
もう簡単にこの絵は撮影できないので昨年とった写真を掘り出して来ました。
右の水温計(CとHの小さいメーター)の針が中央よりやや左を指していますが、これがNAロドの水温が上がった標準の位置です。最初は左に振り切れてて、しばらく暖機運転や10分ほど走るとここに来ます。そして
以後、動きません。次に動くのはエンジン切ると左のC側へ、
オーバーヒートすると右のHへ急激に振り切れます。
まるで見てきたかのように言いますが本当に見まして、ボンネットから湯気出てるなーと思って何となく水温計見たらグーーーっとしゃれにならん速度でHまで振り切れて。真夏だとエンジン切ってもそこから動かなくなります。だから水温下がらないーって思いますよね普通。それ、
ウソらしいです。
なぜなのか?理由を見て声出して笑いました。
ほとんどの国産車の水温計は一度上がると、その後は全然動かないそうです。水温計が実際の水温のように上がったり下がったりすると、故障ではないかとメーカーにクレームをつけるわけのわからない人が多いので、わざと動かないようにしているらしいです。
マツダロードスターNB2のモディファイ
なんで世の中こういうバカに合わせてやらねばならんのでしょうね。
「ブレーキと思ったらアクセルだった!」に合わせて安全装置付けるみたいな。そんなやつは自動車乗るな。
R32GT-Rの水温計はきちんと動いたそうですが、かなり高温を指していた為、オーナーから大丈夫なのか?という問い合わせがメーカーに殺到したため、次期型では動かないようにしたらしいです。
マツダロードスターNB2のモディファイ
もう水温計つけるなよこういうバカに売るクルマには……あ、そういうこと?最近の自動車って余計な計器ついてないの、コンピューター制御してるから不要と思ってましたが、この手のクレーマー対策にもなりそう。
というわけで残念ながら30年以上だまされていたわけで、なんとこれを無料で簡単に修正できる、
リニア化という裏技があるそうなのです。どうでもいいですがリニア化って一直線化って意味にならない?リアルタイム化ならわかるけど。まあどうでもいいか。
手順は引用元のページに詳しくのってますんでまねしてみました。
コラムカバーっていうんでしたっけ?を外します。案の定(?)ネジ1本外し忘れてバキッとやるところでした。気付いてセーフ。
ただしここはプラスチック割れました。ていうかこんなん絶対割れるって。構造が問題なのもあるけど、軽く握ったらバラバラに砕けるほどプラ劣化してます。
最大の難所と言われるコネクタも検索しまくって予習していたので何とかクリア。このコネクタがつながってるせいでメーターが前に出て来ないので精密ドライバー(私は千枚通し使った)でロックを外すとパカっと取れます。
できると思わなかった。気がつけばメーター外していました。
そしておまけ、
180キロSWっていうネジ、これ外すとリミッターカットされるらしいです。
ほんとかよw 日本の公道だと180Km/h以上出せないからわからないじゃん。ていうかアライメント少しでも狂ってたら途中でハンドルぶるぶるしそう。
話もどして、左のネジ3つ外すと水温計が取れます。NBとNAではツメの数とか、ここのネジの位置が少し違うようです。緑色の養生テープが増えてるのは、ちゃっかりリミッターカットのネジをギリはずれないところまでゆるめて貼って押さえてます。
水温計の裏側。穴が開いてるところはハンダを吸い取ったあとで、ここにはまってたダイオードを片側外し、別の位置にて銅線で直結しました。ツェダーダイオードで検索するとでるはず。写真取り忘れた。
別のことも同時進行していて、接着して乾燥するまで暇だったので何となくキーシリンダーをピカールで磨いてたら想像以上にきれいになって驚いた。こんなきれいになるならビフォーアフターにすればよかった。
取り付けて、いざ実測。
上がらない、とにかく上がらない。トリップメーター126kmになってますんで、この前に家の近所の信号ない海岸線を10km走った後です。Cに振り切れてはなくて、ほんのりは上がってますが以前とは全然違う。
さらに市内をうろうろと10kmほど走行。どうやらここが外気温2度の定位置のようです。ええ、2℃。右上の窓についてるのは片栗粉じゃなくて雪です。もちろんフルオープンですよ。
さらに3kmぐらいをできるだけ3千回転以上を維持して走行直後。この後すぐに冷えて1つ前の写真のところまで針が戻りました。リアルタイムなのすごい気持ちいい。なにこの安心感。
この針の位置が一体何度なのか?
参考になる画像をお借りします、っていうか無断でパクってますスンマセン。
ということは、動かなかった頃の針の位置はだいたい98℃と推測。そして私がこの真冬に試した針の位置で考えると、80~90℃の間だとわかります。他にも文字での情報を引用。
メーターの右半分も同じように動くと仮定すると以下のようになります。
目盛り3/4強--------110℃
目盛り4/4----------120℃
目盛り4/4とHの間---130℃
Hの位置-------------140℃(針が振り切った位置)
そう、その情報が欲しかった。これなら真夏にオーバーヒート、振り切って140℃やらかしたとしても、リアルタイムに水温下がるのわかるはずなので安心。なんつっても
ポンプ壊れてて水漏れしてますからね。
本当はもっと手順がわかりやすいよう時間がある時に整備手帳に書こうと思ったのですが、難易度高そうな超役に立つ改造を自力でほぼ無料で作業成功してトリプルぐらいでうれしかったのでフライングです。
こんな改造はレースでもしなけりゃ役に立たないよみたいなこと書いていた人いましたがNAロドなめすぎです。何もしてないのに夏場走ると突然水温計が振り切るの普通にあるし、旧車ならではなパイプが割れたとかラジエーター故障や詰まったやら現マイNAのようにポンプからお漏らしなんてざらにありますからね、この車種。
何かすげえすっきりした。
Posted at 2022/02/07 23:05:38 | |
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