
取説によれば、冷却水の補充は、認定された不凍液と蒸留水を同量混ぜ合わせた物のみを使用、とあります。
また、
緊急時に純水を補充した場合は、混合比を修正しておく必要ありと。
最初に、水に関してざっくりとした一般論:
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純水及び精製水とは、不純物を含まないかほとんど含まない水と考えてイイと思います。
常水=水道水や地下水
蒸留水=常水を蒸留した水
精製水=常水をイオン交換、蒸留、逆浸透または限外ろ過などを単独あるいは組み合わせたシステムにより製した水
純水=常水からイオンや有機物を取り除いて精製した水全般のこと(精製水や蒸留水も純水の一種)
精製水には、工業用、医療用、試薬用等があり、更にその中で規格別に分かれている。医療用精製水は、厚労省の規格基準書である日本薬局方に定めがある。
純水には明確な定義は無い。
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で、画像の警告は暖気のファーストアイドルが終わると自然に消えてしまうので、何かセンサーエラーかなぁ?と思ってたのですが、冷間始動時3回続けて出たので車をPCに持ち込んでみました。もちろんインフル後なんで学校保健安全法第19条に準じた行動を心掛けました('◇')ゞ
メカニック氏:点検したところ漏れは無いようなので、家に戻って車が冷えたら水道水を補充しておいてください。
水道水?
メカ氏:冷却水自然減の場合は不凍液は補充せず水だけ入れる事になってます。
水道水をどんだけ入れるの?
メカ氏:1リットル位入っちゃうと思います。
(???いくらリアエンジンフロントラジエターで冷却水総量が多いとしても、水道水1リッターも入れるのか(-ω-;)ウーン)
メカ氏:3月で1年点検だから2月位に繰り上げてもらって、今回は取り敢えず水道水入れておいてください。
???
丁度サービスフロント氏が通りかかり、
サービス氏:自然減ならば水分だけ減って不凍液成分はそのまま残ってるから水だけ補充でイイんですよ!
はぁ。。。(さすがに正規ディーラーの二人から言われたら、ホントかよっ!とは言えませんからねぇ)
補足として、実は水冷エンジンの冷却水は不凍液が入ったLLCよりも、水だけの方が良く冷えるのです。比熱とか、正確な事は物理に詳しい人に聞いてみてください(^^; 「冷却効率の高い特別なLLC」を素人が買えるようになったのは90年代後半頃ではないでしょうか。プロの人達はキャビテーションとかあるからもっと前から特別な冷却水を使ってたと思いますが。昔話になりますが、80年代の2輪2stエンジンの市販レーシングマシン(RS125とか)には、プライベーターは水入れてましたね。
なので、冷却水中の不凍液成分が濃くなると冷却効率が悪くなるのを聞きカジってたワタシなので、サービス氏が言うように自然減は水分のみならば、水だけ補充で話は合ってるなぁ。。。という印象でもありました。
しかし水道水??確か今の冷却水は超ロングライフな筈だからなぁ、大丈夫か?と、家に戻り取説を読んでみたのが一番上の2行です。
記録に残るようにサービス氏にメールで質問しました。水のみを補充せよという整備要領書等のソースを示してくれ。。。
返信は「電話で説明します」でした。
「とにかくお客様には面倒な事はないように、運転を楽しんでもらう事だけを考えたお車や対応となっております」との事。
整備手帳によれば、初回点検時に冷却水の補充がされているが?
「定期点検では正規の冷却水を入れています」
、、、アレ(´・ω・)?
以下、大幅に端折りまして(^^;
具体的対応は、蒸留水を500ccほど補充し、警告が出ないか様子を見るという事に。混合比は次回定期点検でと。「それがベストです」と言われました。いや、ワタシがそう提案したんスけどね。だって今回満水まで仮に1リットル入れてしまったら数カ月後の点検では減ってないだろうから補充は無く、また8カ月後(今回の警告は前回の点検から8カ月後に出た)に警告出てまた水道水1リットル入れて・・・って毎年1リットル以上水道水を入れ続ける事になるんですが?ワタシはやりたくない!と。
そこで近所のドラッグストア2件に行きましたが、蒸留水は入手困難で精製水なら簡単に買えました→500cc補充で警告は出なくなりました。
つまり、突然の冷却水補充警告で簡単に入手出来るのは整備の現場で使用する工業用蒸留水ではなく精製水=純水なので、取説はなかなか現実に即した記述をしてると感じます。
尚、冷却水キャップは水温60℃以下になるまで開けてはダメですが、この季節でも水温90℃を指す完全暖気後に2時間放置しても70℃くらいだったので、警告出てPCに持ち込んでちょっと補充してよーと言っても「家に戻り車が冷えてから補充して」は合理的対応でしたね。
左のキャップが冷却水投入口ですが、992の冷却系はかなり高圧/高沸点仕様と思います。もし冷却水キャップを開けるならば、車が冷えてる時にキャップのツマミの位置関係を撮影してからにしましょう。キャップの回り方が途中でかなり硬い箇所があり、中途半端な締め方になる可能性があります。
キャップを開けて覗いた時の実際の見え方です。リアハッチは垂直までは上がらないし、ハッチの下にスマホを差し込んで撮影(上の画像)は出来ますが、顔を差し入れて見る事は出来ないので、MAX表示がよく見えません。
普段点検してなかったので、正常時の冷却水の水位がどの様に見えるかワタシは知りませんでした。やっぱり日常点検も大事だなと感じた出来事でした。
と、ここで整備手帳を見てみました。
「冷却水はマルチファンクション ディスプレイにメッセージが表示された時にのみ点検が必要となります」
取説には、
「クーラントレベルの定期的な点検はメンテナンスの一部です」
うーん、ユーザーが行う日常点検ではないとも読めますなぁ。。。
「どーしたらエエんじゃー」(某大河ドラマの台詞)という訳で、〆は静岡おでんをいただきました(笑)

見事な造形のカラシの下が大根で、中央に量感豊かな鳴門巻き、にょろっとしてるのが牛すじ、右下が黒はんぺん。青のりと魚だし粉がふりかかってます。色は濃ゆいですが、お味はアッサリでとても美味しかったデス!(^^)!
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Posted at
2023/01/25 23:28:16