1957年 トヨタ プロト

2012年 レクサス LF-LC
トヨタ プロトはトヨタが発表した一番最初のショーカー。パブリカベースともいわれる。偉いのは実走出来たこと。後に作られるパブリカスポーツも実走可能だった。その始まりからデザインも車両開発も一体だったのは偉い。実走しないドンガラであればデザインは何でも出来るから。
それから55年後(別ブランドだけれど実質はトヨタ)のショーカーは凄まじい進化。トヨタ プロトと違いLF-LCは実走不可能なドンガラだということに注意して欲しい。最近量産車が発表されたが見かけのほとんどはショーカーから変わっていない。何でも出来る制約がないドンガラを技術と情熱で具現出来るところまでトヨタデザインは来たのだ。透明キャビンは手動式。そもそも開けても乗り込めそうにない。見れば見るほど突っ込みどころ満載のトヨタ プロトの出来の悪さ(顔つきなんてありえない!)こんな不様なトヨタデザインもここまで成長を遂げたのだ。何も知らなければこの1957年のクルマと2012年の2台のクルマが同じメーカーだとは誰も思わないだろう。きけばレクサスブランドのトップや開発主査はデザイン畑だという。また開発において生産技術の人間を当初から加えるともきく。マツダファンであればさもありなんということをトヨタもやっているのだ。それはともかくこの2台の間の55年間の、そして今も続くデザイナーや技術者の凄まじい研鑽、物凄い努力、そして情熱。ただただそれに酔いしれ圧倒されて欲しい。研鑽を積んでも努力をしても情熱を注いでも物事は必ず良くなったり成功を納めるものではない。でも結果を手にしたい何かがあるのであれば研鑽を積んで努力を惜しまず情熱的に挑むしか方法はないのだ。今も昔もこれからも。
Posted at 2017/01/05 20:36:42 | |
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