• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ENIDのブログ一覧

2021年06月10日 イイね!

〝トーマス・バーガーセン〟を語る!【かなりの長文につき閲覧注意】

〝トーマス・バーガーセン〟を語る!【かなりの長文につき閲覧注意】今はコロナ禍で練習やライブも遠のいているが、50を過ぎた今でも趣味でバンドをやっている。演奏するのも聴くのも大好きだが、そんな自分の音楽の原点は〝吹奏楽〟だったと思う。中学、高校と吹奏楽部で活動し、青春時代の情熱のほとんどを吹奏楽とバンドに注いできたと言っても過言ではない。今でもクラシックや映画音楽からロックやアニメソングまで〝イイものはイイ〟の持論のもと、ジャンルに捉われず、幅広くいろんな音楽を聴いている。

好きな音楽というのはその時々で変わるし、流行に流されることもある。一時期ものすご~く凝ったアーティストや曲も、聴きまくっているうちに飽きてくることもあるし、少し距離を置いてみるとまた聴きたくなってきたり、ナントカと秋の空のように移ろいやすい。・・・そんな自分が、ここ10年以上も毎日のように聴きまくり、ヨメに〝しつこい!〟とまで言われても全く飽きることなく、それどころか聴く度に常に新鮮な感動を覚える曲を次々に創造し続ける音楽家、アーティストがいる。それが〝トーマス・バーガーセン(Thomas Bergersen)〟その人だ。



多くの人は「だれ?」と思うはず。名前だけだと一般的には認知度は低いかもしれないが、テレビ番組のBGMなどにも彼の曲が頻繁に使われていたりするので、知らず知らずのうちに皆さんの耳にも届いているかもしれない。そんな彼を語るには、まず「Two Steps from Hell」という〝音楽家集団(プロダクション)〟の説明をしなければならない。



唐突だが、映画というのは監督や俳優たちのこだわりや諸々の事情によって完成するのが公開ギリギリということが多々ある。だからと言って、現在のコロナ禍のような例外的な事情を除いては公開日を延期することはできない。映画は出来ていなかろうとも、決められた公開日に向けてのプロモーションは必須。要するに宣伝用の「予告編」を作らなければならないのだ。しかしその時点では映画どころかオリジナルの音楽さえ未完成、という事態がよくあるらしい。

映画が未完の場合、映像はそれまでに撮った場面を適当に編集すればいいが、音楽ができていない場合はどうするか?そんな時にお呼びがかかるのが映画の「予告編」の音楽を専門に制作するプロダクションだ。そう、「Two Steps from Hell」は主に映画の予告編の音楽をコンポーズする音楽ユニットであり、プロダクションのこと。そのグループの中心的人物、リーダー的な存在が「トーマス・バーガーセン」なのだ。皆さんが劇場に映画を観に行くと本編の前に長々と観せられて、あまりに長くて辟易することもあろうかと思うが、ああいった予告編のバックに流れるBGMを手がけるのが彼らの主な仕事というわけだ。



実際に予告編に使われた曲を集めたアルバムを「Two Steps from Hell」名義で数多くリリースもしている。その多くは映画のイメージを膨らませた、壮大で荘厳、雄大かつ感動的な楽曲ばかりだ。予告編のみに暫定的に使われて本編では使われないような曲なんだから、その場凌ぎのテキトーな曲かと思ったら大間違いだ。予告編に使用する前提なので時間的には2~3分前後と短かいが、そのわずかな時間の中で、観る者、聴く者に絶大なインパクトを与え、視聴者の心を鷲掴みにしなければならない使命を負っている。それだけに曲のみを聴いても聴き応え満点!心を揺さぶられるような圧倒的なエネルギーは本編の音楽以上と言っていい。

彼の創り出す楽曲は、基本的には「Two Steps from Hell」名義のものは映画の予告編用に創られたもの、本人名義(Thomas Bergersen)で発表されたものは映画とは直接関係のない、彼オリジナルの作品と考えていただいて良いと思う。



「みんカラ」では「何シテル?」のコーナーで「今この曲が熱い」のハッシュタグで度々YouTubeのリンクを貼っているが、残念なことに反応は薄い。まあ、みんカラは基本的にクルマに特化したSNSなのでそれも致し方ないことかもしれないが、自分もSNSの類はみんカラしかやっていないので、思いの丈はここで語るしかない。以降は独断と偏見で選んだおすすめの曲のYouTubeリンクも文中に貼っておくので、ご興味がある方、私の独りよがりな主張にお付き合いいただける方は、ぜひ聴いてみてください。



まずトーマス・バーガーセンの曲を知らない人に、一番最初にどの曲を聴かせたら喰いつきがいいか考えてみた。彼の曲は基本クラシカルなオーケストラ編成だが、楽曲により壮大なコーラスやボーカルを取り入れたものや、ドラムやギター、キーボードなどの電子楽器も多用することもある。ロック調の曲もあれば、美しい旋律の協奏曲調のものまで多岐に渡る。山ほどある推したい曲の中で、とっかかりとして1曲だけを選ぶのは非常に難しいが、あえて1曲を選ぶとしたら「Little Star」あたりがお勧めだろうか。あまり使いたくない表現だが〝万人受け〟する曲と言っていい。誰が聴いても感動する名曲だと思う。3分に満たない曲だが、そのわずかな時間の中で何か凝縮されたストーリーが見えてくるようで、一瞬でトーマス・バーガーセンの世界観に引き込まれてしまう。

