今年も帯状疱疹になってしまいました。がーん。
実は、この10年近く毎年なっています。
この病気、基本的には一度かかると二度はかからないとされていますが、稀に二度かかる人もいます。ということですが、極めて基礎体力の低い人や抵抗力の弱い人は何度も発症します。
なったことのある人ならわかると思いますが・・・けっこう痛いんですよ、これ。
末梢神経を破壊する病気ですからね。
放っておいてもすぐには自然治癒しないし、症状が悪化すると痛みが残り続けるという後遺症にもつながります。
早期に確実な治療が必要。そんな厄介なやつです。
悪化が進めば生命にも関わります・・・けど、大抵の人はそこまで悪化する前に痛みに悲鳴を上げて病院に駆け込むでしょうけどね。
ボクの場合はいつも夏期にかかるのですが、今年は夏前の6月になってしまいました。気温26℃を超えた日です。
ボクは体の85%以上の部位が完全麻痺なので、その部位は感覚も一切ないし自分の意思で動かすことも一切できないわけです。
たとえば胃の感覚もないから空腹とか満腹とか、そういうのもさっぱりわかりません(笑)
でもそれは生活において不自由するだけのことですし、そうなってしまったものは現代の医学力ではもうどうしようもないので仕方ないわけで。
ところが、生命活動を行う上でもっと他に深刻な問題があります。それは自律神経の完全麻痺による肉体の暴走現象です。
この自律神経というのは、生命活動を行うための全自動回路です。本人の意思とは無関係に機能する非常に重要かつありがたいものです。
これがほんのちょこっと狂っただけで、自律神経失調症だとか言って大騒ぎするじゃないですか。
それだけ重要な機能であり、バランスが崩れると深刻な症状が現れるわけです。
人間は恒温動物(周囲の温度に左右されずに体温を一定に保とうとする)ですが、それもこの自律神経の作用によるものです。
ところが、この作用が皆無となるとどういうことが起きるか・・・。
起きる数多の暴走現象の中のほんの一例ですが、
気温が高いと体温もどんどん上昇し、気温が低いと体温もどんどん低下します。
ボクの場合は、気温22~24℃が比較的どうにか安全でいられる温度域で、そこから外れるとどんどん体調不良になり、さらには生命の危機にさらされていきます。
自宅ではほぼ通年でエアコンをフル稼働させなければいられないので、電気代がものすごいことになってます。エアコンの消耗劣化も早いですし。また、仕事などでの長時間のミーティング時などは周囲の人と求める空調温度が異なるので苦労します。
26℃を超えるあたりからは注意が必要で、常に体温管理(≒体調管理)に注力しないとなりません。
30℃を超えるあたりからは行動不能に陥る危険性と隣り合わせ。
33℃付近以上からは死と隣り合わせ。(≒健康な人だって、55℃を超える砂漠に放り出されたら危ないでしょ。脱水症状も付加されるだろうけども。)
そんなわけで毎年夏期はすさまじく体力を奪われるので、帯状疱疹にかかってしまうんですね・・・。
ボクは残った15%の部位の感覚をこれでもかというほどに徹底的に研ぎ澄ましながら普段生活しているので、この15%はとてつもなく敏感です。
普段適当に惰性で生きてる人に比べれば、この15%の人間の方がはるかにセンシティブなのはつまりそういうことです。
この10年近くの間、一日も休むことなく鍛錬し続けた結果です。塵も積もればなんとやら。
帯状疱疹が麻痺した部位に発症してる分には痛みが一切ないので、疱疹を発見しなければ発症に気づきません。
ですが・・・感覚的に研ぎ澄まされた15%エリアに発症すると堪ったもんじゃありません。
感覚が常人よりもはるかに研ぎ澄まされているがゆえに、強烈に痛いんです(笑)
いや、笑いごとじゃないですけどね・・・。
初めて帯状疱疹にかかったのは20代のときだったなー。
国内外の出張も立て続けだったし、レースでも国内外の遠征が多くて、体が休まる暇がなかった時期。
でも楽しくて仕方がなかったし気力も漲ってたので、極度の過労状態にも関わらず甘く見たんだろうね。
スピード競技の世界から遠のいてすでに十数年。懐かしい。
さて、ペインクリニックにおいては、痛みのレベルを判定する「4段階×7項目=最大28段階判定」のチャートがあります。
その中において、帯状疱疹の痛みレベルは2~4とされています。ごく一般的・平均的な人が悲鳴を上げるのが2、悶絶レベルが3、そして4は生命に関わるレベルでしょう。
ちなみにボクは他にも痛みのある深刻な症状を多数抱えてしまっていまして・・・26~28という判定でした。つまり人体が感じることのできる最大痛覚に達してしまっているんです。
なので痛いというより焼かれているとか電撃を受けているとかそんな感覚に近いものがあります。
それらの原因は主に重度の幻肢痛(ファントムペイン)とか灼熱痛(通称:地獄の業火)によるものですけど。
ええっと・・・あれ?何の話だったっけ???
あ、そうだ、そもそもは帯状疱疹についてだった(笑)
帯状疱疹になったくれぇで痛いのなんだのってヒーヒーぬかすんじゃねぇぜ!この超絶ヘタレ野郎が!
と、自分に向かって息巻いてみます。
ってことで、今年も頑張って乗り越えたいと思います。
あーあ・・・
用語についてはこちらにまぁまぁそこそこまとまっていますので、ご参考にどうぞ。
・自律神経
・帯状疱疹
追記。
・寝起きに猛ダッシュで執筆したので、あとで再編集するかもしれません。
・いずれ、自律神経失調とスポーツドライビングの関係についても書きたいと思っています。
Posted at 2013/06/21 06:58:46 | |
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