桜クエスト、2nd Stage。今度は夜桜編です。
今回も星撮りのロケハンを兼ねてのドライブです。
某日・某所・某時刻。
深夜のハイウェイを走り、県境をいくつか跨いでやってきた。誰にも関わらない、自分だけの時間を楽しむ。
最初の目的地に到着。
寒い、めちゃくちゃ寒い、そして暗い。何この寒さ。とても春とは思えない。
ここは広大な田園地帯にある池のほとり。大きな枝垂桜がある。
うーむ、咲いてないな・・・。散ってしまったのか、これから咲くのか。仮に咲いていてもハイビームすら当たらないほど大きいのでうまく撮れなかったでしょう。
せっかくなので水面リフレクションを撮ってみる、手持ちで。寒すぎてクルマから降りるのは絶対嫌だ(笑) まぁ、ブレるよね。
一枚だけガチモードで撮ってみた。星の色もよく出せた。
寒くて耐えられないので窓を閉めて次へ移動します。
暗くてよくわからないけど、また別の池のほとりにきた。
お寺と水面リフレクションと星空。ガチモードで撮っておけばよかったとも思うけど、やはり寒さには負ける。
帰りはひたすら下道での山越えルートをチョイス。
周辺は田園地帯や山で、月明りもないからほんと真っ暗。ときおり集落の街灯がポツポツ見えては後方へ去っていく。ヘッドライトが照らし出すセンターラインとメーターパネルのイルミだけが闇に浮かび上がる。ごくたまに対向車とすれ違うけどいずれも深夜の物流便のトラックだ。
途中でみつけた桜。凍てつく夜空に咲いている光景は印象に残った。
周辺に何本も咲いていたけどいずれも先客がいたので収めなかった。こんな寒い真夜中にあなたたち何やってんだよと言いたいが、向こうも俺に対して同じことを思っているだろうな(笑) こういうところは早い者勝ちだから。
峠越え区間では鹿に出くわした。こんなに寒いのにどうやって越冬したのか。野生ってすごいよね。
峠を越えて少しくだってきたところで。気温3度、標高800mか。寒く感じるわけだ。
そういえば走行中にインパネ内のモニターに「路面凍結注意」という旨のメッセージが表示された。このクルマ(86)、こんな機能まであるんだね。
街道から脇道へ入っていく。映画『未知との遭遇』に出てくるデビルズタワーのような岩山があって、有名な撮影スポットがある。しかし暗くて写らず。肉眼では気づかなかったけど、濃い霧が出ていた。
さらに道中にあるダムに寄って行く。堤体にはクルマでは入れない。
ここね、初めて来たときは建造中だったんだよ。いまはあまり手入れされてないようで草木が伸びまくっていて、見晴らしの良い場所が減ってしまっている。
水辺へ降りる道を進んでみる。肉眼では湖面リフレクションも見えるけど暗くてうまく撮れなかった。いつきてもここの暗闇にはすごく重圧を感じる。
ところどころで何枚か撮ったけど暗くてさっぱりわかんねー。
湖岸を走って対岸側へ行ってみた。堤体の反対側も入れない。
ところどころで土砂が流れ出てきている。この暗闇も重なり、不安を感じる。でも進むんだけど(笑)
ハイビームだと集光性のよさゆえに頭上の桜は照らせないけど、ブレーキランプならこう使えます。
夜明けどきの空と桜。
帰宅しないといけない時刻が決まっていて、残り時間の余裕はわずか。
麓に戻って街道を走って帰路につく。山間の快適なワインディングで、My86にはどんぴしゃに合う。気持ちよくて楽しい。
そんなとき、道脇の薄暗い森の中に提灯が灯っていた。雰囲気良さそうで心惹かれるものを感じたけど、通過してしまった。しかし数分走った先で、点灯はこの時期だけのものかもしれないと思い引き返した。どんな景色も一期一会。ワンチャンを大切に。
桜が咲く神社だった。近隣の地元民だけが知っている、そんな穴場スポットだと思われ。
夜明け直前の薄闇の中、鳥居と提灯と桜。
本日のベストショット。お気に入りの3枚。
いいところだった。引き返して正解だった。
完全に夜が明けた。
もう残り時間に余裕はない。高速に乗って帰ろう。
タイトル通り、「夜桜クエスト」なツーリングになった。
「マジックタイム・オブ・ドーン」。
それは、暗闇の重圧から解放される安堵感と、ちょっとした冒険気分から覚めふたたび日常へ戻らねばならないという残念な気分とが交錯する30分間。深夜~夜明けにかけてのツーリングの醍醐味ともいえるね。
あのね、ときどき思うんだよ。この闇がもっともっと長かったらいいのに、って。
俺、ヤンデルセン?(笑)
ではまた。
Posted at 2021/05/28 22:58:05 | |
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