現場に美しい女子デザイナーはいないことはありません。
いるだけでやる気が上がるというのも事実に近いところです。(個人差あり)
物語はともかくクルマが映るのは楽しいな。
突っ込みどころ満載の表現もマンガスタイルなら良いも悪いも無いという。(苦笑)
山本先生がクルマ好きのカーデザイナー役。なのでその描写があるというのは元業界人としては気になるところ。
完成して出来た映像は…あれが精一杯。
デザイン業務はどこのカーメーカーでも秘中の秘なので国営テレビのドラマ制作でもナゴヤ自動車としては見せられないということに加えてそもそもドラマの作り手がカーデザインに興味がないという。
どだいテレビドラマで仕事現場の再現度に注力する時間はあるまいて。
ドラマを観たコドモたちがカーデザインに憧れを持ってくれる程度には作り込んで欲しいとは思う。それはそういうクルマを作るべきトヨタ自動車の文化的責任でもあるのだけれど。
トヨタ自動車のデザインで子供達やクルマ好きが憧れるクルマは極端に少ない以上デザイン現場の映像表現を魅力的に作り込むことは出来ないのだった。
疾走する二台のクルマはよく撮れていた。デザインは比較をするとよくわかる。(単体で見るより解釈し易くなる)
シンプルな2000GTに対してLFAはいつものトヨタデザイン。
複雑怪奇で意味不明。線や面が複雑なわりには感動がないのはこの会社のデザイナー達がそういう仕事しかやらせてもらえない結果、デザインで感動を与えることを知らないから。(美的普遍性を持ったフェラーリやアルファロメオに一切興味がない )
スポーツカーは一瞥した瞬間、心を捉えて離さないデザインが当たり前。
トヨタデザイナーはそれが出来ない。いややらせてもらえない。
ドラマでは走りのスポーツカーをデザインしたい女の子がいつの間に自動運転の箱車をデザインすることに意義を見出だして終わる。
それは社会的には正しい答えだろう。それゆえこの会社はデザインでビジネスとして成功する。だがそんなデザイン、誰がデザインしたいのか?クルマ好きがクルマ好きでいられない会社であれば山本先生が演じるヒロインはその会社を辞めるべきなのだ。
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2018/08/12 18:44:47