当初、ボクのシルビアは大型サーキット(富士本コース・筑波本コース・エビス東など)走行用に向けて弄りだしたので、エンジンブレーキ作用が貧弱なトルコンAT車の制動力不足を補う目的で他車種(重量級)の大型キャリパーに換装してあります。ローターを押さえつけるチカラという意味での制動力は向上したのですが、他車種用であるが為に前後バランスがシルビアにはミスマッチで、ペダルストロークも扱いにくい方向へだいぶ変わってます。軽いブレーキングなどのときのタッチが非常によくないです。コントロール幅が狭く、さらにはドッカンブレーキ特性です。よって残念なことにミニサーキットや山岳コースにはあまり適してないです。そのくせここ数年はそんなコースばかり通ってるんですけどね。でも熱に対するキャパは確実にUPしてるのでその点では満足しています。
さて、ブレーキパッドの話。
今年の春、走行会シーズンインに合わせてブレーキパッドを新調したのです。これまでと同じ銘柄です。「青いとこ(仮称)」のです。高温域のタフさがもっと欲しいところでしたが、普段乗りから走行会までの特性がそこそこ気に入っていたので何度もリピートして使ってきました。
駄菓子菓子!? 今回に限ってなぜか違和感がありました。
まず、効き具合の前後バランスがいっそう前寄りになったこと。制動力の立ち上がり方が若干違うこと。なんといってもブレーキダストの色がいままでと違うこと(笑)
最初は当たりがついてないからかなとか、体調や感じ方の問題かなとか(ぇ、車両側の問題かなとか、いろいろ原因を推測してみたんです。でもホイールについたブレーキダストの色がこれまでと違うのでこれはもう明らかに違うパッドだろと確信しました。
商品の箱は合ってるし、価格も合ってるし・・・。あ、箱の中身だけすり替わってたとか?そんなバカな。
で、どうやら「メーカーの予告なしに仕様変更になる場合がある」というやつに当たったようです。周囲から聞くところ、このメーカーはときどきそういうことするそうな。なるほどー。でも事実と違ったらマズいので具体的な名称は出さないことにします(笑)。仕様変更されても自分の用途や好みに合っていればそれはそれで構わないのですが、今回はただただ不満あるのみ。もしかしたらキャリパー本来の車種では改良方向にいったのかもしれないですが。
もともと強く前のめり傾向の制動バランスだったのですが、過度にそうなりすぎると車体のリヤがピョコンと伸び上がり、その瞬間に減速Gと突き上げGのせいで自分のカラダがシートから前方斜め上に弾き出されるようになります。路面のギャップやうねりに重なると半端ないです。結果、着座姿勢が大きくズレてしまうんです。さらに困ったことにスポーツ走行中は二度と着座姿勢を戻すことができないのです。カラダが滑り出るのを腕のチカラで食い止めようとするとさらにブレーキレバーを押し込んでしまうことになるので余計にブレーキがかかってしまうし、かかりすぎないように腕のチカラを弱めると今度はその分だけ上半身が前に出てしまうんです。クルマの運転だけすればいいというわけではないのです。
この状態でいままでと同様もしくはそれ以上のペースで攻め込むのは非常に難しいです。攻め込むとすぐにカラダがズレてしまって却ってタイムダウンという負のスパイラルに陥るだけです。実際、この数年まさにその通りで攻めないほうが確実にタイム出るという(笑)
そんなわけでして新調したばかりでしたがさっさとこのパッドに見切りをつけました。もともと前後バランスが良くないことは知っていたので次に銘柄変更するならコレっていう候補はいくつか絞ってありました。ただ第一候補のパッドについては詳細な情報がなかったので発売元に直接問い合わせたところ、とても丁寧かつ詳細に説明をしていただけました。内容的にも納得。在庫切れだったので次の生産ロットが上がってくるまで待ちました。
今度は「赤いとこ(仮称)」です。
装着してからまだ夏と秋だけですが、なかなかいい具合です。
一番の懸念だった前のめり姿勢は大幅に改善されました。初期制動の立ち上がり方がちょっと強い感じですが、全体的に見ると踏力に応じてリニアな感じで奥でもしっかり感があります。これまでの前のめり姿勢で前輪で突っ張るようにゴリゴリと減速するのではなく、姿勢変化が少なく速度がスゥ~っと吸い取られるように減速していく印象です。前後バランスの良さとポテンシャルの高さは感じます。
しかし前のめり姿勢で長年乗ってきたためにそれにすっかり慣れきっていたようで、これはこれで慣れないとリリースポイントまでの減速量の見極めが難しいです。それができないとターンインにうまくつながらないので現在練習中です。
これで気付いたのですが、いままでは制動時にフロントサスのおいしいストロークを使い切ってしまい、フロントタイヤの余力をなくしてたみたいです。またブレーキリリースの瞬間、フロントのリバウンド量が大きく、これまたターンインを難しくしてました。
今年は走行会で雨天の連続だったので十分に試せてませんが、今度の冬春の間に感覚を馴染ませたいとこです。
ではまた。
Posted at 2015/12/02 20:45:13 | |
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