アイドリング中にボンネットを開けると「チャッチャッチャッ」という具合の高い音が聞こえる。ボンネットを閉じるとマフラーからの排気音に掻き消されて聞こえなくなる。音量はその程度だ。原因はなんだろうか?
インジェクターの作動音に似てるけどあれは経験上「チッチッチッ」という具合の音だから多分違う。
ファンベルトやプーリーのあたりから聞こえるような気もする。でも音源がどこなのか特定できず。
それからしばらくして走行中に室内で排ガスのニオイが一瞬した。「俺のクルマか!?」、「いや、前を走ってるあのトラックに違いない」・・・「きっとそうだ」(ぉぃぉぃ)。後日またニオイがしたとき自分以外に走ってるクルマはいなかった。もうどう考えても俺のクルマじゃん;
エキマニはバンテージが巻いてあるのでよくわからないけど、上から見た感じでは問題なさそう。それに自分が経験上知ってる音は「バスバスバスッ」って感じだから多分違う。
頼りにしてる行きつけの店に持ち込んで診てもらった。そしたら音を聞いただけで見るまでもなく「それはエキマニだな」と断定された。見た目では問題なさそうなんだけど・・・作業鏡でエキマニの裏側を覗いてみたら・・・少し煤けてる。あああー;
エキマニは価格高いし、バンテージ巻く派の場合はその手間もかかるし、エキマニの脱着には周辺のパーツも取り外さないとならないし・・・、うーむ。けっこうショックだぜ。
で、取り外す。
パックリ割れてた~。
そもそもなぜ何度も何度も割れるのか。取り付け方法を工夫しても繰り返される。そりゃ走ってるコースの路面の激しさのせいだろうな。→群サイ。ストリートやサーキットオンリーじゃ普通こうはならない。
スタッドボルトは強固に固着していて外すときに3本ともボッキリ。なのでボルトも新品へ。
そして、とても気になること!
隔壁の作り込み具合。
これ。
このメーカーのこのエキマニは隔壁がモゲてしまう例があるらしい。モゲればそのままタービンへ直行なので即タービンブローという悲惨なことになる。
見てよ、ここ;
やばたん;
高回転域でのフィーリングや音質を求めるなら一般的な等長タイプ一択なのだろうけど、Myシルビアは低中回転域でのパワーレスポンスを意識しているので排気管の短いものを選びたい。となるとこの製品しか見当たらない。これ一択。純正の鋳物タイプに戻すのは嫌だし。
よって止むを得ず同じモデルを選択した。
これだけヤバい話が出まわっていれば新品は改良されているのが普通だ。取り寄せた新品は少し改良されていた。期待通り、隔壁の作り込みがよくなってる。
ついでなので店の設備でショットブラスト処理を施してみた。理論上は、投射材を高速で叩きつけることで溶接時の残留応力がいくらか抜けて割れにくくなるっていう話。本格的にやるなら高質量のショットピーニングを施したいところではあるけれど。今回のブラストは実際の効果がどれだけあるかは不明。おまじないみたいなもんです。
ブラストされて梨肌っぽくなってる。処理したのは外側の表面全部。内部にも少し当たってるけど。
(バンテージを巻く前に撮影しておけばよかった)
いつもながらバンテージがとても綺麗に巻いてあります(嬉)。
手元に戻ってきたMyシルビアは排気漏れがなくなって野太いながらも綺麗に整った排気音を取り戻した。知らず知らずのうちに廃棄漏れして音が変わっていたんだね。
これで今年の夏前の【メンテナンス月間シリーズ】の記事は終了です。
ではまた。
Posted at 2018/08/08 21:39:30 | |
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