【中編】 の続きです。
某日、某所、某時刻。
峠へ向かって登る途中、カメラを構えた人たちがいた。駐車スペースに余裕があったのでボクも割り込んでみる。こちらも便乗して撮影してみた。
どうやらこの山を狙ってたみたい。
付近から来た道を振り返ると...先ほどいた湖が眼下に見える。こっちの眺めもなかなかのもの。
峠にはすんなり到着~。某所と言いつつも、ここは金精峠(こんせいとうげ)。標高は1,840mくらいかな。かつては有料道路だったらしく、トンネルの表示板がグリーンなのはその名残らしい。
自分の運転で来たのは今回が初。前回は大学生のときで後部座席で爆睡してたので記憶になし。長らく気になってた場所だったからようやく来ることができて良かった。しかし先ほどの展望台での満足度があまりに高かったので心打たれるようなものはなかった。紅葉シーズンは渋滞するらしいのでズラしてきてみたのだけどそれでも交通量は多かった。もっとほかの時期や時刻に来たなら違った印象だったかもしれない。
車道の峠はトンネルになっている。ここを抜けて山の反対側へ向かう。
こちら側の道は交通量が少なかった。先ほどまでとは違って急に閑散とした雰囲気になった。こういう方が好き。
道路のすぐ向こうに大きくて綺麗な沼が続くのだけど道沿いの木々のせいでなかなか見晴らせない。
ようやく途切れた合間からの眺め。
湖畔へ降りてみる。ところどころで紅葉&黄葉があった。
温泉旅館かな。宮崎駿作品に出てきそうな佇まい。
先ほどの日光・中禅寺湖の付近とは打って変わって物静かで閑散とした雰囲気だった。
『犬神家の一族』のあのワンシーンを思い出した・・・。真夜中に見たら怖いよね、きっと。
では離脱する。とても好きな雰囲気の場所だったな。
ワインディングをゆっくりのんびり走って麓に向かう。
ここら辺はかつてスキーに来た時以来だ。雪のない時期にきたのは初だし、当時の記憶とはだいぶ違った。当初の予定ではこの橋を渡ってまた次の山間部に入っていくつもりだったけれど、今日はだいぶ時間が押してしまったし疲れも出てきてしまった。さらには橋の向こうの雲行きも怪しいのでここで断念した。この先はまたいずれということで。となると来春以降かな・・・。
代案として用意しておいたコースに向かう。ここは、とあるジャンルのマニアの間ではあまりにも有名な橋。それにしても幅が狭くて、人や自転車とですら擦れ違うのは大変そう。明るい時間でも噂通りなかなかのアレな雰囲気で納得せざるを得ない。夜には来たくないな(笑)
では渡ってみる!(笑)
対向車も後続車も来るなよ!と念じながら進入する。あとは運。
渡り切りました。
渡った先の道は・・・狭い・高低差あり・落ち葉・コケ・枝・土砂だらけ。事前に仕入れておいた情報通り。Myシルビアでは物理的に通行不可能っぽい。写真は撮り損ねた、そんな場合じゃなかったから。狭い場所で強引に方向転換をし、再度渡って帰る。ここでの方向転換が本日最大の難関ポイントだった; もしここでUターンできなかったらこの橋をバックで戻らないとだから。今日は運が良かったということで無事走破。
堤体を渡って、帰路に向かう。
収穫の時期。
ここから先はしばらく楽しいワインディング区間。テンションも上がる。軽快に走っていると前方にフェアレディZの後姿を捉えた。
もしや?
というのも、いろは坂の麓のパーキングで一緒だったフェアレディZとは途中で何度も抜きつ抜かれつだったのだ。こちらがどこかで休憩や写真撮影などで停車しているとZが追い抜いて行き、またまたZが停車中にこちらが追い抜いて行く。これの繰り返しだった。いろは坂からここまで基本はずっと同じ路線だったようだ。
ツーリングの最後のワインディングで再び並ぶとは嬉しい(笑)
ところがところが・・・!後続のMyシルビアを意識したのかどうかわからないけどペースがどんどん上がっていく。で、ここで疑問が。本当に同じZなのか? 同じドライバーなのか?
実はいろは坂の麓で一緒だったZのドライバーはご老人なのだ。見た目、70歳付近か。若くとらえても65歳はゆうにいってる感じ。Zから降りてきたときも明らかに足腰に元気がないような印象だった。
ええ~? このペースでの走行をあのご老人が??? にわかには信じられないのだが; しかしそういった類のことは自分自身もこれまでたくさん実践して覆してきたから普通はとか一般的にはとかという先入観でとらえてはいけない。
これはもう確かめるしかないと思うんだ。追撃追撃~(笑)
それにしても速い。ここ公道なんですが・・・(ボソッ)。あとの詳しいことはここでは書けないので察してほしい。その走りを後ろから観察するに、この道をかなり熟知しているようだったし、車両の乗りこなし方も素晴らしい。ワインディングが終わる麓までストーカーのようについていき、Zがパーキングに入ったので自分もついて入る。Zからはちょっと離れたところに停車し、ドライバーが降りてくるのを待つ・・・。正解はどうなのだ? どきどき、わくわく。
そして・・・
がーん!
やはり今朝のご老人です!(笑)(笑)(笑) ぐぬぬ、信じられん!
やはり足腰に元気がないようで降車するのも非常にしんどい様子です。そろりそろりとトイレへ時間をかけて歩いて行かれた。
ボクはけっこうな衝撃を受けた。そしてめちゃくちゃ嬉しかった。感激。
くぅーっ!いいですネ!(笑)
秋の陣'16 2nd. season ~FIN~
ではまた。
Posted at 2016/12/03 21:04:35 | |
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