大学生の時に登山地図で見つけて以来ずっと気になっていた林道がある。そこはひたすら山奥で地形的にも道路網的にも陸の孤島といえる。関東最深部だと思っていたがよく調べたら関東ではなかった。その当時はどうだったか不明だけど、最近の情報によるとどうやら舗装はされているようだ。しかし路面が激しく傷み、さらに土砂の流出などもあり、まさにThe険道といった状態らしい。それ以外は役立つ情報を得られなかった。ボクにとっては、まさにミッシングリンク。
狭くて荒れた険道はシャコタン車にとっては蟻地獄と化すことがある。進入したら最後、転回可能な場所が見当たらずなかなか引き返すことができない場合があり、意に反して突き進まなければならない。もしくは決死のリバースドライブに挑まないとならなくなる。さらに恐ろしいことは他にクルマが来てしまって離合できずに立往生してしまうこと。その場合、相手の人間性や状況判断力や運転技量によっては絶望的な修羅場と化す。
Myシルビアで無事行ってこられるだろうか・・・。
心の中でどこかから声が聞こえた。
「行けばわかるさ」
えっ?・・・
現地の天気予報を見たら、数日後から氷点下になるとのことだった。それならいつ行くの?今でしょ。そうして久々のロングツーリングがはじまったのだった。
平成最後の秋。某日・某所・某時刻。
霧が立ち込めた未明のハイウェイを走る。
今回のツーリングはとことん景色を楽しみたいので、夜明けとともに山間道路に入れるように計画を立ててきた。インターチェンジを下りると同時に空が明るみはじめた。予定通り。色鮮やかな紅葉のピークはとっくに過ぎ去っていて、今日は落葉とともに閑散とした旅路になるだろう。
山里に入るころには道幅は狭くなり、1.5車線区間が増えてきた。
まだ標高が低いからかところどころ紅葉が残っていた。
こんなZ型の急カーブの標識なんて見たことあったかな。これは珍しいかも。
ところどころで旧道の名残を見つけたけれどクルマでは入れないようだった。
山里をいくつか抜けたころ朝陽が届いてきて、山が紅くなりだした。
太陽~。
朝焼けバーニング。
旧道。行くの? 無理でしょ。
ここら辺も紅葉が。日光が当たったら鮮やかだろうな。
本日最初の峠。立派な名前がついているけど峠には何もなかった。
朝陽から逃げるように峠道を駆け下る。
谷間に淀んだ靄の中、集落が見えてきた。最初の休憩予定ポイントがある辺りだ。
休憩中。この集落にも朝陽が届いてきた。
今日は長いコースなので時間を節約して、すぐにリスタート。
朝もやの中、ひっそりと浮かび上がる川と集落の様子がなかなかムーディー。まだまだ静かな時間帯だ。
道中にあった神社。色といいデザインといい、この鳥居がネオングに見えてならない(笑)
今頃は凍っているかも。
次の峠までは近かった。なかなかキツい斜度だった。帰宅してから調べたら20%近かった(笑)
ずいぶんと尖ったピークだな。向こう側は急な下り坂か(笑)
日照のない北面の道は路面も壁面もすっかり湿気っている。
これでもかという具合にまだまだ続くワインディング。夜が明けたばかりだったのでまだまだ薄暗い区間も多かったけれど、交通量はほとんどないし路面も結構よくてここまで快適にやってくることができた。順調順調♪
実はインターチェンジ付近からここまでの区間は大学生のときオートバイで来たことがあった。それは真夏の昼間で、とにかく濃い緑の道だったという記憶だ。いずれまた来たいと強く思っていたのがようやく叶って嬉しかった。けっこう走りやすくておそらく一般受けが非常に良い山間ルートだが、紅葉などの行楽シーズンに来たら道幅の狭い区間でふんづまってストレス溜まるだろうな。
次の休憩スポットで。ふと振り返ったら山の上に何かあった。あることで天下を取ったのはわずか3日間だけという悲運の城(笑) まだ陽が当たらず寒いのでまたすぐにリスタートした。
うぇーい。アパカー!(カメラ持ってる影)
旧道だった位置から新道を撮る。この路線も改修がどんどん進んでいて、かつての豪快な山間路のイメージが薄れてきていた。近代化の波が在りし日の風景を流し去っていく。
旧道と新道の間にそそられる小道があった。カメラのズームを使って先を確認したところ、降りた先で行き止まりのようだったし、今日はまだ先が長いので突撃するのはやめておいた(笑)
渓谷沿いの道を軽快に走り、これから今回のツーリングの一番の目的地・ミッシングリンクへ向かう。そこへは俺のシルビアで行けるのだろうか・・・どきどきしてきた。
To be continued...
続編 coming soon.
ではまた。
Posted at 2018/12/05 21:14:53 | |
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