
ド素人ドライバーであるワタシの見解なんですが、
菅生の最終コーナーはクリッピングポイントを2輪シケイン付近にとりA)、そこからアウト側へ孕みつつアクセルを踏んで行きますB)。
この際、アウト側に適当な目標を置き辛いんですよね。
アウト側に目線を向けると、そこに吸い込まれてコースアウトしてしまいそうで←。
クリップA)から、孕みつつ加速進行B)するとコースを跨いでいるDUNLOPゲートG)が見え始めるので、その左足付け根を狙うと結果として綺麗にコースの左側一杯C)まで孕んで立ち上がれます。
つまりG)が目に入ればもう安心・・・見てはいないC)にたどり着くというw
でも、クリップA)からアウト側へ出て行くB)その時は肝心の目標物G)が見えないのです。
走行ラインとはドライバーが運転プランを実行した結果としての軌跡なんで、C)の場所に行くにはB)のラインに乗せるからA)の場所はココだなと、逆算して組み立ててA)B)C)と走っていきます。
だからC)があってのB)なので、それがわかっているから大丈夫ですが、でも、フッとアウト側へ吸い込まれてしまうかも(行ってはイケナイ場所へ)と感じて「でもアクセルを踏んでアウトへ出て行く」この間(マ=魔?)がワタシにとっての菅生の魔物。
因みに、2007R35での菅生最終コーナーは、左のアームとかハブボルトとか折れるんじゃないかな?位の横Gがきます。実際、アライメントは大幅に狂いハンドルセンターまでズレてしまいました(日産が指定するR35サーキット走行後点検にアライメント調整が含まれているのには訳があるって事です)。
で、この事故に関して:
https://youtu.be/CYPUb6nnjVg?si=JEhXj2Zj8fZbL0Ro
ピットへ入りたい青300と黒500の接触事故です。(youtubeでなら見れます)
SGT統括団体GTAによれば、青300ドライバーさんにペナルティ。
指摘されてるウィンカーに関しては、規則に明記されてない模様。そもそも、少し前のフォーミュラカーにはウインカーは無いし、今も入門フォーミュラカーや多くのプロドライバーが経験しているカートにも無い。(カートやサーキット走行する2輪にはバックミラーさえ無いです)
つまり、車の動かし方で(その先どうするか)後ろに伝える/前車や周囲の車の動きを読む、こうした事はプロの人達は身に付けてます。
青300はブレーキをかけてるので、青300は動きを伝えてるように思います。ピットインの際にホワイトライン踏むとペナルティだからブレーキを踏んでる(金500早よ行ってくれ~)=右へとピットインするよ、と。
その後ろから黒500は青300を右から抜きにかかったというよりも、ブレーキをかけてる青300への追突を避ける為に右横へ行ったというGTAの説明、らしいですね。。。
狭い菅生で速度の違う300/500が4台交錯しピットインも絡んでいたが故に起こった事故、という事でしょう。どっちの立場も、いろんな意味で厳しいですねぇ。
ここで、ワタシがサーキット走行初心者の頃にその道の先輩(ツーリングカーの地方選手権に参戦していたチームに帯同してた方)から教えられた事を一つ紹介します。(FISCOのS4枠はフォーミュラカーと混走だったから心配したのだと思います)
「初心者君は遅いからコーナーで速い車にインを譲るだろ?」
「インを譲ったらすぐラインを戻したり、速い車のすぐ後ろに動いてはダメ」
「速い車は1台だけじゃなく2台3台連結して続いて来ると思え!」
これ↑、たぶん全てのプロドライバーさんが初心者の時に言われてると思います。ワタシ達が道路を横断する時「右を見て左を見てもう一度右を見て」というのと同じ位に一般的なヤツです。
動画で衝突の瞬間をスローにしてるのを見ると、青300のドライバーさんも一気に右へ走ったというよりも、極僅かに当たった瞬間に左に戻してる。金500をやり過ごしてもうホワイトラインカット寸前だと右へステアしつつ右ミラーを見たらそこに黒500が居た、という事かと。
レース後に青300ドライバーさんと近藤マッチ監督が黒500のチームへ謝罪に行ったという事ですが、GTAの裁定云々もあるのでしょうけども、この言い古されたヒヤリハット回避術を上手くやれなかった自責の念じゃないかと。(ワタシの勝手な想像です)
辛いっすね。
怪我をされた黒500ドライバーさんの一日も早い回復をお祈りします。
-----
動画のコメントで幾つかある「ピットインする車は最終コーナーではインベタで」というのは【素人の走行会での基本中の基本のマナー】ではありますが、菅生においてのプロのレース中は義務でも必須マナーでもないです。
ブログ一覧 |
モータースポーツ | クルマ
Posted at
2023/10/25 22:01:13