今回もN1仕様+αのスタンダードかつライトな内容でいこうと思いましたが、少しだけアレンジしてエクストレイルピストン仕様にしました。
ベースエンジン探しにはちょっと苦労しましたが、今回もまた運よく程度の良いものが見つかりました。前エンジンから使えるものは移植。
いまや定番のエクストレイル純正ピストン流用仕様。
エクストレイルGT純正ピストンはS15純正よりも一個当たり30g軽量。高速運動する部分で30gもの軽量化はレスポンスなどのフィーリング面で非常に効くでしょうね。サイドにはなにかコーティングが施してあります、モリブデンコートっぽく見えます。すぐに取れちゃいそうですが。
同じSR20ターボエンジンシリーズでもエクストレイルGTのVETはノーマルでもカタログ値280馬力、S15ターボのDETは250馬力(ATは225馬力)ですので強度や耐久性の面でも多少期待できます。S15純正と比較するとリングが薄く、とくにセカンドランド部分が広くなっています。見るからに強度アップしてそうな造りです。もちろんクーリングチャンネル付き。
S15純正と価格差も大してありません。最強の格安SRエンジンと呼ばれてる仕様だそうです(笑)
今回はついでなのでスキッシュエリアの尖った角の部分だけを少し削り取りました。おまじないです。
また、エクストレイルピストンだとクラウン部分の容積が増すのでブロック面研とガスケット厚で圧縮値を合わせました。
ピストン+コンロッド、クランクシャフトはウェイト合わせ&バランス取り。インジェクターは許容値内ではあるものの実際の吐出量のバラつきがとても大きいのが気に入らなかったので、レベリングインジェクターに交換しました。安く手に入るルートがあったので。これらも振動やレスポンスなどのフィーリング面で効きそうです。
各パーツの組み付け精度については通年普段乗り~競技走行までを想定して決めました。妥協値とも言います(笑)
ECUは今回もROM+追加基板ですが、トルコン式ATの事情と特性を知っていて、かつセッティング経験と実績があり、かつ仕事欲と探究欲があり、かつROMを使いこなせる店で行いました。
キックダウン時の点火補正の方法も必要性も知っていました。
追加基板とチップは別タイプのものに付け替えました。トルコン式ATなのでセッティングはローラー台と実走で行いました。レブリミットはノーマルより若干引き上げ、ROMなので燃料カット方式になってしまうのは仕方ないのですが、ソフトレブリミッター(スローリミッター)仕様になっています。
ROMでも機能と方法を知っている店がやればここまでできるんです。
今回は計測値が259馬力です。
ダイナパックなら推定216馬力あたりです。
数値的にはMT車のブーストアップ仕様どころかノーマル車とさほど変わらないのですが、パワーを上げようとするとトルコン(ロックアップカット)とAT本体での損失が累進的に増すので仕方ないところです。(もちろんMT車に積んで計測すればもっと大きな数値になります)
Myシルビア、2015仕様となって復活(仮)です。
なぜ(仮)なのか。
前述の記事の通り、今回はエンジン以外にも変更点が数多くあり、確認や調整などで時間がかかりそうなので;
試走インプレはまた後日書きます。
とりあえずではありますが
~~~ G!N is back !!! ~~~
ご協力いただいた方々には心より大変感謝しております。
Posted at 2015/03/15 20:00:49 | |
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