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サカイほーかいのブログ一覧

2017年01月08日 イイね!

ニンマリ

側面比較 どっちもカッコいい



メーカーが違うのに同じような印象を受けるのに注意して欲しい。
美しい骨格は万国共通というのが私の直感。
Aピラーの傾きとその傾きが前輪車軸中心にいくのも同じ。違いは座席数と表面的な衣装。
フロントフェンダーの高さが全然違うけれど思い出して欲しい。ND型の全長方向のセンター断面のボンネットの低さを。LF-LCはタイヤ径が大きいからそれを勘案するとND型と骨格が変わらないのがわかるだろう。1950~1960年代後半のイタリアのスポーツカーはメーカーが違ってもデザインが同じに見えた時代があった。それは日本と違い、違うメーカーのデザインを同じデザイナーなり工房なりが手掛けたこともあるけれどそうしたことでなくともイタリアのクルマは皆、同じに見えたときがあった。
現代のレクサスとマツダがわりとそうした状況に近い。模倣=パクリというより美しい骨格の正解が変わらないのでそうなっているのだろう。美しい骨格がわかっても量産となるとそれはハードルが上がってくる。緩い法規の1950年代と工房の優れた手仕事で叶った良き時代と現代ではそのハードルがとんでもなく上がっているのは間違いがないところ。コストフリーで技術を投入してあるべき理想を具現したLF-LCは偉いがマツダの凄さはその上を行く。ロードスター、随分高くなってしまったけれどローンを組めばなんとかなりそうな方はレクサスの比じゃないでしょ?ロードスターのデザインを含めたクルマ全体の算盤勘定を合わせた番頭さんは偉いよ。
Posted at 2017/01/08 18:30:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年01月07日 イイね!

狭いトレッドでもカッコいい。

1952年 アルファロメオ C52 ディスコ ヴィオランテ トゥーリング







1952年と1957年のクルマを側面比較。まずプロポーションに注意。
我らがトヨタはまるでなっていないことがわかるだろう。
1952年のアルファロメオのプロポーション、リズム感が素晴らしい。
対してトヨタは何をどうしたいのかわからない。
1952年のアルファロメオは前傾姿勢でありそれだけで動きがある。
ホイールハウスが隠れているのは2台共に同じだがアルファロメオはそれをリズムとして使っているのがわかるだろう。前傾姿勢がより効いてクルマが飛びかかるように見えている。トヨタは単に一部を被っただけ。狭いトレッドに大きいボディを着せればありがちな処理だ。
側面比較からはクルマの造形術のスキルの差も読み取れる。アルファロメオに走るハイライトに驚いて欲しい。カタチの抑揚が素晴らしい。

このクルマを正面から見る。トレッドとボディ巾のバランスが悪いのがわかるだろう。

でも走らせてみれば気にならなくなる。トレッドにボディ巾を合わせる基本から外れてなお、クルマを魅力的に見せれたのは優れた立体感覚の産物。因みにこのクルマにはクーペモデルもあるが屋根無しのほうが遥かにカッコいい。




最後にウチの子を並べてみた。同じオープンカーのFR。車軸間に対するシートの位置はアルファロメオと全く同じでプロポーションとして美しい。人が座ったときサマになる位置にあることがこの側面比較でも良くわかる。マツダのデザイナーとエンジニアは偉い!正しく学んで本当にイイ仕事をしたよ。
Posted at 2017/01/08 15:16:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年01月05日 イイね!

デザインのプロセス

絵を描く 車軸間の中心にヒトをレイアウト。我々アフラマズダ信徒は毎度お馴染み。

ちっこい模型でカタチを検証する おもちゃのクルマみたいに見える

図面化 あれっ?プロポーションが全然、違う。図面のクルマはキレイ キャビンもこちらが自然 ライト廻りも木型と違う。ボツ案の図面なんだろう。
スケッチ通りフロントミッドシップのFR。

実寸大で模型(実車)を制作 水平基調の古典的骨格。キャビンが2トーンだったりして面白い。
上図と比較して見ること。何があったんだろうか。

見よこのフロントマスク 別案スケッチ、図面はアバルト的なクーペルックだった。

リアのテールフィンは最新モード アルファロメオにもあったような処理
図面はここまでテールフィンに存在感がない。

よし!走行チェックだ! んんn?走っていない?


1957年 トヨタ プロト
パブリカをベースとした未来派クーペ
デザインプロセスをわかりやすく並べてみた。
あらゆるノウハウがないなかで拵えたデザイナーは偉い!それから写真を残したことも。惜しいのは実車が失われトヨタ博物館にもないこと。デザイン的にはパブリカスポーツの復元よりこのクルマの復元のほうがより意味があると思う。先人のデザインプロセスを知ることで現役デザイナーが学べることは多い。歴史も苦労も情熱も。
Posted at 2017/01/06 18:31:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年01月04日 イイね!

