今度もどうしようもないタイトルです。いい案が浮かばず我ながら苦しいです。
もう開き直って画像大量投下してかっ飛ばしていきます。
では後編です。
9月中旬。某日。
前編に続き、沼尻軽便鉄道の痕跡を辿ります。ここは木地小屋駅跡です。前掲の沼尻駅跡周辺には軌道の名残があったのですが、ここはさほどわかりませんでした。
こんな長閑な景色の中を走っていきます。
猪苗代町の平野部に来ました。磐梯山の麓でもあります。
磐梯吾妻スカイラインから見たときは猪苗代盆地に雲海が発生していましたが、あっという間に散ってしまいました。よかったよかった。
稲穂の金色カーペットがここから猪苗代湖までの7~10kmくらいの区間ず~っと続きます。その美しさとスケールにとても感激しました。
野口英世記念館です。生家がそのまま保存されています。生家まるごと屋根をかけて保護してるのがすごい。
野口英世の研究成果のほとんどは現在では否定されていますが、それでも偉人とされるのはその生き様ゆえなんだと思います。
スポンサードされた海外留学資金を遊びで使い切ってしまったというエピソードが個人的には好きです(笑) それでも再びスポンサーになった血脇守之助もまた偉人だと思います。
記念館はまだ朝早くて開いてないので通過。その生涯について概ねのことはネットで調べることができますので、今回は生家に来たというだけで満足です。
猪苗代湖畔駅。「水の郷」編に出てきた磐越西線の駅です。駅からすぐの湖畔は砂浜になっていて、レストランや売店などもありちょっとしたリゾートになってます。この日はみな閉まってるようでしたがハイシーズンには賑わうのでしょう。
猪苗代湖。でっかいですねー。面積は日本4位だそうです。
東側の湖畔に沿って半周します。湖畔は砂浜もあれば断崖もあり、ロックシェッド区間もありました。
柱の合間から磐梯山。
ロックシェッド区間以外は見晴らし抜群、明るく開放的なレイクサイドロードで爽快でした。水はとても透き通ってます。国内でも上位に入る水質の良さだそうです。
浜路浜取水塔。
砂浜もあればガレ場もあり。陽射しで暑いですが適度にヒンヤリしたが風が心地よかったです。すっかりリゾート気分に浸れました。
線状のはたぶん飛行機雲。画像中央から少し左の雲がかったのが磐梯山(標高1,816m)。右端のほうの大きな雲の真下が安達太良山の辺りで、ギリギリ山頂が見えているのではないかと思うけど自信なし。ちなみに湖面の標高は514mだそうです。
磐梯山をUPで。
湖の南端で通行止め区間があったけど湖越しの風景撮影にこだわったのでタイムロス覚悟で迂回して遠回りしました。撮れ高あったのでよかったのですがどっと疲れが出てきました。そしてはやくも腹減った・・・。
AM11:00ころです。湖をあとにし、さらに南下します。この辺りも金色カーペットが美しかったです。
画面中央の丘の上に何か見えてきました。風車です。磐梯吾妻スカイラインの次の目当てスポットです。
傾斜きつめのクネクネ道を登ってやってきました。シーズン終わりなのにちょっと通行量があったのが意外でした。
ずーん。風車です。風力発電用です。ここは布引高原、標高1,080mくらいの台地です。猪苗代湖の標高からすると丘のように見えました。風車は33基。1基の高さが約100m、羽の長さが約30mだそうです。でっかいですねー。
駐車場だけでも30台くらいいるかなって具合でした。シーズンオフでも人出あるなーって驚きました。軽食の出店もありました。
通称・風の高原。ハイシーズンは駐車場に着くまでに1~3時間の大渋滞なんてこともあるそうです(笑) 真夏にそれはやべーって、気が遠くなりそう。
