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銀汰狼のブログ一覧

2022年11月22日 イイね!

【夏はまだ終わらない】 新潟・福島24時間耐久ツーリング 【神殿回廊】 (前編)

【夏はまだ終わらない】 新潟・福島24時間耐久ツーリング 【神殿回廊】 (前編)














以前ネットで偶然見かけたトンネルがあり、「ラピュタトンネル」とか「神殿回廊」なんて言われていた。気になって調べてみたら新潟だったのだけど新潟もデカいからね、新潟のどのあたりだろうか。実際にはトンネルではなくスノーシェッドであることもわかった。名称も場所も特定できたがこれは遠い・・・。はい、却下。

そのときはそのまま諦めて忘れ去っていたのだけど友人がサイクリングで行ったとのことで画像が送られてきた。なななんだってー!俺も行きたくなってきた!ここで再燃である。

しかし回廊のためだけに出向くのは気が乗らないので周辺をよく調べてツーリングコースを練ることにした。土地勘がほとんどないエリアだし今後何度も行くとは思えないので、一期一会の精神で入念に。

気持ちが奮い立つコースが完成したので、夏のうちに決行することにした。



8月下旬、某日。

俺の夏はまだ終わらない(キリッ

ひさしぶりの24時間耐久ツーリング、しかもひとりだ。なぜかやたらとヤル気が漲っている(笑)

深夜スタート。高速に乗ってひたすら北上する。

最初の1時間目。
まだ多い交通量の中、この先の行程を思い描き、わくわくしながら走る。

2時間目。
交通量もだいぶ減って深夜の走行にカラダも目も馴染み、楽しい高速クルージング。
ただただ真っ暗な道を走るだけなのにうきうきハイテンション。俺はまだ若いと錯覚して調子乗る。

3時間目。
交通量がほとんどないガラ空きの暗闇を黙々と走るだけの孤独な時間帯。突然来る疲労感と倦怠感。俺はもう若くないと気づきうなだれる。

うっすらと明るくなっていく空、徐々に浮き上がってくる山脈の輪郭と田園風景。さぁ、どんな一日になるでしょう。

高速での最終給油ポイントで満タンにしていく。Myカーライフ史上最悪の大量の虫汚れでフロントガラスがたいへんなことになってしまったので、給油ついでに水拭きしてもらおうと頼む。スタンドのおじさん「うーむ・・・これは洗剤使ってシャワーで洗い流そうか」。ぴかぴかにしてくれてチョー嬉しい。だいぶ手間かけてくれたけどサービスだとのこと、あざす!



まずはここから。

ざざざ~、ざっぱぁーん!という音はしませんが海です。日本海です。



日の出時刻だけど太陽は背後にあります。雲と湿度でどんよりした空模様です。

巨大な煙突・・・東新潟火力発電所です。来るときその脇を通ってきました。


このあたりの道路はアスファルトが赤茶けている。地元の人に訊いたら、冬季は融雪のためにスプリンクラーから地下水を撒いていて、その地下水に鉄分が多いからなんだそうです。クルマのボディにも色がつくそうです。

新発田城。昔ニッパツダって読んでました、正しくはシバタです。早朝です。散歩やジョギングや体操をしてる人がチラホラ。期待以上の撮れ高でニッコリ。






これより山間部へ向かいます。曇り空だけどすでに蒸し暑く、まだまだ夏の様相です。


広大な水田地帯。農道に入って撮影していきます。寄り道楽しい(ときもある)。


稲穂が風で揺れて海原のように波が移動していく・・・とても感動的な光景。動画じゃないと伝わらないかも。




だんだん山っぽくなってきました。


路地に入ってみたけどUターンできる場所がなくてひたすら進まされたりします。


でもそんなところにこそ良い景色があるもんです。路地裏探索はとても楽しい(ことばかりじゃないけど、笑)。



ダムのあるところにはだいたいトンネルもあるよね。





トンネルを抜けて湖畔についたら工事による通行止めの表示板がありました。朝8:00からとのこと。

現在の時刻は、っと・・・8:03。

俺「このクルマの時計はいま7:58(嘘だけど)です。通してくれるよね?」

無慈悲な警備員「ダメだ(即答)」

実際は他にも通行止め区間があるのでこの現場を通過しても湖畔を一周することはできず、またここへ戻ってくることになると。なので逆回りで通れる区間だけ行ってくることにします。

