【次の次にPS4S追記あります】
画像左:フロント、画像右:リア。リアのリム幅はターボSと同じでタイヤが2サイズ細いとこれだけサイドウォールが寝ます。引っ張ってますな。
ドリキン土屋さんのインプレ動画。
最初に、NA0とは、
992カレラ用のポルシェ認証タイヤなので、無印のリプレイス用PS4Sとは違う点がある筈なんで、そこはご承知おきを。以下誤解されないようしつこくPS4S NA0と書きます。
一言で言うと、992カレラ(F19"/R20")はラグジュアリースポーツカーだったんだ!と感じるほどの乗り心地の良さと静寂性を提供してくれるタイヤ。
それまで履いていたPZERO PZ4 NA0(以下、PZERO NA0)から換えてみて、桁違いに快適。
驚きなのが、PS4S NA0のTREADWEAR300。PZERO NA0はネット調べでTREADWEAR220。単純比較するとワタシの乗り方ならPS4S NA0は4万キロ持つことになるけど、、、さすがにそれは無いと思いますけどね。。。
PS4S NA0は、よく動く。悪く言うとグニャグニャしてる。あと、やや攻めた走りではロールが増えます(後に詳述)。
PZERO NA0からは、ガシッ、ドンッとしたタイヤの存在感を得られる(他に褒める点は(^^;)。
この、タイヤのフィーリングの差は確実にあるので、好き嫌いはあるとは思いますが、、、快適性が違い過ぎてちょっとPZERO NA0は厳しいm(__)m。
仮にの話、
PS4S NA0とPZERO NA0とで、サーキットのタイムと摩耗性が完全同一だったとします(あり得ないけど仮にです)。どっちのタイヤでタイムアタックしたい?と聞かれたら、ワタシはPZERO NA0で。その後、好きなのを履いて帰ってイイよと言われたら、PS4S NA0で(笑)
では、PZEROが一般道ではダメダメなタイヤかと言うと全くそんな事は無いです。細かい人は気づいたかもしれませんが、992+NA0以外のPZEROでは十分快適なタイヤの場合もあります。
タイヤ交換とアライメント調整での代車が981B非PASMのノーマル足でしたが、それにしても乗り心地が良かった(わざとタイヤを見ずにPCを後にした)。981C+PASM+GYを知ってるので、これはPZEROではないな!と。知らないけどコンチとかPS4Sかなぁ、と。家に着いて見たらPZERO N0でした。私の感性大外れ(笑) 事程左様に、タイヤが合う合わないあーだこーだは様々と思います。
と言う訳で、以下はワタシの微細な考察とそれを裏付ける的なメーカーの技術説明、いくつかのネット上の動画で書き進めていきます。
また、非MOのPS3をCクラスで、同じくPS4をEクラスで、各4万キロは走らせてるので、一連の公道用ミシュランパイロットスポーツの方向性は大方予想出来ます。今回PS4S NA0で走り始める前から、いくつかの項目は「こーなんじゃないかなー」と集中して感じ取ろうとしての評価となります。ミシュランでもCUPタイヤとかは全く知らないのでゴメンナサイm(__)m
比較は、新車装着タイヤPZERO PZ4 NA0。
PS4S NA0はXL規格ですが、PZERO NA0とはLIが違うので指定空気圧は同じF2.2bar/R2.5bar。速度全負荷&荷重部分負荷という下から2番目に低い内圧にしてます。
・乗り心地が大きく向上
橋と道路の接続部の様な段差、荒れた舗装路、マンホールの乗り越え、スリップ防止赤色横縞、と全ての路面で明確に向上。これは、サイドウォールとトレッドの境目のトレッドショルダ―の部分を変形させる事で実現させていて、それはPS3,4と同じ感じ。トレッド面のブロックも柔らかい感じがします。いや、PZERO NA0比だから、全部柔らかいや(笑)
・タイヤ騒音が大幅に低下