風車×猪苗代湖。遠くには磐梯山×安達太良山。
風車の足元に写ってるクルマと比べてください。風車の大きさがわかります。
風の高原フォトギャラ。
クルマで進んでいける道は制限されていてさらに一方通行になってます。道幅が狭く離合・追い越しはほぼ不可能、そのうえ次々と後続車がやってきます。他のクルマが写りこまないようにするだけでも四苦八苦しました。
道路の遠近感からして土地の広大さと風車の大きさがよくわかると思います。
実はこの風の高原はハイシーズンの真夏には一面のヒマワリ畑が広がっているのです。その光景は圧巻です、ぜひ画像をググってみてください。夕焼け時なんて異国情緒すぎます。
この日は9月中旬。すでにほとんどが刈り倒されていました・・・非常に残念です。一画だけヒマワリ畑が残っていたのが救いです(笑)
代わりにススキ野の中にそびえる風車という光景もなかなか素晴らしかったです。渋滞もなかったですしね。
また同じ道を戻って麓に降りてきて丘を振り返ります。麓から見上げる構図もステキです。いやー、ヒマワリがなくても来れたというだけで大変満足です。しかしハラーヘッター。出店に寄っておけばよかったか。
では次の目的地に向かいます。
番所跡。松の木がリアル盆栽じゃん(笑)
今度は険道が予想される峠越えです。このあたりまでは緩やかで道幅もあって快適だったんですけどねー。
森の中をよく見ると鳥居が。車道に沿って参道があるようです。後で調べたところ古道であり歴史ある社のようでした。
菅川と菅滝。猪苗代湖へ流れていきます。たまにはってことで滝が糸引くように撮ってみました。
隠津島神社のすぐ目の前を流れていく菅川。このあたりではもう小川で細い流れです。階段で降りていける造りが面白いです。
さきほどの布引高原から車道で約20km離れているのですが、直線距離だと僅か2kmです。なんという遠回り(笑)
どんどん進んでいきます。道幅、狭いっ!対向車来たらどうするんだよ・・・。ちんたらせず、さっさと進みます。
峠に到着。幸いにして対向車なっしんぐでした、ラッキー。ここは馬入峠(ばにゅうとうげ)。峠の付近には堡塁が遺っています。堡塁(ほるい)とは堀や塹壕などのことを言うそうです。
1600年に上杉家が徳川家康と戦った際に設置した堀だそうです。また1868年の会津戦争(戊辰戦争)の際にも再整備され、砲台跡もあるそうです。
馬入峠の南側の道は道幅もあり走りやすかったです。
明神滝。水量も音量もあり存在感のある滝でした。ちゃんと糸を引かせてみましたよっと。
羽鳥湖。展望台まで行ってみたけどさほど展望はなく、途中では工事区間もあったりで、だいぶ時間ロスった感じ。堤体からの眺めはよかったです。
腹減った。食事ポイント完全にミスってます。とりあえずオヤツをモグモグしながら先を急ぎます。
立派な城壁と城門があります。見るからに異国情緒です。ここは一体何なのでしょう。ブリティッシュヒルズと掲げられているだけで他に説明や注意などは出ていません。
もちろん行ってみます(笑)
英国の国旗がいっぱい掲げられてます。つい先日エリザベス2世崩御の報があったので半旗掲揚なんでしょうか。
警備員詰所があったけど無人でした。もちろん進みます(笑)
なんですかこれは。手前の説明板に「Armstrong Cannon」と記されてました。
知ってるぞ、日本でも幕末にイギリスから輸入して使われたアームストロング砲じゃねーか。本物っぽく見えたけど真贋は不明。いわゆるトンデモ兵器。さほど活躍してないのに最終必殺兵器みたいな扱いになってるやつ。飛距離3kmくらいらしいですよ。どっかーん!
