMですので、ライターで消去と書き込みができる訳ですが、セキュリティー（イモビライザー）の関係で、ハードの交換はできません。


ワイパー裏側のカバーを外し、ECUを取り外します。
プログラムの書き換えを行っている間、点火プラグも交換します。
今回の仕様は、マフラー及びプラグの交換が前提となります。


交換するプラグは、NGKのレーシングプラグ（8番）になります。
中心電極はイリジウムですが、アース側電極は白金を使用しており、より耐久性が上がっています。


書き換えが完了したECUです。（念のため、シリアルNoは隠してます）


今回の仕様はN1-Aですので、最高出力：169.7PS/5000rpm、最大トルク：30.6kgf・m/2000rpm のスペックになります。


走行確認完了後、粟津原さんと色々お話させて頂きました。
（因みに、猫が私です）
ここには書き込めない、様々な開発秘話等、大変貴重な対談でした。


話が盛り上がったついでに、「うちのデモカー乗って見ない？」と言われ、2つ返事で乗り込みました。
走り出しは大人しく入りましたが、オーリンズが組み込まれた足は、拍子抜けするほどソフトでした。（ダンパーの調整）
助手席に乗った粟津原さんから、「ここは全開で良いよ！」と言われたので、遠慮無く踏ませて頂きました。
ターボチャージャーも変更された200ps程度のエンジンで、高回転は素晴らしいふけ上がりを見せます。
でも街乗りで使うなら、3000回転以下は、ノーマルタービンの方が乗りやすいかも知れません。
大変貴重な体験をさせて頂きました。（感謝）


各種ステッカーやノーマルプラグを受け取り、モンスター磐田店を後にしました。

ここから伊豆までの経路は、当然”新東名高速”です。
何故なら、最高速120km/hの区間ですので、中間加速や高速巡航を試すには、持って来いのルートです。
・・・いやいや楽しいのなんのって、数値は書けませんが、3車線の際右側を、アウディーらと楽しくランデブーさせて頂きました。
（最初、アウディーのおじさんは黄色い小さな車が凄い加速をするので驚いていましたが、すぐに本気モードになり、車線を開けあいながら20分ほど楽しみました。
別れ際はお互いに手を上げて、遊んで頂いた事に感謝の意を！）


翌日、伊豆の峠を超えて、再度箱根ターンパイクです。
昨日（土）は結構空いていたのですが、さすがに日曜日は車の量が多い！
ポルシェやBMWが爆音を上げて駆け上がって行きます。
ギャラリーコーナーで空いたタイミングを見計らい、ヒルクライムのスタートです。


ノーマル（145ps）とは25psしか違わないのですが、上りのコーナー出口からの加速は、まったくの別物です。（思わず笑ってしまいます）
その要因は、馬力よりもトルクアップにあるようです。
約6kgのトルクアップは、970kgの車体に多大な加速Gをもたらします。
これ以上攻め込むにはタイヤが役不足であり、ある意味泥沼に入りつつあります。（笑）

今回のECU変更に伴い、価格以上の性能UPが得られたと感じています。
代償としては、朝（水温が上がるまで）の出だしは、若干もたつく事があります。（プラグが8番のせい）
また、高速での燃費が1km/lほど落ちた気がします。（楽しくて回しすぎたのが原因かも知れませんが・・・）

ノーマルでも十分楽しいスイスポ（ZC33S）ですが、ECU書き換えのライトチューニングで、にやけながら運転する為、周りからは「キモイ！」と思われるかも知れませんね。。。