卒業シーズンのせいか唐突にあの頃を思い出し…先刻BDの2202を見たせいもあるのでしょう。
昭和54年ごろに中学生でアニメファンだった方へ
スーツの男性に話かける女子はかつての自分たちだ。
スーツの男性は我々なら誰もが知っている超有名プロデューサー。
話かける女子はそのプロデューサーが製作した作品の熱烈なファンだ。
私たちもそうだった。
この時代のファンは自分たちが好きなものが比類なく美しく正しいものだと真剣に本当に信じていた。
今振り返ると懐かしさと愛しさで胸が締め付けられる。
今、自分たちが好きだったアニメや特撮ものは際限なく大きいものになりその趣味の多彩と多様はすさまじい。
でもその豊かさ華やかさと裏腹にあの時代のファンが持っていた純粋さや美しさ正しさは失われてしまった。
それは仕方がないことだと思うけれど、富を偏在させる商材としてしか作り手も受け手も捉えていないというのはあの時代の熱さを知る私たちとしては残念でならない。
アップした写真の女子をもう一度見て欲しい。
何かを捉えて何かに心を動かされ何かを強く信じている。
かつてそうだった自分たちならそう見えるだろう。
悪い大人に騙された無垢で哀れな子供。でもそれだけじゃない。いやそういうことにしてはいけないのだ。
すぐに相対化され絶対化され決めつけられてバカにされるのが現代という時代。でもそれに抗い闘うのが我々大人ではないのか。
あの作品を今一度見る気はしない。あの作品は既に自分たちの一部なので見る必要がないから。
スーツの大人たちのために闘うのはゴメンだ。保身や組織のために目的を果たすなんて冗談ではない。
闘うならバカで何も知らない子供や弱者を守るためだ。
そう考える行動するようになったらあの作品のファンだった自分たちも多少は報われ意味があるように思う。
さらばを好きだった…方へ
あなたは卒業しましたか。
私は退学をしました。卒業すらしていないのでその意味を時々考えています。
Posted at 2018/03/04 15:08:31 | |
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