特に高周波域の音がキャビン内に反射してる的な音(車体がアルミ化されるほどこの様な音が増える気がする)がかなり消えている。ウエストラインより上の音が特に減ってる。付随してなんですが、オーディオの音量を低くしても十分聴こえるようになり、小さな音で音楽を聴く事となり・・・音楽の重低音も少なくなってしまうので曲の迫力が無くなってしまうという変な逆効果?があったりする。なので、BASSを数目盛り増やしたのだけど、リアル大音量で聴きたい時はそこまでのBASSは要らんだろ!という事に。うーん面倒(^^; 余談ですが、最近の曲の音質はカーステやスマホに最適化されているのか、イイ音ですよね(^^)
・微小ステア時に舵角がほんの僅か減った
乗り心地のところで書いたように、ケースの一部を変形させてるのに、です。正にマジック! 非SのPS4も同様だった(比RE050 MO)。
・直進時に限ると、トレッドの接地面横幅が狭くなったと感じる
PS4S NA0の方がラウンドショルダーだと思う。見た目もそうなんだけど、走り始めるとラウンド形状のトレッドショルダ―の所が極僅かに伸びてトレッド面が狭くなり結果として走行抵抗が減り燃費と静寂性の向上にもなってる。なぜ伸びるかというと、遠心力しかないと思います。
ここまでで、変形とか伸びるとか書いてあるのを見て「ミシュランの特徴は真円度の高さから~」なんだから変だ?と思うかもしれませんが、車両に装着されたタイヤは真円な筈ないです。接地してる部分が全く変形してない空気入りタイヤなんて存在しない(笑) じゃぁ走り出すと真円になるかと、、、接地面が潰れて平らっぽくなり→丸くなりの繰り返しの筈です。なのでミシュランはタイヤ全体を予め「なんとなく膨らませて」いて接地面は平らっぽくなるのですが、予め膨らませて無いタイヤと比べると平らっぽくなり具合が、「なんとなく膨らませてる」部分を人がほぼ感じられないので、結果として平らっぽく変形する感が小さくて、ドライバーはミシュランタイヤの真円度は凄い!と感じる訳です。ワタシは「なんとなく膨らませて」感がわかるかというとそうではなく、上述のとおり、接地面横幅が狭くなるナ、です。じゃぁどーやってるのか?でトレッドショルダー伸ばしてるでしょ、という事です。
PS3はどっちかというと左タイヤのイメージで、より省エネでソフトな乗り味。右タイヤのAとBではどちらが伸びてますか?Aですよね。Cも伸び率高い。Cのトレッドセンターは左タイヤを見てもわかるとおり遠心力で膨らみやすいから、予め内部ベルトがセンター部分は凹んでる(低くしてる)。こうしてトレッド面自体は出来るだけ接地面積や圧が走行へ悪影響ある方向には変形しないようにしてる。
PS4S NA0が動くタイヤと書きましたが、全体が動くのではなく、各所細かく動きをコントロールする造りになってるのが最近のミシュランタイヤかと思います。
ピレリは「あー911用ね、じゃあガッチリ造ってそれなりのゴム貼っておいたからね、チャオ!」というイメージ(笑)
いやいや、どーしてもミシュランの真円にこだわりたい人は公式HPを見ましょう。
日本ミシュラン
https://www.michelin.co.jp/
PS3の技術の項にこうあります。
---引用---
1.トレッド・ストラクチャー
低速時はトレッドが適度に変形してタイヤを素早く温め、高速時は優れた剛性でタイヤのたわみを防いで過度な温度上昇を抑制。接地面とコンパウンドの温度バランスを保ち、適切かつ安定したハンドリングが得られます。
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PS3では、1日程度駐車しておくと、次に乗り出した時も接地面が変形したままの状態で、まるでフラットスポットがあるかのようなタイヤの回転数と同期してゾワッン・・・ゾワッン・・・ゾワッンみたいな音がして、300m位走ると自然と消えます。走り出し直後はわざわざ真円ではない状態をキープし、タイヤの変形抵抗を素早くタイヤを適温にする為に利用している訳です。「高速時は優れた剛性」というのは、タイヤが高速回転して一定以上の遠心力になると変形が止まる内部構造にしてる。公式でも変形という言葉を使ってますね。
いや、上記はPS3ではないか、と。ハイPS4Sに話を戻します、
・車のロール量
