
先週初めのことなんですが、
ちょっと半日時間が出来たのでドライブにGOー。最高気温も32℃予報だったのでまぁイイだろーと。自主規制として35℃越え予報の時は992には乗らないことにしたのですが・・・乗り出したら車載温度計は35℃を指してました(xx;
まぁそれはしょーがないとして、
暑いので某PAでチョコモナカジャンボのチョコ無しの奴にカブリ付き、車に戻ろーとしたら、斜め手前に停まってたドイツ車のセダンベースのクーペかな?渋いグレーの車が動き出そうとしてて、運転席をふと見たら水野和敏さんでした!
アッどーも!って感じで手を振ったら、軽く会釈してくれて、えっと、んー名前思い出せないヨ的な表情で笑顔になってくれて、ワタシも手を振ってイイんですよーじゃぁ又ーみたいなジェスチャーして、一瞬の接近遭遇を終わらせました。
水野さんには2008年の初めころに20人位のお話会?みたいなので会ったことがあるだけなので、ワタシを憶えてないのは当然ですガハハ(笑)
画像は、その時に水野和敏さん(右)と鈴木利男さん(左)にサインしてもらったオーナー限定の写真集です。いまも写真集は配ってるのかなぁ、わかりませんが。
この機会にちょっとR35に関して書いてみます。2007,8年頃の完全ワタシ目線の話なので、なにか事実関係で間違い等ありましたらどうぞご指摘を。
まぁ正直言ってR35に関してはいろいろな感情があるのですが・・・ワタシは発売開始直後の最初期型2007年モデルを1年ちょい乗っただけで降りてしまいました。
一番の理由は、やっぱり、DCTの故障が気になってしまったからです。サーキット走行中の故障は保証されないので自費修理となりその場合のお値段250万円。。。
2008年のお話会ではDCT故障のことも話題になり、水野さん自ら原因を話してくれたのですが・・・それは書かないでおきます(笑) なぜって、水野さんからメカニカルな説明を聞いたのは事実なのですが、それが本当の事実かは別の話な訳で(爆)、素人ドライバー向けの説明である可能性もあるからです。
ワタシは、DCT油温を120℃まで(140℃でオイル交換必須だからマージンたっぷり)と決めててDCTのRモードも使わないとか様々なマネージメントをして走らせてたので(連続アタック3Lap以内とか)、自分では壊さない自信があったので日産の客相に対して、DCTが壊れる原因は製造上の問題なのだからサーキット走行中は全て車載動画で残し提出するから、もし製造上の問題での故障が発生したら検証等も日産を信用し任せるから保証してくれないか?と聞いたのですが、回答は「保証できない」でした。
当時、情報交換をしてた方たちの中でDCT故障の事例が出てきてて(幸い公道走行中)、発売直後にサーキット走行でタイムアタックしてた人達はネット上では10人も見なかった時期であり、故障事例がその中のお二人で・・・車台番号が最初期で特に近く次はワタシの順番か???と。
また、水野さんも、たぶん内部の人と思われる方から「サーキット走行後に保証を復活させるサーキット走行後点検を受けに行く公道上で壊れたらどーすんのよ?」とラフに聞かれて、「そりゃドライバーが何かやったんだよ!」と言い放ってて、、、
ちょっとワタシは(サーキットでは)もう乗れないなって感じましたね。
実はR35には#23付けなかったんですよね。

この画像は菅生主催のクラス分け無しタイムアタックなんですが、3位でした。ダサーw タイヤはBSなのでまぁ言い訳は出来るのですが(笑)
いや、でも、R35+DLに乗ったドリキン土屋さんのタイムとは3.5秒差位。けっこう遅い!と思うかもだけど、タイヤ差+1.5秒、姿勢制御ON(安全性)+1秒、遠方ビビり(家から遠い、ハイポイント以外縁石載せないetc=安全性)+1秒で、まぁ計算どおりとも言えた。
で、1位さんは、R35での土屋さんのタイムよりも僅かではありますが速かったです。
その車種はなんと、初代CR-Z!(画像はResponse.さんより)

