今回の記事は深夜の工場探索レポートで、いつも以上に画像がたくさんあります。お時間に少し余裕があるよという方、ボクと一緒にナイトツアーにお付き合いくださいませ(笑)
テーマは「ダークファンタジー」と「スチームパンク」、そして漂う高度成長期の残り香。
6月、梅雨の時期の思い出。
某日・某所・某時刻。
肌にまとわりつくような重苦しい霧がその世界をより陰鬱な様相へと変えている、そんな真夜中。今宵は深い森と山に囲まれた暗い谷底にそびえる工場群を巡っていこうと思う。
スタートはここから。
棚田の向こうにぼんやりと浮かび上がるその妖しい姿はまるで不夜城。このランドマークは24時間休むことなく稼動している。
ズームで。手ブレしちゃいました。この先も全部手持ち撮影です(またかよ)。
すでにダークファンタジーのニオイがしてきました。
フェイバリットショット。
まるでファージみたいなデザインだな・・・。
おや?けっこう大きい建物かも・・・暗いせいで上のほうは肉眼では見えづらいのですが。
よーく見たらとても背が高かった。
よし。
ジャングルジム。
とても複雑で難解な構造をしてる。薄汚れていて継ぎ接ぎだらけに見えます。
屋外には剥き出しの通路が張り巡らされている。
積み込み作業中の大型トラック。出荷待ちの石灰。至るところに「禁水」と書かれていました。
見上げてばかりで首が疲れた、しかし撮れ高もあって一安心。
さて、これからさらに盛り上がる後半戦へ・・・と思ったら大粒の雨が降ってきてしまった。
一旦ふもとへ降りて休憩することにしました。激しめの雨だけど雲MAPには反映されていない。おそらく局所的で短時間だけの雨だと思われる。もしあと30分待って止みそうになかったら引き上げることにします、それ以上だと夜明けも迫ってくるし。
窓ガラスを激しく叩く雨粒。
期待通り、予想通り、雨が止んだ。それでは後半戦へ向かいます。
冒頭に登場したランドマーク。さっきよりも霧が濃くなってるような気がするんだけど・・・。
地面がずぶ濡れです。
雨に引っ張られて霧が抜けるかと期待したけど、逆に霧が増してました。
この先、撮影大丈夫だろうか、行くだけ行ってみる。
フェイバリットショット。
霧の中に浮かび出てきた建物。
ここから先は今宵もっとも迫力がある光景。フェイバリットショットの連続です。
濃い霧。雨で濡れて黒光りする路面。ところどころで排気口から噴き出る水蒸気。ダークファンタジーとスチームパンクを掛け合わせたような光景。
大型車の出入・往来が多い。
頭上に迫りくる要塞。中二病、大歓喜。
ここも背が高い建物なんだけど上半分は暗くてうまく写らなかったです。正面の建物の左半分は「メルツ炉」と「ベッケンバッハ炉」というものが納まってるらしいです。
SF映画に出てくる宇宙船のドックみたい。
構内は迷路みたいで迷子になりそう。
少し標高が上がっただけでどんどん霧が濃くなってきました。
メタリック・モノトーン。
手前の白いトラックの上方に見える図太いパイプはおそらく「ロータリーキルン(回転式の炉)」です。
霧があるおかげで工場から漏れ出た明かりが光芒になってます。
建物の壁も窓も作業車も石灰まみれ。
うーん、ミスティで妖しい雰囲気がたまらん。青信号のところを左に入ると採掘場へ続くようです。大型車両が出てくる際は赤色灯がくるくる回転します。
水蒸気もくもく。
至るところ石灰だらけ。最奥に見えるのは「ローラーミル」かな。
艦橋の如く。
「霧・石灰まみれ・黎明」が詰まった一枚。
もうすぐ夜明けです。これにて撤収します。
眩むほどダークファンタジー、むせるほどスチームパンク。そんな夜でした。
ではまた。
Posted at 2022/06/28 21:12:34 | |
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