PS4S NA0はコーナーリング時に外側のタイヤに荷重が掛かるとOUT側トレッドショルダ―が潰れる方向で変形させてるので、ロールが増える。テストコースの1個目のコーナーで感じました。ロール量の角度を正確に感知出来るのか?というと、そういう「点」での検知ではなく、ロールの仕方(初期ロールは同じ~ロールしていき~最後のロールが止まる所でもう一息的に僅かにロールが増える)というロール過渡特性の「線」で感じ取っていくと、違いがわかります。僅かな違いなので、乗り進んで行くと慣れてしまい、ロール云々は感じなくなるかもですが、気になる人はいるかもしれませんね。尚、F20"/R21"PS4S NA0タイヤの場合はサイドウォールが低いので、ロールの増加は感じにくい方向性の筈です。
このロール増加はバリアブル・コンタクト・パッチ(VCP)の効果。
PSS VCP2.0
PS5 VCP3.0 「コーナーリング時に・・・内部構造を最適化」
PS4Sには書いて無いのですが、PS4SもVCPが関係してます(断言)。なぜって公式の問い合わせフォームで質問して、関係アリって答えが返ってきたからです(ハイしつこい人です(^^;)
PS4Sのウルトラ・リアクティブ・トレッドパターンに「内部構造の最適化」技術が使われてるので、VCPの技術を含むって感じの説明でした(問い合わせフォームに転載等ダメって書いてあるんで)。
PILOT SPORT 4S VARIABLE CONTACT PATCHで検索すると2017当時の海外のタイヤ比較サイトでVCP3.0って書いてあるのですが、調べ事をする時は一次情報に立ち返れ!なんで、公式に聞いた次第。
いやまだ、PS4Sとロールの直接な証拠は無い!とも言えますが、、、
PILOT SPORT 4S ヴェルファイア ロール
これで検索すると車・レース業界で有名な人のブログが見つかります。
ヴェルファイアのロールに対して懸念
・・・
ヴェルファイアのロールを受け入れ
このブログ主さんは吉本興業所属でもあるんですよね。つまり、言葉のプロ中のプロです。なんで「ロールを受け止め」と書かなかったのかなぁ、と。言葉遊びかヨと言われそうですが、というか、インプレッションの一行目にズバリ書いてあるんですけどね、姿勢変化って。
という訳で、RRの992なんで、コーナーリング時にPS4S NA0のリアはかなりたわみます。ちょっと大袈裟ですが、荒れた峠道ではリムが路面の凸凹に接触しないかと気になるくらいに。今より内圧を下げたくないとワタシは感じてます。また、F20"/R21"を履いている人は、キャッツアイに近づくのは注意した方がイイと思います。
PS4Sは以上です。
ついでにPS5のインプレ動画を。
1:53から2:00
必要以上にテキストにするのは避けます。必要以上には強く言いたくはないんで。
言う事は言う!イイと思います(^^;
という訳で、日本ミシュランタイヤにはお世話になったので、ワタシ的お勧めのミシュランタイヤを。
ここまで読んだ人は諸々こだわって車に乗る人と思うので:
PS5,4,3の中から、サイズの合うタイヤを選ぶのがイイと思います。ミニバンやSUVの人はちょっとわからないです、スイマセン。
PS4Sは、積極的な運転を好むスポーティカー、スポーツカー、ハイパワー車乗りに。サーキットはほぼ考えてない人向け。
もうワンランク下のタイヤはどーかというと、今までの経験からして2NDランクのタイヤはそれなりですので、敢えてお勧めはしません。2NDランクでもミシュラン価格ですからね。ゴムに配合してる添加物や内部構造材の質が違うから明確に価格が違う訳で、それはエンジンオイルの値段が違うのと同じで、配合してる特別な材料の値段がどーにもならないからなんです。ミシュランを履くならPILOT SPORTシリーズではないでしょうか(^^)
では、ルマン24Hもスタートしたのかな?今日はこのへんで。
頑張れ可夢偉
可夢偉を見に凱旋?カートイベントに行った事があるのですが、この動画のように真っ直ぐで、自分も周りも楽しませるゾ真剣に!感が満載なイイ奴です。