内の倉湖、いいとこだー。




ガードレールの代わりに縁石・・・雪国なのにこれでいいのか。


内の倉ダム。





なぬっ!ヘ、ヘビ?まだ距離はあるがヘビらしきものを発見。けっこう太い。
自分はクルマに乗ってるくせに近づくのは嫌なので、離れた位置からカメラのズームでその姿を確認する。


なんだよ落ち葉かー、思わずキョドっちまったじゃねーか。てへ。

気を取り直して次の目的地へ向かいます。



白波が美しい。


山間になるにつれ田園も減ってきました。これで一旦見納めです。


路面もガードレールも雪国クオリティです。豪雪地帯ですし。



ダムが近くにある証拠。


本日のメインの目的地に近づいてきました。なにかの遺構でしょうか。あとで調べたら長い地下通路の出入り口なんだそうです。


さぁ、到着です。東赤谷連続洞門。


なるほどなるほど、その雰囲気はまるで神殿回廊です。


大自然の中を通っているので柱の合間からはその荒々しい光景が見えます。


潜り抜けたらまた次の洞門があります。洞門は長短合わせて4つありました。


ここは戦時中に通っていた鉱山鉄道の名残です。この中を蒸気機関車が走っていました。

内部は狭くて擦れ違いができないので信号機切り替えによる交互一通方式になってます。でも一台も来なかったです、自分だけです。




コンクリート製ですが古いですからね、見るからにだいぶ傷んでるようでした。至るところが補修されています。



少し露出を絞って妖しい雰囲気UPを狙ってみました。




柱の合間から滝が見えたりして。



先ほどから天井が黒く煤けていますがそれは蒸気機関車の煙によるものだそうです。


この4枚は帰りの際に撮りました。やや逆光気味になったのと、先ほど行きの際の反省を活かしてみました。自画自賛ショット「86で行く神殿回廊」。





なお、先述の地下通路はこの洞門をバイパスするための人道通路で、人ひとりやっとこ通れる程度の幅だそうです。閉鎖されずに放置されてるのがすごい(笑)

回廊を抜け、その先のダムへ向かいます。

鉄道橋跡です。廃橋。名称は袖ノ澤鉄橋、完成は1921年(大正10年)。廃線になったあとは一般道として利用されていた時期もあるそうです。



下を覗いてみる。けっこう高い場所に架かってます。よく見たら鉄材が朽ちてぶら下がってます(画像の左のほう)。



橋の上面に残ってる木材は一般道時代のものでしょうか。グズグズになってます。


そういえば、ここへ来る途中、廃駅になった木造駅舎が現存しているのですが気づかずその前を通り過ぎてしまいました。(赤谷駅跡)

加治川治水ダム。このあたり一帯が鉱山だったと思われます。遺構もたくさんあるようですが森が繁ってその姿のほとんどは見えなくなってます。



堤体の上に向かいます。


深い谷です。奥底に流れも見えました。



振り返ったら眼下に先ほど通ってきた道が見えました。結構登ってきました。道はなかなかの急勾配です。



湖面は流木が多く、荒んだ景観でした。



堤体より上流側へ道が続いているので行ってみます。


ちょっと待って、これは聞いてない; 進んだけど。


その先にはちょっとした駐車場と展望広場のようなものがあったけど草木の背が高くて展望は利かなかったです。

ボタンを押せと書いてあるけど肝心のボタンが紛失してるようだが?
というか、さっきからデカいアブの大群が飛び交っているし、こんな表示板を見たなおさらクルマから降りる気にはなれないです。


車内に入ってしまったアブがなかなか出て行ってくれない。窓を開け放って出ていくのを待とうとすると次々と入ってきてしまう。もう嫌。

その先はゲートがあって通行止めになってた。行けずに済んでホッとした。ここで折り返します。


岩肌が滝になってました。


堤体に戻ったら肌着用ランニングシャツと短パンとサンダルといった出で立ちの謎のオジサンがいた。アブがいっぱい飛んでる中でいくらなんでもそれは無防備すぎやしませんか。しかもオジサン、ランニングシャツの裾を帯状に畳んでミゾオチの上まで捲り上げてブラジャーみたいにしてるんだよね。街中だったら確実にツーホー案件。他人に見られることはないと油断したのか。
イジワルモード発動した俺は容赦なくオジサンに挨拶してみた。いっときの解放感を楽しんでたのであろう謎のオジサンは焦って大困惑してた。気づかないふりして放っておいてほしかったのだろう(笑)
以上どうでもいい話。

車内に入り込んだアブもようやく追い出すことができてやっと車内に平穏が訪れました。

一旦ふもとに降り、次の目的地を目指します。

途中の景色良いところで停車して撮影してたらクルマが後方からやってきて挨拶のクラクションを鳴らしながら抜いていった。さっきのブラジャーのオジサンだった。どうでもいい話なのに頭から離れん・・・。

よく見ると切り立った断崖です。戦時中はこの谷を蒸気機関車が走ってたのですね。





この先は軽く山を越え、水の郷へ向かいます。
まだまだ美しい場所が続きます。

続編 is coming soon...

ではまた。




Posted at 2022/11/22 23:29:25 | コメント(1) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記
2022年11月20日 イイね!

【嘘か実か】 オイルフィルターにアルミテープで燃費向上

【嘘か実か】 オイルフィルターにアルミテープで燃費向上 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いきなり本題です。
飛行機にはスタティックディスチャージャー(放電索)がついてますよね。静電気を大気中に逃がそうというものです。それをクルマでやってみようというわけです。

導電性の良い材料で角ばった・尖った部分を作れば放電索になるわけですが、アルミテープでもある程度の効果が望めるというわけです。なんといっても材料は安価で作業は簡単。

アルミテープ自体にすでにある程度の厚みがあるので単に貼っただけでも角ばった部位ができますが、ここは一手間加えてギザギザカットを施します。

これをオイルフィルターに貼り付けるだけです。

なぜここに貼るのかというと、

①フィルターをオイルが通過する際に静電気を発生させていて、それがオイルに帯電している説
②エンジンは摺動部品の集合体なので摩擦で静電気を発生させていて、それがオイルに帯電している説
③オイルから除電するとエンジンフィールが軽快になり、燃費も良くなる説

・・・

・・・

理屈や推測を書き出すとキリがない。

だから結果だけを見てほしい。


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【Before】 約13km/L

  ↓↓↓

ギザギザカットのアルミテープ貼り付け

  ↓↓↓

【After】 約15~16km/L


変化量すごい(笑) 貼ってから15~16km/L台を連発してます。
燃費向上だけでなく、低回転域からの吹けあがりが明らかに良くなったのを感じました。走り出して数分・数kmくらいで効果を感じ出します。走行風がないと効果が出ないのかもしれません。

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側面一周と上面に貼り付け。


上面にだけ貼り付け。


アルミテープは「側面一周+上面」と「上面だけ」どちらでも効果はありました。効果に差を感じないので今後は上面だけ貼るつもりです。側面に一周巻くのは面倒ですし。ギザギザカットはピンキングハサミがあると捗ります。

クルマの使用条件や走行方法は貼り付ける以前と違いはありません。普段通りのままです。強いて言えばエンジンオイルをMobil 1の0w-20から5w-30にしたくらいで、むしろこれは燃費には不利なはず。

夏場の日中はアエコンを使用しているのでそこまでの好成績は出ないけど、それでも13km/Lくらいです。やはり効果あるのではないでしょうか。

あと、除電することでオイルの寿命を延ばせるという話も聞きます。
 
 
 

前車S15シルビアでもいろいろ試して効果を経験してましたが、オイルフィルターに貼るのは初めてでした。

オイルフィルターにアルミテープで燃費向上。
信じる者は救われる!(かもしれない)

ではまた。
 
 
 
 
 
Posted at 2022/11/20 21:51:37 | コメント(1) | トラックバック(1) | メンテナンス | 日記
2022年11月10日 イイね!

【夏のど真ん中】 さよなら絶境の地 【秘境・酷道・険道・鉱山・廃墟】

【夏のど真ん中】 さよなら絶境の地 【秘境・酷道・険道・鉱山・廃墟】














【前書き】
ここは僻地や辺境なんてもんじゃない、「絶境」の地。しかもこれで関東だというのだから驚く。俺氏が選ぶ関東ナンバーワンの絶境の地で、大自然・酷道・険道・廃墟、すべてが揃っている。廃墟マニアならその名を知らないはずがない、そんな場所。
 
廃墟群が数多く遺っているが今年の9月までは現役の鉱山で稼働していた。鉱脈が発見されたのは400年前でその後にはあの平賀源内も訪れたという。本格的な採掘がはじまったのは100年前。
 
しかし今年の9月についに閉山となり採掘は終了、そして12月末をもって工場は閉鎖予定とのこと。100年の歴史の終焉だ。これは俺氏にとっては衝撃的な知らせだった。もしかすると工場そのものも廃墟群も撤去されてしまうのかもしれない。文化遺産のように保存されたら嬉しいのだけど。
 
ここは過去にも何度も訪れている。オートバイでも来たし、周辺のオフロード林道は自転車でも走ったし、登山もした。真夜中に来たこともあった(アホです)。俺氏にとってはたいへん思い出深い場所です。
 
閉山前にもう一度行っておこうと思い立った。ちなみに今日現在はアクセスルートの途中で大きな崖崩れがあり、一般車両は長いこと通行止めとなっている。(LINK)
 
 
街から遠くかけ離れた絶境の地にあり、さらには狭く切り立った険しい峡谷の奥であるにもかかわらず、昭和時代の最盛期には約2,000人が住んでいた。
鉱山労働者とその家族、それを支える職業の人々。社宅・学校・病院・共同浴場・娯楽施設・商店などが備わり、鉱山集落が形成されていた。
当時の航空写真を見ると狭い谷間にたくさんの建物が密集していた。この規模だと集落というよりちょっとした町だよね。近年は誰も住んでおらず従業員の方々は通勤してくる。
 
当時の交通インフラの脆弱性からしてまさしく陸の孤島だったと容易に推測がつく。驚くことに初期のころは車道が通じておらず、人は登山道で、物資は索道で運ばれていた。いまでも大雨が降ればすぐに通行止めだし、崖や路面の崩落・崩壊も絶えない。足を運んだこの日も大掛かりな補修工事が行われていた。数年前の大雪では鉱山関係者がトンネルに閉じ込められる遭難もあった。
 
そんな場所へのツーリングです。画像いっぱい貼りますので雰囲気だけでも楽しんでいってください。
 
 
 
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【本編】
 
真夏。某日。未明~早朝。
 
ようこそ、この先は秘境です。かつては宿場町だったらしい。

 
道中、鹿と何度も出くわした。
 
いまはバイパス道路ができたので廃道になった名物トンネルです。トンネル内部は三叉路になっていて、信号機による切り替えで一方通行方式でした。そのせいで最長15分くらい待たされるんですよね。

 
ここはすでにかなりの山奥。夜なので肉眼では見えないけど急峻な土地に張り付くように集落があり、その景観はチベットを彷彿とさせる。道は狭く離合が困難で、クルマを停めて置ける場所もほぼありません。ちなみにこれでも国道です。

 
集落を抜けて降りてきました。かつてはここが国道の終点で、食事処や宿泊施設などもありちょっとした賑わいがあったのですが。振り返ると先ほどの集落が見えます。東側の空が明るくなってきました。

 
ここまでは準備運動みたいなもので、いよいよここから本日のメインイベントです。いくらか遠回りしましたが長いトンネルで山の反対側へ向かいます。
 
夜明け時のダムと湖。初めて来たときはこの快適な道(橋)もダムもまだなかった。

 
ここから先はトンネルを潜るたびに森が深くなっていく。

 
険しさと湿度の高さ、まさに密林です。

 
それは転がってる石ですか、それとも降ってくる石ですか・・・。

 
周辺には岩肌をなめる滝や吊り橋があります。

 
トンネル口が木々で隠れそう。

 
朝もやが立ち込める峡谷を進んでいきます。道路のすぐ下は渓流です。平野部では連日、日中の気温が40℃に迫ろうとしている時期ですが、ここのただいまの気温は16℃。「涼しい」を通り越して「寒い」です!

 
先述のリンク先にある通り、土砂崩れの現場はこのロックシェッドです。どうやら通行可能になるのは来年の夏の見込みだそうです。

 
除雪車。ここ結構雪積もりますからね。
土砂崩れで現在も2つの集落が孤立していて、そのうちのひとつはここ、住人数はわずか2人。もう一つの集落は住人14人。もうすぐくる冬季にはドローンでの支援物資搬送を検討しているそうですが、技術的な壁、法的な壁があり、簡単な話ではないそうな。なんにせよ十分な生活支援と早期の道路復旧を願うばかりです。

 
山の上のほうには朝陽が当たりだしました。谷間は濃い湿気が立ち込めたままです。このコントラスト、視覚的にも体感的にもまさに山の朝という感じで好き。

 
中央分離帯に残された木。切り倒されなかったのには何か理由があるのか。

 
静まり返ってます。他に誰もいません。

 
岩々の合間を流れてくる。紅葉の時期になると渓谷全体が色鮮やかに染まります。

 
この道でもっとも好きなビューイング区間がここ。道はクネクネしてるけど見通しがよく、いっときの解放感にホッとします。

 
真夏ゆえの葉のボリュームで見えないけど、ここは屏風のように迫り立つ岩壁が続きます。

 
ところどころ岩場で川幅が狭くなります。苔の生えてない部分を見るとそこまで水位が上がることがわかります。

 
ここから先はおどろおどろしいトンネルをひとつ、またひとつと潜るたびにタイムスリップしていく気分がたまらない。道も景観も険しさが加速度的に増していきます。

 
崖面がオーバーハングしてます。ただでさえ谷そのものが切り立っていて狭いのに頭上に迫り出してくるとかなりの圧迫感を受けます。

 
だんだん苔が目立ってきました。見た目が似てるけどそれぞれ別のトンネルです。

 
こりゃ、天狗くらいいるよね絶対。

 
何が出てきても不思議じゃない。

 
おっこと主も獅子神様だっているね。実際数年前にこの近くで2m級の巨大なイノシシと出くわしたことあったし。

 
この道はあちこちで崖崩れが起き、頻繁に修復が行われている。

 
路面も悪化してきた。

 
さて、このトンネルを抜ければいよいよ鉱山に到着です。鉱山と集落の廃墟群、それはまるでタイムカプセルのようなもの。

 
素掘りのトンネル。かつてはこの中を索道が通っていたらしいです。

 
倒壊寸前。

 
こちらも屋根が拉げてきてます。

 
昭和の残り香。

 
給油設備。手書きの文字がいい。

 
現役で稼働中の工場。手前には石灰が積まれてます。
(このブログをアップするときにはすでに操業停止してます)

 
朝露が滴る物静かな朝です。

 
郵便局跡。日本一秘境にあると言われた郵便局で何年か前までは営業していたけど、すでに看板やポストなどはすべて取り払われていました。マニアはここから自宅へ郵便を送ったらしい、すると「秩父鉱山郵便局」の消印が手に入るわけです。

 
吊り橋のような何か。

 
あの橋を渡れば工場です。

 
札のようなもの。何か書かれていたのかも。

 
以前訪れた時よりだいぶ傷んでます。

 
坑道の奥行きは数kmにもなり、一部は高さ30mの吹き抜け構造になっているとのこと。坑口は山中に無数にあり会社も把握しきれていないそうです。

 
早朝なのに煙が出てる建物がある。24時間操業なのか。

 
社宅跡かな。それと屋根だけが見える廃屋。現存はしていてもこのように木々に覆われていっていて、訪れる度に見える数が減っていってます。

 
悪路すぎでしょ。

 
この林道は過去に何度か来ているが、現在は数年に及び通行止めになっている。
表示は見落としたことにしてください。

 
この少し先はかつて社宅がたくさんあり生活エリアだったと思われます。森に飲み込まれ、苔が美しくファンタジックな空間です。

 
社宅跡。

 
見えてきたのは共同浴場跡。

 
何年か前まであった「男湯」・「女湯」の看板はなくなっていました。出入り口も厳重に塞がれてました。以前は浴槽も見えたんですけどね。

 
だいぶ朽ちてきてます。

 
かつては浴場の前で道が90度に折れ、ここに橋が架かっていた。

 
商店跡。いまでいうコンビニだよね。初めてここを訪れたとき、この店はまだ営業していた。


 
訪れるごとに石垣が苔で覆われていっている。とても美しい。

 
廃道、その先には何らかの工場跡。どうしたらこんなにグニャるんだ、いったい。

 
日差しが当たって鮮やかな緑の中に隠れるように廃屋が。社宅なのかな。オシャレな洋館っぽい雰囲気がある。

 
石垣と石段と苔と森と。これを建てたときこんな幻想的な佇まいに変貌すると予想してたでしょうか。

 
こちらも社宅跡。

 
この先にもまだ遺構や廃墟が点在してるのですが険道レベルが跳ね上がります。進んでも通行止めなので今回はここら辺で引き返します。

 
石の苔むすまで・・・。

 
苔が眩しい。

 
橋の先にも社宅や保育園だった建物が多くあるはずですが木が育って見えなくなってます。

 
もう燈ることのない街路灯。寂しげだな。

 
積まれた石灰の向こうに社宅跡が見えます。本来はもっと横に長い建物でしたが数年前の積雪で大半が倒壊したようです。ここも木々が育って飲み込まれていってます。ちなみに赤いシャッターの建物は消防設備。

 
木々がどんどん育ち、緑のトンネルになっている。陽が届かなくなりひどくじっとりしている。

 
苔で覆われた石垣が溜息が出るほど美しい。かつて栄え賑わった鉱山集落はいまや深い森と苔に覆われたファンタジーワールドと化している。

 
いずれすべて森に飲み込まれてしまうんだ。

 
集落の中に滝があることにも驚く。

 
繁栄と衰退。そしてこの夏でついに閉山となり100年の歴史に幕が下りた。
 
さて完全に陽が上り、急激に気温が上がってもう暑いです。未明は16℃で寒かったというのに。

 
ではこれで帰ります。

 
タイトルには「さよなら」と入れたけどいずれまた来ると思う。しかしそれはもう閉山後で、工場も廃墟群も解体されてしまっているかもしれない。この日に見た光景はもうないのかもしれないと思うとなんとも寂しい気分になるのでした。
 
おまけ。
何やら小屋が。「第一警備員詰所」って書いてありました。

 
トンネルをひとつ、またひとつと潜るごとに現代へ帰っていく感じがまたたまらない。


 
路面から立ち上がる水蒸気が朝陽に当たり、密林の雰囲気満点です。

 
かつて走った道はいまダムの底に沈んでいる。

 
この圧倒的な夏感に打ちのめされて悶絶する。日差しが熱いというより痛いです(笑) 猛暑到来。
 
保冷バッグに入れて持ってきたキンキンに冷えたアイスコーヒーがあるんだった。この景色の中で追憶に浸りながら一服する。サイコーじゃん。

 
 
 
【後書き】
いまは鉱山の下流側に大きなダムが造られ、それに伴い2車線完備の立派な道路が敷かれた。トンネルも多く造られ直線的かつ快適にアクセスできるようになり、秘境感が大幅に下がってしまった。当時の道の大半は廃道となり湖の中へ沈んでいるが、ところどころでその痕跡を垣間見ることができる。かつては鉱山から鉄道基地までを往復する大型トラックが連なって走っていた。道幅はけして広くなく離合が困難な区間も多かった。
 
秘境というのはアクセス困難なほうがありがたみが増す。とはいえ高速降りてからも長いし、鉱山の辺りまで来ると今もなお深く険しい山と森が待っている。「やはりここが関東ナンバーワンだ」。
 
後日、こんな書籍を手に入れた。
中身は主に最盛期(昭和中期)の写真が多数、当時の従業員へのインタビューやデータなども充実していて非常に読み応えがある2冊となっている。元従業員で存命の方々もかなりの高齢者となり、編纂には多大な時間と労力が要ったと思うが後世に伝え残したいという筆者や協力者たちの熱い使命感が感じられる。
秩父鉱山マニアのためのバイブルと言えるでしょう。

 
 
 
そんな西暦2022年の真夏のエピソード。
 
ではまた。
 
( 突貫で書いてUPしたので後で読み返して必要に応じて校正します) 
 
 
 
Posted at 2022/11/10 22:10:07 | コメント(2) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記
2022年08月05日 イイね!

【初夏ツーリング】 夏への入り口 (後編)

【初夏ツーリング】 夏への入り口 (後編)














中編・後編とさらに2話に分ける予定でしたが、このあと他のツーリングネタ(大作になるかも)が控えているので画像大量投下していっきに片づけることにします。

前編はこちら

某日・某所・某時刻。

ここはダムの袂です。何か建物が。


正面。水力発電所です。


見下ろすと翡翠色の川。



エントランス。
発電所の内部を見学させてもらえるということで開館とほぼ同時にGO。


建物への通路は橋になってます。


職員がこの水力発電所とダムについて説明してくれました。とても興味深い内容でしたが出てくる数値が膨大極まりなくてイメージ湧かなかったです(笑) とにかく大電力を発電していて、関東へも送電してるとのことでした。しかも管制室は埼玉県川越市にあり通常時は遠隔操作されているんだそうな。

でっかい空間です。画像左側にある説明パネルと比べるとその大きさがわかります。水色の凸型の装置は水を汲み上げるための巨大ポンプの頭頂部です。


こちらはそのカットモデル。この階の下層に本体があります。でっかいですね。


こちらはそのポンプを分解オーバーホールする際に使われるクレーン。2基あります。梁のような部分が水平方向に移動する構造です。1基で285tを吊り上げ可能とのこと。



下の階へ行ってみます。

湾曲した壁の中にポンプ本体があるようです。


計器やスイッチがたくさん配列されてます。






発電所見学を終えて外に戻ってきました。
ダムとでっかい滑り台と送電鉄塔。送電線はもちろんここが起点です。



夏雲。今日はゲリラ豪雨あるかも・・・。


車内はどうせ高温になってるに違いない。まだ午前中だけどもう疲れたので帰りたい気がしてきた。


ダムと湖を見に行きます。

びゅーてぃほー! それにしても、あぢ~。




では来たトンネルを戻って次の目的地を目指します。


ロープウェイは休業中っぽい。


またまたスノーシェッド。



夏のど真ん中、快適な道を走る。暑くてテンション上がらない。もう惰性で過ごすだけの空白時間。


麓に降りてきた。遠くに見えるのは3階建ての線路。


水田地帯からさっき走ってきたほうを振り返る。あの谷間を走ってきたわけです。



暑くてどうにも気力も体力も回復しない。川の水辺なら涼しいかなと期待してやってきてみたけどちっとも涼しくない。無駄に疲れただけ。


その後はしばらく街中(といってもド田舎だけど)を走って、昼食を買い込んでいく。

ここから峠を越えていくがルートは2択、旧道か新道か。どちらも2車線路らしいのでコーナー数が多い旧道をチョイス。

「このクルマ、タービンが止まってるんじゃねぇのか? あ、このクルマはNAだったわ。」

きつめの勾配とエアコンONと吸気温(外気温)の高さが相まって、86が非力で非力で登坂がつらいのであった。

峠を越えた先で少し脇道へ逸れる。行き当たりばっ旅。そういえば昼食買ったけど食べてなかった。空腹を忘れるほど暑さで消耗している。どこか休憩に適した場所があればいいのだが。

なにやら不思議空間へ迷い込んだ。手前から案内板があったし、どうやら景勝地になっているようだ。ここは印象深かった場所なので画像多めに貼ります。



この先は物理的に無理。こういう表示はもっと手前に出しておいてほしい。バックモニターなかったら詰んでた。


紫陽花とボンボリ、そして夏の空。紫陽花は旬を過ぎていたようだけどまだまだ奇麗に咲いてるものもあった。









近くには東屋のようなちょっとした休憩小屋があり、一休みにちょうどよさそうであった。展望もよく中は日陰でもあるし風抜けもよく快適だろう。

でも中には踏み入らなかった。

中の壁には数多くの写真が貼り付けてあった。色褪せてしまっているものもあるし、比較的新しそうなものもあった。記念に撮ったのか数人の集合写真であったり、一人だけのものであったり。すべて御老人だ、しかもかなり高齢の。すぐに思ったよ、これらはすべて遺影なんじゃないかって。

ここはきっと黄泉を想定されている。
日が暮れてボンボリが燈ったらそんな雰囲気になりそうだし。


見晴らしいいな。冬になれば豪雪で一面真っ白のはず。


地元の方々の「花と散り、灯が尽きる」を表現した終の地なのでしょう、きっと。美しいところだったな。

では次の目的地へ。

森と水田を縫いながらワインディングを降りてきて麓についた。電線がないということはディーゼル線。


ここもまたち~っとも涼しくなかった。


ぐるっと田園。ひたすら田園。




スフィンクス(に見えたんだよ俺には)。


水門。


こっちも水門。


またまた水門。渡ってみます。


水門の上から。道の下から滝状に流れ落ちる音が聞こえてくる。ちょっとだけ涼しかった(いまごろかよ)。


これからまた峠を越えて帰路につきます。

長閑だな~。


景色よさそうなところに限ってスノーシェッドになってる・・・。


帰りの高速での長い登坂区間にて猛烈なゲリラ豪雨に遭遇した。路面の排水が追い付かず川のようになっていたし、ワイパーも追いつかず前がまともに見えない。電光掲示板は時速50km制限に切り替わっているがリヤがふらふらで50kmも出せやしない。大型トラックに追い越された際のスプラッシュを浴びたときは何秒間も視界を失ってヒヤリした。もう停車したいです!

帰宅してからボディを見たらピッカピカになってた。
あの豪雨はナチュラル洗車機だったのか(笑)

ではまた。




Posted at 2022/08/05 21:45:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記
2022年07月30日 イイね!

【真夏の深夜】 ホットドライブ in クールナイト

【真夏の深夜】 ホットドライブ in クールナイト














『夏への入り口』の後編の前にこちらの記事をUPします。



夏。某日・某所・某時刻。

静まり返った深夜のパーキングエリア、この雰囲気がとても好きだ。


これから山村を抜け、更なる山奥へと向かう。

ヘッドライトの明かりだけが頼りの漆黒のワインディングルート。集中力を高め、熱くしかし冷静にハッスルタイムを楽しむ。もう夢中になってひたすら走りこんだ。涼しい夜にもかかわらずいっぱい汗かいた、頬を伝って垂れていく。

(ハッスルタイムにつき、その間の画像なし)

トンネルを抜けたらまたすぐトンネルの図。


道中まったくクルマとすれ違わなかった。いまこの世で起きてるのはオレだけなんじゃないかと不安になる。

川沿いのレストスポットで休憩していく。


走ることに夢中だったので月があることに気づかなかった。


テラス席で月明りでぼんやり浮かび上がる渓流を眺めながらくつろぐ。


月があっても持参の照明が必要だ。


クワガタ。俺に捕獲されてイキってる様子。


夜明けが近づいてきている。



至福の納涼空間でついつい長居してしまった。

86たのしい。ワインディングルートにFR、最高でしょ。



空が白ばんできた。

川に沿ってまだまだ続くワインディングルート。後半もまたまた走りに夢中になってしまった。





静寂、暗闇、清涼感、そしてこれでもかというほど続くワインディング。夜明け時も美しい。
いいルートだな、また来よう。

納涼&トレーニングミッション終了。これにてR.T.B、高速へ向かう。

ではまた。






Posted at 2022/07/30 22:25:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記

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