魔改造+SタイヤのCR-Zではあるのですが、コレがサーキット走行での速さの現実です。
ノーマルでの戦いとか無い!のです(個々人の中ではアリ!ですが)。
で、ちょっとBSとかDLってタイヤの話してますが、R35の発売開始で用意されてたグレードは、価格順にプレミアム、ブラックEdition、標準の3つ。標準以外はBOSEオーディオ付きでホイールがブラック・クロームでタイヤがBS。標準はBOSE無しでクロームホイール+DL。極秘に入手(笑)した販売マニュアルには、グレード選びに迷った客にはプレミアムを推せ!と明記されてたので、ワタシもプレミアムを選びました。多分、最初期注文で標準を選んだ人はレアだったのではないかと思います。
ところがなんです、
ジャーナリストの試乗記がすぐに出てきて、一番安い標準が履いてるDLの方がBSよりも茂木のタイムで1.5秒は速いってことに。
たぶんですが、
水野さん的にはBOSEというスピーカー数の多いオーディオを積んでる=重いグレードはサーキット走行では不利な訳だから、サーキットユーザーは標準を選ぶのが当然だし、そこはグレード別の仕様から読み取れ!ってことかな?と。わからんけどw
いやーでも第2世代GT-Rでは、標準には低グリップタイヤでお高い方のVspecにハイグリップという組合わせだったので、おぃおぃそれは無いだろーと思いましたね。当時、タイヤだけで50万円だからホイールも交換すると100万円以上?でしょうね。。。 この点も最初からR35に萎えてた部分ですね。
真っ先に一番高いお金払ったのに遅いタイヤ履いた車を渡されて喜ぶ人どこにいる?って話ですよ。
お話会に話を戻すと、
途中の中休みみたいな時間に写真集へサインしてもらおーと思ったのだけど水野さんが見当たらず、、、外階段のところでタバコを吸ってらした。ちょっとね、ストレス抱えてるのかな、と。お話の内容は車のことだけでなく、どうやってR35プロジェクトをゴーンに認めさせるかという、世界経済の循環とスポーツカーの流行りの波みたいなプレゼンを聞かされました。正直、過去の複数の当てはまる事例を並べただけみたいな話で、そうしたプレゼンテク?みたいなのは本職ではなさそうでした。でも外国人社長には具体的な数字でアピールしないと採用されない訳で、技術的な車開発者という立場だけでなく企画立案もして初めて車が造れるということでしょう。(雑学:2008年はリーマンショックの年で、ゴーンは自己の巨額損失を日産に付け替えたと云われてます)
通常は、車を造るのは開発部で、それを実験部が検証するという二つの部署が関わる形なのだけど、R35はゴーン直轄で水野さんに全部任せたので、開発部だけの体制だったそう。開発スピード重視とコンセプトがブレない為にはイイ事と思います。だから、発売後の保証に関しても開発部の責任(になったのだと思う)で、あのR35のキビシイ保証規定が出来上がったとワタシは予想してます。後日ですが、FSWでN〇VAエンジニアリングの社長さんにR35どう?って聞かれて、ワタシは車に関しては忖度一切無しの人なんで、ブレーキがポルシェに負けてるetc、フロントキャンバー調整幅が足りないしハブの支持剛性どーにかなんないの?って逆に聞きました(笑) で、N〇VAさんでフロント氏を含めて3人でお話をさせていただいて社長さん曰く「水野さんわけわからない事を言うんだよー、DLを上のグレードのホイールに履かせるの禁止とかさ、ホイールは色の違いだけなのに」←すぐに改定されたそーです(^^;) ワタシはコレ聞いて、さては太いリアタイヤをフロントにとかグリップの違うタイヤを混用して駆動系を痛めさせない為の保証絡みだなと想像しました。空気圧センサーにIDが仕込んでありホイール変えるだけでNHPCで登録が必要なんですよね。当時は、ワタシが買ったNHPCの販売台数の2/3以上がスピードリミッターを社外品で解除してたくらいなので、水野さんとしては不正改造をさせない為にそーとー考えてらしたのではないかと察します。もちろんワタシのR35は完全ノーマルでした。
お話会には開発ドライバーの鈴木利男さんもいらして、サインをお願いしたらご自身のペンを鞄まで取りに行かれてそれで書いてくれました(サイン一つでも手を抜かない利男さん!)。水野さんのサインと太さが違うのはその為です。利男さんは皆さんにとても気遣いされてて、実にフェアな方という印象です。ライバルとしてたポルシェ997ターボとの比較でも、250km/hくらいならスタビリティはR35の方が上だけど、そこからの伸びや300km/h近辺ではポルシェが上回ってると。水野さんから更なる高性能版(後のspecVのことかな?)の開発もまたお願いねーと言われて「もーやだよー、やめよーよー」と笑って返してました。。。
この動画はspecVのニュルアタックなんですが、2台ともDCT油温が上がりすぎてフェイルセーフ掛かったみたい。実験部車両とあるから、最初の開発以降は実験部も加わったのかな??ワタシの名称記憶間違いかもですが。
7:54
えーと、水野さんの口癖って製造公差だったかなー!?(スイマセンw)
それと、車を購入直後に取説を読んだ訳ですが、トラクションコントロールや姿勢制御ブレーキのVDC(ビークルダイナミクスコントロール)の「OFF」に関してこう書いてありました「オフロードなどでスタックした場合に使用する」と。エェェェッ?なんですがその下に「詳しくはニスモに問合わせろ」と。で、ニスモNISMOに電話したら、「は?それ聞いてないです。R35のことも何もわからない。何て書いてあるのですか?」と逆質問されました(笑) つまり、全てを確認して完全無欠にマイナス点が無いことを証明してから前に進むのではなく、いわゆる水野さん流の突破力でしょう!\(^o^)/(実社会では時として必要と思います)
まぁそんな感じで(^^;
ホント、R35を水野さんが造ってくれたおかげで、素人ドライバーのワタシとしてはプロドライバーの方たちの出したタイムを参考に出来て、自分の走りの目標になり、とてもとても感謝しています。
車としても、いまだに第一級の速さを持っていると思うので、水野さんのスポーツカー開発者としての功績は日本の何かの(よくわからないけど)殿堂入りとかにしてあげてほしいなって思います。
いつまでも様々な車に対して水野節を炸裂し続けてほしいと切に願います。
いつまでも笑顔でお元気で!
最後に、
ワタシはこの写真集をほとんど見ていません。

歳取ってほんとにジジイになったらノンビリ眺めるか、と。

今回少し見て、なかなか良さそうなので、楽しみはもう少しとっておきます(笑)