ツーリング用のカメラを買い替えました。
導入したのは今年1月です。いまさらではありますが記事UPします。
これまで使っていた
オリンパスStylus1は多くのユーザーが語る通り、「操作する楽しみ・撮る楽しみ」などがぎっしり詰め込まれていた名機だったと思います。カタログスペックでは表せない部分に真価があったと感じています。しかし肝心の描写力を求めるには基本スペックの点で時代遅れになったと言わざるを得ません。
また、拡張オプションパーツが豊富で多種多様な撮影を楽しめるというのも魅力の一つではありましたが、一通り買い揃えたけれど実際には嵩張るからという理由で出番ほとんどなし。所有欲を満たしたというだけです。←これが「沼」です(笑)
次のカメラを選ぶ上で重視・優先したことは(Stylus1と比べて)
・もっとコンパクト・軽量であること (出っ張りの少ない形状が好ましい)
・拡張性は要らない (あると沼にハマる、笑)
・これまどおりの起動性の良さ (電源スイッチを押してから撮影可能になるまでのタイムラグの短さ)
・これまで以上の描写力 (大型センサーと明るいレンズ)
・暗所での撮影能力(例えば合焦能力)が良いこと (最近は夜間活動が多い身ですので)
・自動開閉レンズキャップがあること (片手だけですべての動作が完結できることは絶対条件)
・画角が広いこと (Stylus1は広角側が28mmでちょっと狭いのが不満でした)
要は「スナップシューターとしての質」をさらに上げたいわけです。
そこで辿り着いた機種がコレ
◆CANON PowerShot G7Xmk2 (ジーセブンエックスマークツー)◆
センサーサイズ 1.0型 (通称1インチ)
F値 1.8~2.8
焦点距離 24~100mm
ズーム 光学4倍、デジタル併用で8倍(疑似焦点距離200mm相当)
総重量 319g


他に悩んだのは
・G1Xmk2 (現在は後継機mk3が登場しています)
・G5X (現在は後継機mk2が登場しています)
・G7Xmk3 (G7Xmk2の後継機です)
偶然にもすべてCANON機。
【G1Xmk2】はコンデジながら1.5型センサー(1.0型の2.25倍のサイズ)を搭載し、さらには5倍ズームも可能な化け物です。コンパクトカーにV6エンジンを積んでやったぜ!みたいなもんでしょうか。ただセンサーサイズが大きくなるとレンズも大型化せざるを得ないのでカメラが厚くなってしまいます。カバンの隅に忍ばせておくにはちょっと難のあるサイズと重さです。散々悩んだけど、今回の買い替えはコンパクトさも大事なことなのでこの機種を選ぶのはやめました。しかし1.5型センサーには未練があります(笑)
【G5X】とG7Xmk2の主な相違点は電子ファインダーがあるかないか。ボクは電子ファインダーを使わないし、あるとケースの出し入れ時に引っかかるので落選。ツーリングスナップにおいては重要なことです。でもファインダーの突出があるとデザイン的にすごくカッコよくて気持ちが盛り上がるんですよねー。
【G7Xmk2】はSONYのRX100m3と共に1インチセンサーコンデジ界の大ヒット機種なので、よく比較検討してみました。結果G7Xmk2のほうが自分には向いてそうでした。しかし後継機(mk3)が1月に発表されるとの噂があったので、その日を首を長くして待ちましたが発表されませんでした(ずこーっ)。その新型発表の噂に合わせてmk2が大幅に値下がりしていたので、mk2に決定しました。購入した数時間後には各店で一斉に値上がりしていたので、絶妙なタイミングで買えたので良かったとします。
光学ズームは4倍しかないですが、デジタルズームで8倍までいけます。デジタルズームは要は拡大コピーですので粗が目立ちやすくなるのですが、8倍までならさほど劣化を感じさせませんよとこの機種は謳っています。PCモニターサイズで表示させるだけなら妥協できそうな具合です。
8月に後継機mk3が登場しましたが、進化内容が期待とは違った方向へ行ってしまったのと、強気な価格設定ということもあり、いまや型落ちではありますがmk2を選んでおいて正解だったと思います。
駄菓子菓子、
実際に使ってみて・・・なんですが
・起動時間は短くて良いのですが、電源OFFボタンを押してからレンズが格納されるまでが遅い。(実機を確認する機会がなかったので見落としました、笑)
・それと動作が静かなので目で見てないと電源ON/OFF時のシーケンスがわかりづらく、ブラインド操作に向いてません。
・本末転倒なことですが、小さすぎて握りにくい・構えにくい・タッチパネルに指が干渉して誤操作しやすい(爆) ←だから購入前に実機確認をしろとあれほど・・・。
・接写が苦手。ソフトフォーカスエフェクトがかかったようなグダグダで怠い仕上がりになりやすい。手動で絞れば改善するけど、でもそれって面倒じゃん。
・ストラップ用リングが小さい。市販の金属環がうまくつきません、あと0.5mmどうにかならなかったのか。
・バッテリーの持ちの悪さ。これはセンサーサイズが大きくなると電力消費量も増えるということで仕方のないことですけど。実際の撮影可能枚数はStylus1の半分以下です。ツーリングの御供にするならスペアバッテリーは必須です。
・言葉では説明しにくい感覚的な話ですが、操作する楽しみ・撮る楽しみが少ないです、でも描写力は高い。
・広角側での画面四隅の歪曲が大きい。これはもうハッキリわかってしまいます。画角の広さを楽しみたかっただけに残念です。
・背景ボケを演出するためか過剰にデジタル介入してくる印象があります。画像処理エンジンによるものだと思うのですが。

・・・。
スペックは格段に向上しても「撮る楽しさ・気持ちよさ」とはまた別のことなんだなと感じました。
・・・。
いろいろ酷評してしまいましたが、それでもやはり「描写力の良さ」は正義です(笑) これだけ小さなカメラであるにもかかわらず一昔前の一眼レフ機に迫ってますからね。もうStylus1には戻れません。コンデジにそこまで多くを要求するのもあれですし、世間的にはメイン用ではなくあくまでもサブ機としての立ち位置なのかなと。ボクはツーリング用メイン機にしますけどね。
なお、Stylus1は名残り惜しくてしばらく手元に残してましたが、半年に渡ってまったく出番がなかったので先日手放しました。専門業者による中古買取査定額もなかなか良かったのですが、オプションパーツ全込みで友人に嫁いでいきました。「沼へようこそ(ぼそっ)」
そんなわけで今後のツーリングブログは「CANON PowerShot G7Xmk2」でお送りします。
ではまた。
Posted at 2019/12/13 06:43:45 | |
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