某日・某所・某時刻
ときどきここへ来ては、夜の静けさと川の流れる音と心地よい外気を感じながら、車内でコーヒーを片手に1~2時間ほど本を読んだりします。何年も前から必ずひとりで通ってる場所です。たまに昼間に来てみると仕事サボってると思われる営業車が隠れてたりします・・・よい場所をご存知ですね(笑)
せっかく来てみたのですが、この夜は虫の飛来が非常に多いのと空気が蒸して不快なのに加え、
クルマのすぐ脇を流れる川の水量と勢いがドエライことになっていて落ち着きません;
上流域で豪雨があったようです。
場所を移してもよかったけど、無性に走りたくなってきました。もう読書する気分には戻れません。
夜の山の闇と静けさが俺を呼んでいる!(謎) これはもう夜ドラに行くしかありません。
某所。
山奥×闇×橋×湖×トンネル×26時。
The 漆黒。ほかに妥当な言葉は見つからない。
周辺探索のため峡谷沿いの駐車スペースで降車してみた。手持ちのライトを消したらわずか1m離れただけでもMyシルビアがまったく見えない。足元どころか自分の手も見えない。頭上にまで深い緑が覆い茂っているからなおさらか。360度×360度、全天の闇。方向感覚すら曖昧になる。
耳が痛いほどの静寂。快適さを遥かに通り越してしまった闇夜もまた落ち着かない。
Lost in darkness...
ではまたMyシルビアに乗り込んで走ります。
トンネルの出口は橋。こんな場所が続きます。
隣県への道路開通やダムの建設のために山にボコボコとトンネルが開けられ、道もセンターライン完備の快適な路面に生まれ変わり、その代償としてかつて秘境と呼ばれていた頃の佳絶な趣はだいぶ失われてしまいました・・・。まさかあの光景を二度と見ることができなくなる時代が来るなんて当時は思いもしませんでした。そうなってしまう前に数度訪れておいて本当に良かった。
無機質なくせにどこか生物的なこの雰囲気が魅力。
トンネル内S字。
もう当時とは比べ物になりませんが、それでもいまだって山奥という感じがものすごくします。ちなみにこの道路、戦前から計画されていたのですが現代になってようやく開通したのです。そして開通と同時にすでに時代遅れな造りであるため、遠い未来にまたアップデートされるのかもしれません。
大自然と共存するための飛躍的な技術革新と意識改革でもない限り、また景観は損なわれていくのでしょうね。
ここから先はシルビアで来るのは初めての道です。
スモールライトだけにするとこの闇の具合。
なお、当時の激しくうねった秘境スペックの道路はいま湖の底にあります。
オートモードでは全く歯が立ちません。時間もあることだしここはマニュアルモードを楽しんでみます。
肉眼での見え方に近い感じ。長さ250mくらいの橋です。
暗い湖面に反射して浮かび上がる橋の姿がステキです。
水面に反射する光が、そこが湖であることを示してくれます。
なかなかよいのではないでしょうか(自画自賛)。
長時間露光で周囲の地形を浮かび上がらせてみます。
よく見たら橋がゆるやかな坂になって傾斜してるんですよね。橋の上の路面が地面に水平になるように撮ろうとしたらなにか違和感あった。
うーむ・・・これ以上は行っちゃいけない気がする; 薪がいっぱい落ちてるー!とか喜んでる場合ではないな。
撮影もゆっくり楽しんだし、強烈な闇に圧倒されて気力が消耗しましたので、移動します。次の場所の探索に向かいます。
先ほど写した橋にやって来ました。さっきは整備された道路に不満を募らせたけどいまは安堵する(笑) 安堵感で気力ゲージが回復。
夜のしじま ~ Stillness of midnight ~
そして夜は静かに更けていくのでした...
to be continued...
ではまた。
Posted at 2016/09/10 09:55:12 | |
トラックバック(0) |
ドライブ | 日記