凄まじい研鑽、物凄い努力、そして情熱

1957年 トヨタ プロト


2012年 レクサス LF-LC


トヨタ プロトはトヨタが発表した一番最初のショーカー。パブリカベースともいわれる。偉いのは実走出来たこと。後に作られるパブリカスポーツも実走可能だった。その始まりからデザインも車両開発も一体だったのは偉い。実走しないドンガラであればデザインは何でも出来るから。
それから55年後(別ブランドだけれど実質はトヨタ)のショーカーは凄まじい進化。トヨタ プロトと違いLF-LCは実走不可能なドンガラだということに注意して欲しい。最近量産車が発表されたが見かけのほとんどはショーカーから変わっていない。何でも出来る制約がないドンガラを技術と情熱で具現出来るところまでトヨタデザインは来たのだ。透明キャビンは手動式。そもそも開けても乗り込めそうにない。見れば見るほど突っ込みどころ満載のトヨタ プロトの出来の悪さ(顔つきなんてありえない!)こんな不様なトヨタデザインもここまで成長を遂げたのだ。何も知らなければこの1957年のクルマと2012年の2台のクルマが同じメーカーだとは誰も思わないだろう。きけばレクサスブランドのトップや開発主査はデザイン畑だという。また開発において生産技術の人間を当初から加えるともきく。マツダファンであればさもありなんということをトヨタもやっているのだ。それはともかくこの2台の間の55年間の、そして今も続くデザイナーや技術者の凄まじい研鑽、物凄い努力、そして情熱。ただただそれに酔いしれ圧倒されて欲しい。研鑽を積んでも努力をしても情熱を注いでも物事は必ず良くなったり成功を納めるものではない。でも結果を手にしたい何かがあるのであれば研鑽を積んで努力を惜しまず情熱的に挑むしか方法はないのだ。今も昔もこれからも。
Posted at 2017/01/05 20:36:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年01月03日 イイね!

デザインを読む 評価する

長さ3300×巾1430×高さ1200 車軸間2000 1962年

長さ3580×巾1465×高さ1175 車軸間2000 1965年


同じ時代の同じ乗り手層が狙いの2台のスポーツカー。個人的にはどちらも大好き。車軸間2000は2台共に同じ。学校で出される課題みたいに分かりやすいので取り上げてみた。あぁでもない、こぅでもないと比べて楽しんで欲しい。記憶に間違いがなければホンダの初めての(試作版のS500を含めて)クルマのデザイン。クルマのデザインを知らないしどうやっていいかわからないわりには良く出来ていると思う。トヨタはホンダと比べればデザインの研鑽を積んでいるのでそれが実を結びかけたような時期。ジャーナリスティックに書けばパブリカスポーツやスポーツ800でなされた自動車らしい造形の主張はその後黙殺され、機能や歴史とはかけ離れたところで珍奇な造形テーマでクルマを売り捌くことになってゆく。



クルマのデザインを読んで評価するときのポイント
①偏見、特に自分の好みを捨てる。それが難しい場合、自分が何を好んでいるのか押さえておく。
②駆動レイアウト、骨格、寸法を押さえる。それらはデザインの全て。スタイルという包装、化粧を除いたクルマの本質。作り手の意気込みの結晶だ。
③偏見、特に自分の美意識でクルマを評価する。自分の美意識はクルマのデザインの包装紙的要素を評価するときに用いる。クルマのデザインの本質は目的(機能)を達成する骨格。スタイルはクルマの衣装、ファッション、包装であり本質より美意識でより激しく評価が別れる。しかしながら表面的な装いとはいえクルマのスタイルは立体でありそれがおかしいか否かは彫刻的に見ていくのが基本となるだろう。また①と真逆だが驚くに価しない。偏見と美意識は不可分だから。とはいえその二つは一体でもないので自分の美意識を正しく磨くことに努める。これは①と何ら矛盾しない
④デザイン評価に絶対も正解もないことを知りつつ正解を探す。
③で記述したように偏見と美意識は切り離すことは出来ない。しかしながら様々な事情で物理的にムリなクルマの駆動レイアウトや骨格、寸法を客観的に見抜くことは出来る。それは好みや偏見とも違う。クルマの意図に合わないおかしな駆動レイアウトが好きという偏見もあるだろうがそれは評価に価しないことはわかるだろう。
⑤デザインを含めてクルマやメーカーの歴史、流行り、傾向を知る。
新進メーカーでなければクルマのデザインには継続性がある。カタチのクセや人脈、技術。デザインではなく表面的なスタイルに固執しているメーカーは実績が露にするんだろう。
この⑤点を正しく真摯に用いれば貴方もデザインでクルマを評価出来る。絵が下手くそでも手が不器用でもダ・ヴィンチやミケランジェロの絵画や彫刻が出来損ないだとは(好き嫌いはあっても)人は決して断じることは無いから。
どこのメーカーのデザイナーやそれを記述する人間もそれを主張する術は我々の上を行く。それでもそれを見極めることはほんの少しの感性とウソをつきようがないクルマの実体~駆動レイアウト、骨格、寸法を押さえるだけで彼らの眩惑にハマることはない。
個人の好みはそれとして時として売れれば良かろうという目論見を阻止する教養として、そして何よりクルマ好きとしてデザインを評価して楽しんで欲しい。
Posted at 2017/01/04 08:15:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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