
先月の10日から,電動リトラクタブルハードトップのロードスターRFの予約受付が始まっていますが,いつもお世話になっているマツダディーラーの拠点に試乗車が配備されるとの情報が入っていました。
昨日担当セールス氏より,試乗車の配備と登録が完了したとのことで,早速試乗させていただきました。
画像で見た時はどうかと思いましたが,実物は思ったよりカッコイイ。
いつもお世話になっている拠点のお客様は,法人と一般のお客さんが多く,ロードスターに乗っているお客さんが少ないので,ロードスターの試乗車が入ることはまずなかったんですが,最近何台がロードスターの販売実績も出て来たようなので,試乗車が配備されたのかもしれません。
広島県内の系列店舗で8台配備された試乗車のうちマニュアルミッション車は2台のみで,今回配備されたブルーリフレックスマイカの試乗車も6速オートマチック車です。
最近はオートマチック車しか運転出来ない方も多いせいか,RFの予約もAT車の方が多いそうなので,試乗車もAT車での導入となったようです。
マツダ ロードスターRF VS(6EC-AT)
エンジンも2リッターへと排気量アップし,形式もND5RCからNDERCに変更になっています。
ロードスターRFの最大の特徴は,開閉スイッチひとつでルーフの開閉操作ができることです。
マツダ ロードスター RFリトラクタブルハードトップ開閉のイメージ動画
ルーフオープン時は大きなリアルーフがいったん上にあがり,頭上の2つのルーフとバックウインドーがボディに格納され,リアルーフが元に戻るという各パーツの動きをオーバーラップさせて開閉時間を短縮させています。
流れるような美しい開閉動作と約13秒という世界最短のルーフ開閉時間を実現しています。
しかも,ソフトトップモデルと同等の荷室容量を確保しているのは素晴らしいですね。
開閉ギミックのせいか,両側シートバックにあった小物入れ?が,助手席のみなくなってしまったので,トランクのパンク修理キットのところに「車検証入れ」が新たに設けられました。
※白いものが車検証の入ったケース
また,ソフトトップモデルでは助手席側についていた純正オプションのETCですが・・・
RFでは運転席側に移されました。
なんでこんなことに気づいたかと言うと,今回特別に高速道路を走らせてもらったので,出発前にETCカードを挿入する際,いつもの助手席側に付いていなかったので焦ったからです(笑)
今回の試乗は,主に当ガレージのソフトトップ車(オートマチック車)との比較となります。
ノーマルサスのまま17インチにインチアップしていますので,今回のRFの試乗車との違いは単純にエンジンの排気量とルーフ形状の違いになるかと思います。
まずステアリングを握ったのは相方さまですが,市街地と流れのイマイチなバイパスで試乗。
試乗後の相方さまに正直な感想を求めると,加速時にアクセルを踏まなくてもスルスルと加速していくのは間違いないが,市街地走行では2000ccの優位性がそれほど感じられないとのこと。
静かに加速して行く分,盛り上がりに欠けるとも。
運転を交代しましたが,RFになって開放感が少し失われるかな?と思いましたが,走行している限りはソフトトップと変わりなく,ルームミラーをみてもそれほど違和感はありませんでした。
信号待ちの際にデモンストレーションがてら(笑) 何度かルーフの開閉を行ってみましたが,閉めた時の静粛性はロードスターとは思えないほどです。(あくまでロードスターとして)
排気音はマフラー交換不要と思うほど気持ち良い音色を奏でるソフトトップモデルのそれに比べてジェントルな感じですかね。
そして,いよいよ高速道路に入りましたが,加速時にアクセルをワイドオープン
加速感は,同じ2000ccエンジンの弊NCとの比較となりますが,エンジンにアタリが付いていないせいもあってか,期待したほどの加速感は得られませんでした。
当然,NDのソフトトップモデルに比べれば絶対的に速いのは間違いない事実ですが,正直そこまでパワーが必要なのか?と問われると疑問符が付きます。
2リッターのトルクで高速巡航は余裕綽々ですが,100km/hからステアリングがナーバスになってくるのはソフトトップモデル同様・・・タイヤの17インチ化によって気になるレベルに?
17インチ化に伴い,アルミ製のナックルが補強されたようには思えないので,路面からの入力に対する手応えに少し違和感を感じます。
タイヤは同サイズながら,RFはPOTENZA S001,当ガレージのNDは
SP SPORT MAXX 050+の違いもありますが,ニーレックスさんの
ナックルサポートがかなり効いて安定していますので,RFにも是非追加したいパーツです。
元々,NCロードスターでハードトップ(RHT)モデルを購入したユーザーの多くはオープンで乗る機会が少ないそうなので,防犯性も高くルーフを開けることの出来るクーペとして購入したい方には断然お勧めできますが,晴れていたらオープンで走ってるような当ガレージのような使い方では,今までの1.5リッターエンジンでライトウェイトスポーツらしさを追求したソフトトップのロードスターを選ぶ方が良いのではないかと思います。(個人の意見です)
もっとも,ソフトトップのロードスターとRFは全く求めるものが別であり,キャラクターが違うので単純に比較すること自体がナンセンスなのかもしれませんが。
ソフトトップモデルのキャラクターが自分に合っているせいで,何となくネガティブな意見が目立ってしまう結果となりましたが,全体的には良いクルマにまとまっているのは偽らざるところで,気になる方は試乗されることをお勧めします。ZEHI!!