【前回の記事】 の続編です。
10月。
某日・某所・某時刻。
秋晴れ。陽が傾いてきました。
かつて日本で一番スポーツカーが似合う林道と言われた道を抜け・・・
個人的な感想としては、ただの林道でした(笑) 別荘地をつなぐ道だからかそれなりに整備されているような・・・されていないような・・・。路面の落ち葉がほとんど掃けてなかったし、あまりクルマが通ってる様子には見えなかったです。バブル期の終焉とともに寂れていった林道でしょう。
その途中にあった謎の建物。別荘にしては不自然な造りです。厳重に管理されているようだけど頻繁に出入りがあるようには見えません。帰宅してから調べたらこの真下を貫いている高速道路のトンネルの換気口ということでした。なるほどー。
何か所か険しい雰囲気の場所がありました。カメラに収まりきらなかったので上下に分割で撮影。写真ではわかりにくいけどこの岩壁の割れ目の中を水が伝って流れていました。滝というほどの水量ではないけれどなかなかすごい構造です。地形図を見るとこの上に山はほとんどないんです、不思議です。
地味ながらこの林道の峠です。この荒れた様子が見えてきたときはドキッとしましたが、荒れてるのはここだけでホッとしました(笑)
ここが終点です。現在この林道は半分近い区間が長らく通行止めとなってます。どうやら保守の対象から外されているようです。名前は有名だけどなんとも哀愁の漂う寂れた雰囲気の道でした。でもやっと来ることができて満足。
ここからは山を下りながら別荘地帯に入っていきます。正面玄関からではなく裏口からおじゃましま~す。落ち葉がすごい~。
別荘地帯のイメージと違って寂れた感じ・・・。
あたり一帯、静まりかえっています・・・。
このあたりがこのリゾートタウンの中心地ですが、閑散とした様子です; 静か~なブティック街・・・。うち何軒かは営業してるみたい。こんな場所に客来るのか?(笑)
高度経済成長期に整備され栄えたリゾートで、のちのバブル崩壊とともに廃れていった模様。
さて、前置きが長くなりましたが、ここから先がこのツーリングの最終かつ最大の目的地です。
※
鬱蒼とし寂れた別荘地の中にある池。( 後述あり)
ここからまた山を登っていきます。山の斜面に別荘がぽつんぽつんと点在していますが森の茂みが濃くてほとんど見えません。夕暮れ時が近づいてきていることもありなんだか薄気味悪い感じの場所です; (住人の方すみません、笑)
急坂です。そして路面がひび割れてうねりもひどいです。嫌な予感がする; この様子だと何年も整備してないでしょ。この廃れ具合からして予算不足か。
目的地はもう近いはず。前進あるのみー。
ですが! 路面やばい~; 荒れてるし、なんといっても傾斜がすごい; これでも別荘地なのか;
行け行けどんどんって感じで躊躇なく進んできてしまったけど・・・、落ち葉とコケと傾斜で駆動輪が何度か空転気味になり、ようやくここでハッとする。帰りはこの急坂を戻ってこなきゃいけないわけだよね・・・。登った先でUターンできなきゃバックで降りてこなきゃだよね; 道を間違ってるんじゃ???
地図をよ~く確認したら道一本ずれてた~; 登って行ってもそのまま一周して戻ってこれるみたいだけど、この坂を上る勇気はない。
バックで戻ります(笑) その途中で撮った。ここに家があるから油断して登ってきてしまったのだ。
一周して戻ってくるのはこの道・・・。いやいや、行かなくて正解だったでしょ(笑)
どうにかこうにか方向転換して間違った分岐まで戻ります~。ここもすごい急坂で路面はボコボコで~、まさか別荘地の中で険道バトルをすることになるとは思いもしなかった;
そしてついに到着です。
わかりますか? ここが何なのか。
盗撮~。
この場所です。

↑ 前述の※マークの池からポンプで引水してきて放水したそうです。
では建物の正面側にまわってみます。また来た道を戻って向かいます。
こっちもかなりの険道状態です・・・。これでも別荘地なのか・・・。別荘地ってもっとバリッと整備されてるイメージを持ってたのに。
道狭い。対向車来たら確実に詰む。
事件から44年。森が濃くなっていて、一度目は気づかずに通過してしまいました。
そしてついにこのアングルへ。
不謹慎かなとは思うけど、
昭和を揺るがし間違いなく近代史に残る事件でしょう。行き過ぎた政治思想と狂気。時代と言えばそれまでかもしれないが。
これも社会科見学ということで。
ちょっと盗撮。
いまは改修され中国企業の所有になってるとかなんとか。
いや~、ついに訪れました。長らく気に留めていたものがすっきりしました。そういう意味で感無量です。建物は構造と地形などと相まってまさに難攻不落の要塞といった佇まいで、一見で納得。しかし映像で見たときの印象と違って、建物の前後どちら側の道路も非常に狭いということに驚きました。こんな狭い道に特殊車両と警官隊が押し寄せて攻防を繰り広げたのですね。カップヌードルのエピソードは有名ですよね。
そしてカップヌードル食べたくなった。
帰りはリゾートタウンの正面玄関から出ていきます。
その後すぐに完全に陽が落ちました。時間ぎりぎりで行ってくることができました。我ながら絶妙なコース設定です(笑)
そして夜空を見上げながらあらためて今日一日の長い旅路を思い起こすのでした。
秋晴れの中、湖あり険道あり絶景あり感激あり、とてもよいツーリングでした。
秋の陣'16 1st. season ~FIN~
次は「2nd. season」編を掲載予定です。
ではまた。
Posted at 2016/11/10 22:11:11 | |
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