まさに中世英国。映画『ハリーポッター』に出てきそう。映画観たことないんですけどね。
しっかし、さっきから人の姿がまったくない。どうなってるの。
学校みたいな建物がありました。ホウキにまたがった人が空を飛んできそうです。でも人影が全くありません。
クルマで入っていいのでしょうか? そりゃもう行っちゃいますけど。
誰やねん。
(シェイクスピアでした)
カフェっぽいけどやってる? 赤い電話ボックスがオシャレ。
城みたいのもありました。裏手にクルマ発見。従業員のかなぁ。それにしても誰一人姿がないです・・・。
もはやなんなのかわからない。
どうやらここは中世英国をテーマにした宿泊施設だったようです。静まり返ってました。
ハラーヘッター、まじで。空腹感マジパネェ。スタミナゲージが底つきそう・・・。
では麓を目指します。
湯野上橋。すごい建築美を感じた。これ一体どうなってんの。修繕とかとか再塗装でもするのでしょうか。でもここまでする? 改修工事? このまま完成でいいのではないかっていうくらいカッコヨス(笑)
「塔のへつり」という景勝地に来ました。「へつり」とは断崖のことだそうです。「水の郷」編に出てきた阿賀川にあります。水の流れで浸食されて自然にできた景観です。
抉られた部分が遊歩道代わりになってます。そのうち落ちる人いそうだよね。
木が茂ってよく見えないですが塔のような形状の奇岩が連なっています。
カッパドキアみたいですね。崖の下部が盛大に抉られてます。(見づらいですけど上下で別々の画像です)
お土産屋が何軒も並んでました。駐車場では神対応してもらったこともあり、せっかくなので土産たくさん買い込みました。
会津線とその鉄橋です。
旭ダム。とりあえず記念に撮っておきましたけど「水の郷」編でもっと大きなダムをいくつも見てきたばかりなので感動なっしんぐ。
だいぶ陽が傾いてきました。目ぼしい食事処が見つからなかったのでコンビニで遅めのランチを買っていきました。
下郷町立旭田小学校・落合分校跡。いまはカフェとして再利用されてるそうです。いい雰囲気だなあ。ちょうど閉店時刻だったようです・・・。
猿楽台地(さるがくだいち)の蕎麦畑。開花ピークを過ぎてしまってましたがそれでも息を飲むほど美しかったです。画像で表現できないのが残念です。
ちょっとした盆地のような場所にあり360度山に囲まれていました。他に誰もいません。
東北は一足早く秋ですねー。
橋の上から86の影。
日没まであと僅かです。ラストスパートかけます。
甲子(かし)トンネル。ずーっと「こうし」だと思ってました。ここたまに通行止めになるんですよね・・・。ここが通れないと絶望的な遠回りで迂回する羽目になります。
きびたきトンネル。かつては左側のトンネルが使われてましたが地盤崩壊の影響で通行不可になり、トンネルの途中からさらに迂回用トンネルが造られました。つまり構造上、トンネル内部が二股になってるわけです。
新雪割橋近くの展望台からの夕陽。ここは新雪割橋と旧雪割橋が並んでいて、旧橋から新橋と夕陽をセットで撮影しようと目論んでいたんです。でも旧橋が取り壊されてなくなってました・・・。がーん。
時間が余ったので来た道を少し戻って座頭ころばし展望台へ。この真正面7~8km先が先ほど通ってきた羽鳥湖です。もうヘッドライト点灯させないと走れないくらい暗いです。
最も明るい付近が甲子峠だと思われます。MTBやモトクロス乗りの間では知られてる激しい道です。
ここで完全に日没となりました。
那須甲子道路を走って那須に向かいます。那須には過去に何度か来ているのですが那須甲子道路は初めてです。せっかくというかついでなんで走っておきます。
道路脇にものすごい廃墟ホテルがあるのですがもう暗くて話にならないので目の前を通過しただけです。
見晴らしも利かないし、暗闇の中ただ黙々とコーナーを捌くだけの行程になってしまいました。
那須高原の展望台に来てみました。ガスってるし寒いしで撮影意欲なし。
その後は那須の友人宅を経由してから高速乗って帰路につきました。
後半戦は広大な金色カーペットと猪苗代湖と布引高原が印象に残りました。ハリーポッターはよくわかりませんでした(笑) 無性にハラーヘッターって言いたくなっただけです。
24時間耐久福島ツーリング ~完~