「プロローグ」はこちら。
ここは信州。
東京、埼玉、群馬を抜け、峠を越えてやってきた。
旅はまだ始まったばかり。
「静」と「動」、そして「笑」。
三者三様のスタイル。熱き疾走集団、鬼アタック団。
無線飛ばして会話も弾む。オンタイムで情報を共有。
各車、阿吽の呼吸。
◆佐久、千曲川◆
先ほどの峠を越えた時点で、すでに日本の背に来ているのである。
千曲川は長野県を流れ、新潟県で信濃川と名を変え、そして日本海に注ぐ。
日本最長の河川である。その全長は367km。
(千曲川214km+信濃川153km)
長い!実に長いではないか。
しかし、鬼アタック走行距離に比べれば大したことないな。ふふふっ。
この河川一体は「郷愁を誘う原風景」として知られるが、
こんな真夜中では望み知ることはできない。
もう少し時間が早ければ、高い位置からの月明かりで照らされ、
川面はさぞ美しく輝いたことだろう。
ここは先を急ぐことにする。
◆小県、小諸、上田◆
この辺は普通に幹線道路での移動。
前を行くのは長距離トラックだろうか・・・ペースが上がらない。
焦っても仕方ない。のんびり走り、無線で会話を楽しむ。
史上最強力士とも謳われる雷電爲右エ門。(←団長がビビッと反応)
その生家付近を通過。
◆菅平高原、峰の原高原◆
標高およそ1300m。
朝靄の中、ペンションやホテルが静かに立ち並ぶ。
まだ誰も起きてないのだろう。どの窓にも明りが灯っていない。
道路では誰ともすれ違わない。
停まってる車はみな、窓ガラスが白く凍りついている。
高原へ登ってくる途中の電光掲示板は1℃だった。
そこよりも標高が高いここは、0℃またはそれを下回っていたと推測できる。
本当に寒い。
うっすらと夜が白みはじめ、あざやかに染まった山肌が浮かび上がる。
紅い!そして黄色い!
朝闇のワインディングを楽しみながら、
折り重なる峰々を縫って、須坂へと駆け降りる。
ここもじき白銀の世界へと変わるだろう。
◆須坂◆
土蔵が立ち並ぶ、古き町並み。
陽が昇り、しだいに青空が広がってゆく。

麓でしばしの休息タイム。

しかし、ここは山の陰。まだ陽が届かず冷え切っている。

うむ。いいショットだ。
とにかく寒い!
◆長野市◆
ふたたび千曲川。
大きく長い橋で千曲川を渡り、長野市内へ。
遠方、奥向こうに白く輝く山脈が!
◆善光寺◆
ふらり、善光寺に寄り道。

朝早くて観光客の姿もない。地元の方であろう老夫婦が散歩しているくらいだ。

早朝の冷気と寺の荘厳さに身が締まる。
◆裾花渓谷◆
市街を離れ、切り立った峡谷を進み、鬼無里を目指す。

スノーシェッドを駆け抜ける。

戸隠橋。眼下に見えるのは裾花ダム。
朝陽に照らされ色彩鮮やかな街道を快走する。

スンスンスーン♪
◆鬼無里◆
鬼が無い里と書いて「きなさ」と読む。
鬼女紅葉伝説と水芭蕉の静かな山村。
幻想と現実が織りあう古き山郷だ。

鬼無里に鬼アタック団、到着^^!

ふぅぅ。いっぱい走ってきたなぁ。

鬼アタック団サポートカー。
うまい棒&駄菓子、飲料、イス、テーブル、サイリューム、
その他いろいろ満載^^
しかし、空腹を満たすような食料を積んでいた試しがない orz
非常に深刻な問題である。

ワインディングロードが似合う車たち。最高!

朝早すぎてどこも店が開いてないのであった orz

寒空の下、赤々と燃える。

もみじの里。
朝食をあきらめ、旅を続ける。だって店開いてないんだもん。
山間の寂しい道を進む。

雪国特有のひび割れて荒れた舗装。

晩秋の景観のなか、ひた走る。
次々とトンネルを抜け・・・
澄み切った空気のなか、どんどん駆け上がる・・・
そしてまたトンネルを抜けると・・・
国境の長いトンネルを抜けると桃源郷であった。
(川端康成の『雪国』パクリました^^)
絶景ドーン!
「前編」完。
旅はまだ続くのであった。
「中編」はこちら。
Posted at 2008/11/19 22:37:25 | |
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