
"原動機の動弁機構部において、設計が不適切なため、バルブスプリングの設計条件よりも過大な荷重及び一般的な製造ばらつきによる当該スプリグ材料中の微小異物によって、当該スプリングが折損することがある。そのため、エンジンから異音が発生し、また、エンジン不調となり、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがある。"
だそうです。
手短にすると、"設計ミスって強度不足のバネ使ってました"ですね。
【スプリグ材料中の微小異物】
バネの主材料である鉄は、記録狙いの超高純度鉄でも99.9999%が出せなくて研究室用でも99.99%がやっと。工業材料なら99.9%まで純度上げずにどうにかするので安いのです。鋼鉄は鉄と炭素の合金でバネ鋼は更に複雑な合金、当然"微小異物が皆無のバネ"なんてこの世にありません。
デカすぎる"微小異物"で強度が落ちる事もありますが、統計的に「こりゃショウガナイ」と言うトコロまで発生確率下げる設計するのがお約束。
設計ミスって作って売っちゃったんですから、バルブスプリングの場合リコールになるのが定めですね。
【肝心なのは修理工程の管理】
"全車両、バルブスプリングを対策品に交換する"が改善内容ですが、場所が場所で台数が台数だけに、スバルは覚悟決めて修理専門チームを育成し、専門の修理拠点設営して車回収し、全工程を確実に記録管理し万全の完成検査出来る体制で立ち向かわないと後からリコールしたが故のトラブル頻発に見舞われるでしょうね。管理考えずに全国のディーラー・整備工場でやるなんて事やったら、腕前と心構えのバラ付きモロに食らいます。
エンジンASSY交換にした方がマシな気がしますが、それはそれで脱着するもの多過ぎでまた心配。
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同様のリコールをトヨタは過去キッチリやり切ってます。これが"会社の力量"。スバルと言う会社の力量が明らかになるのは数年後。
でわ。(^^)/~
Posted at 2018/11/01 23:15:33 | |
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