某日・某所・某時刻。
「こちらスネーク。これより潜入を開始する」
ここは埋め立てによって造られた人工島。
化学工場や火力発電所が建ち並ぶ。
重化学工業が突き進んだ結果生まれた無機質な工場群。
時折、海風が吹いてここち良いが、場所によってタールのようなニオイがしてくる。
迷路のように張り巡らされた配管。
人工島全体に重低音が鳴り響き、工場の至る所からスチームと煙が噴き出る。
生産の場であるにもかかわらず陰鬱で退廃的な空間に見えてしまうのが不思議。
その光景はまるでダークファンタジーやスチームパンクの世界。
これもまたジパングの夜の姿なのだ。
プラントジャングル。金網フェンスですら幾何学模様としてこの世界を飾る。
高い煙突の先から火炎を噴きだしているところもあった、フレアスタックというらしい。
ときおり大型トラックやトレーラーの出入りもあり、24時間眠ることなく稼働しつづける不夜城。
周辺の道路の路面状態はとても悪い。大型車ばかり通るからだろうか、ぼこぼこ&がたがた。
専用鉄道。いわゆる引き込み線。
もうじき、夜が明ける。先ほどまでは海風が心地よかったが、いまは肌寒く感じる。
これにて撤収。
[後記]
工場の夜景を撮りに行くことになっていたけど当日スタート直前になって場所が決まった。大急ぎでネット地図と航空写真で工場群のおおよその位置関係を把握し、あとは勘ピュータ頼りで行ってきた。高速道路は35キロ近い大渋滞発生。時間とルートをずらして合流場所へ。
こんな日のこんな時刻に撮影に来てる人なんて他にいないだろうと思いながら行ったのに、けっこう人がいてビックリした。大きなカメラを三脚に載せてガッチリ構えてるガチな人もいれば、スマホで撮りまくってる人もチラホラ。ついでにピーポくんも巡回中。日によっては場所取り合戦も起きてそう(笑)
今回は撮影会というよりも撮影スポットを探索するためのドライブ。撮影会のための下見といったところ。絵的にもっとも有名な撮影スポットと思われる場所は立ち入り禁止の表示板が立っていて、道路のどちら端からもアクセスできなかった。
今回の撮影は三脚なし、すべて手持ち撮影。暗所や逆光気味のアングルだと黒いクルマはうまく写せなくて苦労する。帰宅してからPCに取り込んで確認したら失敗ショット多数で、あらためて夜景撮影の難しさを痛感。クルマに乗ったまま撮影すると手振れではなくクルマの振動を拾ってしまうようだ。強化エンジンマウントゆえ。エンジン切らないと、でもそれも面倒だな。
最近、長時間露光撮影を練習中なので、もう少し身についたら再度訪れたいと思う。
次回は決戦モードで行く。もちろん三脚は必須。コンデジでもまだもう少し可能性ありそう。
ではまた。
Posted at 2016/05/12 22:20:01 | |
トラックバック(0) |
ドライブ | 日記