「Little Star」


オーケストラのインストルメンタル・バージョンで聴いたあと、続いて同じ曲「Little Star」のボーカルバージョンもおすすめしたい。劇的な旋律に、透き通った歌声が重なって、後半の曲の盛り上がりには切なくなるほど心に響く。自分が初めてこの曲を聴いた時には感動が頂点に達して不覚にもついつい号泣。

「Little Star(ボーカル・バージョン)」


彼の作風は、静かな旋律から始まって後半に向けて徐々に盛り上がっていき、最高潮でエンディングを迎える、という曲想が多いが、そうかと思えば「Ride To Victory」のように勇ましい行進曲のような楽曲も彼の得意とするところだ。自分のように吹奏楽をやってきた人間には〝ツボにハマる〟と言うか〝刺さる〟曲だと思う。今、吹奏楽をやっている学生の皆さんの琴線にも触れる一曲。

「Ride To Victory」


この曲に限らずトーマス・バーガーセンの曲は、吹奏楽にも向いている楽曲も多い。みんカラを利用している方の中には現役の中高生はいないと思うが、私のような吹奏楽経験者の方や、お子さんが吹奏楽をやっている方などは、是非これをきっかけに「Thomas Bergersen」と「Two Steps from Hell」の名前、存在を知っていただけると嬉しい。

トーマス・バーガーセンはヨーロッパ系やアジア系などの民族音楽にも造詣が深く、多くの楽曲に取り入れたりもする。「El Dorado」はどこかエキゾチックな匂いがする劇的な曲。「Run Free」は中国風の旋律を取り入れた壮大な曲。三国志のような歴史大河を彷彿とさせる。

「El Dorado」


「Run Free」


彼の作品の中では比較的珍しい部類の曲だが、少し怪しげな雰囲気のコーラスから始まって、そこにドラムとエレキギターが重なり、激しいロック調になる「He Who Brings the Night」はロック好きな方にもおすすめだ。

「He Who Brings the Night」


「Empire of Angels」はまるで現代版〝ボレロ〟のような曲。一つのメロディを繰り返しながら、さまざまな楽器やボーカル、コーラスが徐々に重なって、曲の厚みが増していく手法が感動的だ。

「Empire of Angels」


自分が思うに、「Thomas Bergersen」の曲のスゴさというのは、珠玉とも言えるような数々の素晴らしいメロディ、旋律を、まったく出し惜しみしないというところだ。それぞれを別の曲として完成させてもいいんじゃないかと思うような感動的なメロディを、一つの曲の中で惜しみなく矢継ぎ早に繰り出してくる手法は、絶対的な彼の才能の成せる技だと思う。そんな彼の非凡さを前面に出し、その才能を余すところなく発揮した、10分にも及ぶ大作「That's a Wrap」は圧巻の一曲だ。

「That's a Wrap」


1曲ずつ解説していくのもキリがないので、ここからは自分が特に好きな曲をいくつかご紹介。

「Skulls and Trombones」


「Sons of War」


「High C’s」


「Your Imagination」


「We Are Legends」


他にも聴いていただきたい曲は沢山あるが、紹介仕切れないので最後に「Love Suite」をご紹介。美しいピアノの旋律で始まり、コーラスが静かに絡んできて、徐々に盛り上がっていく。後半に差し掛かった頃、冒頭でご紹介した「Little Star」のメロディが壮大なアレンジで演奏される。エンディングに向かっての湧き上がるような感動をぜひ味わってみてほしい。

「Love Suite」


最近はコロナ禍で映画の仕事が滞っているせいか、次々とアルバムやシングル曲をリリースしているトーマス・バーガーセン。別にヒマだからというわけではなくて、コロナ禍の今だからこそ、人々を元気づけられるような曲を精力的に発表しているように思える。コロナ後に発表された「HUMANITY」シリーズは、コロナに苦しむ今だからこそ聴いて欲しいアルバム。CHAPTER I、IIとリリースされて、先日IIIがリリースされたばかり。すさんだ心に沁み通るような曲ばかりで、殺伐とした気持ちが優しくなるようで、聴いていて自然に目頭が熱くなってくる。



YouTubeの公式チャンネルでも続々紹介されているので少しでも興味が湧いた方はぜひご一聴を。とにかく「Thomas Bergersen」の曲にハズレなし!と言いたいほどいい曲ばかりで、何回聴いても飽きない自分は既に〝信者〟と言ってもいいほどだが、決して盲目的におすすめしているわけではなくて、一般には知名度の低い彼の曲に、少しでも皆さんが触れられる機会を作りたいと願って投稿した次第。長文、大変失礼いたしました。
Posted at 2021/06/10 10:25:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ

プロフィール

クルマ好き&音楽好き&最近キャンプ好きです。若い頃からバンドもやってます。クルマは中古の軽自動車を手始めに国産車を数台乗り継ぎ、初めての外国車はゴルフ3。その後...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2021/6 >>

  12345
6789 101112
13141516171819
20212223242526
27282930   

愛車一覧

ダイハツ アトレー ダイハツ アトレー
車中泊キャンプに使いたくてタフトから乗り換えました。これから遊び倒したいと思います!
ホンダ ズーマー ホンダ ズーマー
当初は、ほぼ仕事や日常の〝脚〟と割り切って〝安ければなんでもいいや〟という感覚でスズキの ...
ダイハツ タフト ダイハツ タフト
ダイハツ タフト Gターボ(2WD)、フォレストカーキメタリックです。個性的なスタイルと ...
ホンダ N-WGN カスタム ホンダ N-WGN カスタム
長男の残クレを引き継いでN-WGNカスタムに乗ることになりました。長男から自分への使用者 ...

過去のブログ

2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation