
これまでに次のジュリア3モデルと暮らしている。
・2017年日本導入直後のスーパー(2.9年弱3.6万キロでお別れ)
・2020年7月マイチェン後のベローチェ(1.3年1.6万キロでお別れ)
・2022年1月限定モデルのGTジュニア(0.5年0.8万キロ蜜月中)
ふと気がつくと、それぞれの違いに思いを馳せたりすることがある。
だいぶ記憶の中で美化されていたり忘れかけているところもあるかも知れないが、記憶が風化する前に、一度整理をしてみようと思いたった。
◾️ハンドリング
スーパーの方が「キレ味鋭い」かったと思う。
とにかく高速道路では、油断すると左右どちらかに寄ってしまうし、ラフに拳半分ほどもステアリングを切り込めば横っ飛びする感じであった。
ベローチェでは、これが少しマイルドになったと思われ、ダラけた運転が可能となっている。
これはアッカーマンジオメトリがどうとかでレース用車両と同じ設計に由来する極低速時で曲がるときにタイヤがゴリゴリ言う現象が、ベローチェでは発生頻度が下がったことからも裏付けられると思っている。
◾️足回りと走行感
スーパーからベローチェに乗り換えた直後は、ダンパが硬くなった感じがあった。それが距離を稼いでこなれたスーパーと、卸したてでアタリも付いてないだろうベローチェとの違いなのか、純粋に足回りが硬くなっているのかは分からなかった。
自分の使い方では、最終的にはスーパーとベローチェとの大きな違いは余り感じなくなかったか、気にならないレベルに落ち着いた。
ベローチェからGTジュニアに乗り換えたときには、アクティブサスOFFでは乗り換え前後の差は感じなかった。
GTジュニアのアクティブサスをONにしたときは、「ただ硬くなるものではなく、粘りやいなしを上手く出している」となるようで、乗り心地が良くなることや、運転が上手くなったかの様な錯覚を感じる。
これと併せてLSDの効能なのか、ワインディングが気持ち良く運転できることは、いつぞや備忘録にしたとおり。
アクティブサスにはまた、故障への不安か頭をよぎったり社外品への交換にかなりの躊躇いを感じ、この点はスーパーやベローチェの気やすさが秤にかかったのかと思うこともある。
◾️シート
サポート性はベローチェだが、座り心地はスーパーだった。
個体差だろうがベローチェの赤シートの座面が硬くてちょうど尾骶骨と当たり痛くなったりで難儀した。同形状のGTジュニアの黒シートはそれ程ではない。
東京仙台日帰り牛タンツアーなど、長距離を走破するなら、スーパーのシートを選びたい。
◾️ヘッドレスト
その良さに気が付いたのは、ベローチェの赤シートのときだった。絶妙な柔さがにメチャクチャ感動した。
GTジュニアの黒シートのヘッドレストは、赤シートと同等レベルだが、記憶比でほんの僅か赤より硬く感じる。
これが個体差なのか標準的な仕様からくるものなのかは不明だが、とにかくベローチェの赤シートのヘッドレストは良かったなぁ。
◾️内装
156でのタン内装を経験してからのジュリエッタの黒内装で内装は黒以外にしたかった背景がある。
この点から、スーパーでは納期が早そうな内外装推奨組合せもあって、ベージュ内装一択だった。
ベージュ内装はタンよりも室内が明るい印象でウッドパネルともマッチしており非常に満足感が高いものであった。
スーパーではまた、前席ドリンクホルダーにスライド式のカバーがあるギミックも所有欲を満たしてくれるものだった。
ただ、シフト周りの意匠は2020年マイチェン後の方が、後述のドリンクホルダーカバーを除きオシャレ感が高いと感じる。
ベローチェの赤内装は、納期優先で内外装推奨組み合わせを現物見ずに注文したため、派手過ぎないか不安があったが、外装色のベスビオグレーとマッチして、とても気にいることができていた。
ただ一つ非常に残念なのは、上述のドリンクホルダーのスライド式カバーが無くなってしまったこと。
ジュリアで出かけるときは、大抵飲み物を常備するので当該カバーは無くても構わないと言えばそうなのだが、本来あったものが無くなったことっ、穴開き放しは、なんか安っぽく感じることがある。ただ、夜光るのは良いな。
GTジュニアはサンルーフ最優先だったし内装は有無を言わせず黒しかなかったので、購入前は色的な面で味気ない生活になるかと思っていた。
ベージュや赤と比べると、やはりそう感じることがあることは否めない。
しかしながら、サンルーフからの日差しが黒を黒とたらしめない色の変化もあり、そう言ったところでの楽しみを見出せている。
また、外装色のリーパリオーカーとの組合せからは、黒系内装がマッチしておる、外装色をとても気に入ってしまった今となっては総合的な満足感がある。
どのモデルも一長一短を感じることがあるものの、いずれもなんらかの感動を貰えている。
◾️皮張りダッシュボード
屋根無し駐車場のため、スーパーではサンシェードをしていても、二回の夏を経験したら変形した。
GTジュニアは長く付き合っていきたいので、戦々恐々しながら、サンシェードの徹底に加えてダッシュボードマットの敷設や保護剤塗り込みで予防したり、避けられないだろう変形後の対応に余念がないところだ。
◾️盾周り
意外と気付きにくいが、盾の周囲にエッジがあるスーパーの造形の方が好み。
フロントバンパ中央下端の造形はベローチェに特別感があって良いと思っていた。
しかし、元所有者の贔屓目か、スーパーの造形も気に入ってきて、最終的には「どっちも良い」となっている。
個人的には盾と言う事で金属的な銀の逆三角形があると良いと思っていたが、GTジュニアの開口部が大きく見えるこの黒い盾は、外装色リーパリオーカーとの親和性が非常に高く、これもまたお気に入りポイントになっている。
◾️リヤ周り
スーパーは純正オプションのなんちゃって二本出しマフラにしていたが、デザイン的にはラグジュアリー仕様に合ったジェントルなもので、これはこれで良いと思いつつ、見比べるとベローチェのようなディフューザ形状にどうしても憧れが生じていた。
ベローチェは、憧れのカッコイイディフューザになったのだが、フィン状部の洗車に面倒さを感じることがある。GTジュニア同様。
◾️エンジン音、排気音
静粛性は僅かながらスーパーにあるような気がする。
回したとき、ベローチェはDモードでイイ音を奏でていると思うが、スーパーでどうだったか残念ながら思い出せない。悲しや。
GTジュニアは基本的にベローチェと同じだが、サンルーフを開ける状況下、回すとそれなりの排気音が一層心地よいと思うことがありしばしある。
◾️パワー感、トルク感
一般道で周囲に合わせての発進時は、スーパーとベローチェ(GTジュニア含む)との差は変わらない感じ。
ただ、伸びはベローチェにあり。
また、アクセル全開にしたときの加速感は、やはりと言うかベローチェにあり。
2017年スーパー購入前に遊んでたフリー計算ソフトで改めて確認すると、下グラフのように、スーパーは最大トルク発生とファイナルギヤがベローチェより低く、ベローチェよりパワーは無くても、街中ではベローチェと同等の俊敏さがあるのだと考えている。
スーパーの各ギヤ最高速度計算
ベローチェの各ギヤ最高速度計算
◾️自動運転機能
スーパーには車線逸脱時に振動と警告音が発せられるが、ベローチェのレーンキープアシストを経験すると、「自動運転レベル2様さま〜」を実感できる。
高速道路を使った遠乗りがスーパー以上に楽ちんになった。
◾️障害物センサ
毎度のドライブで「またお化けを検知しているね(笑)」と妻との会話が起こるのは、どのモデルも一緒。
◾️エンジンルーム
赤ロゴがあるエンジンカバーのベローチェ、GTジュニアが好み。
スーパーには、ボンネットフード側先端左右方向に張られたゴムパーツがあったが、ベローチェは無かった。
あったものが無いのは、ちょっと気持ち悪いなぁ。
ボンネットオープナー周りの水たまりは、どのモデルも発生する構造なので、毎度エーモン社の静音計画のゴムモールを貼り付けて防水対策を施す付き合いになっている。
◾️ナビとインフォテイメント
日本導入当時のモデルには純正ナビは装備されてなく、ナビに慣れた身にはジュリア購入に若干の躊躇いを起こすものだった。
更に購入後には、コネクトシステムで繋いだiPhoneとの接続が途切れることが生じたりして、機能性に不安を抱えるものだったが、一年ほどか、気付いたら接続もいつの間にか安定していて普通にナビアプリに身体が馴染んでいた。
ベローチェで純正ナビが装備されたが、目的地設定が住所か周辺スポットなので、純正ナビを使わない訳ではないが、結局お手軽なナビアプリがGTジュニアでも大活躍している。
ベローチェからの特筆は、油圧、トルク、ブーストの三連メータを表示できることと思う。
カッコイイし、走行時にどの程度の性能を発揮しているかが把握できるのが、なんか楽しい。
ただ、この三連メータ左側の油圧計は、当初MAXを振り切って針が動かない不具合が、ベローチェ及びGTジュニアで生じていた。(2021年12月のナビのアップデイトの中に、この問題の修正パッチがある模様。)
この点は、購入前から楽しみにしていた機能だったため、とても残念に思った。
◾️燃費
既に備忘録にした通り、スーパーよりベローチェの方が若干悪化している。カタログ値からも予想通りだったが、想像していたより悪化幅は少なかった。
ただ、燃料消費傾向はどのモデルも、ノロノロ走行が長距離一定速度走行に対して顕著に悪くなるところは一緒。
◾️バッテリー/電装関係
今のところ最長保有期間だったスーパーで、バッテリーの弱さを実感したことは無かった。
シガーソケットからのドラレコやレーダーの電源取り出しにも何ら問題は生じなかった。
ベローチェになり、バッテリーが上がったり、シガーソケットから電源取り出しした機器がアイドリングストップで電源オフになったり、なんか不幸が出てきた。
シガーソケット件は、GTジュニアも同様だったので、電気関係は超苦手なこともあり、対策はディーラーにお任せで善きに計らってもらった。
バッテリーの件は、ベローチェでは自宅駐車場ではCTEK繋ぎっ放しのみでトラブル回避できた様だが、GTジュニアではそれに加えてイージーエントリーもオフにして雨滴等による電気消費発生を予防することことにしている。
この点では、スーパーがなのかマイチェン前がなのか不明だが「スーパーは手間が掛からない子」との印象がある。
◾️ヘッドライト
GTジュニアでは光軸が自動調整になったとのことで、高機能化が嬉しい反面、スーパーやベローチェにあった室内の調整ダイヤルが無くなってしまったのは、寂しさを感じる。
◾️コーナリングライト
最近のモデルでは、コーナリングライトがなかなか点かないとの話を耳にする。
そう言われれば、スーパーは良く点いていたかもしれん。
実際のところは分からんが、ベローチェでもGTジュニアでも、スーパー比で実用上の不都合や不便さは幸いにして感じたことはない。
◾️カックンブレーキ
スーパーの頃から言われていた様だが、スーパーでは多少は意識してブレーキ操作をしていたが「まぁたまにカックンになるかな」程度の印象。
GTジュニアでは、スーパーとの記憶比で「意識して操作しても、よくカックンするなぁ」の実感がある。
ベローチェはGTジュニアほどのカックンはなかったと思う。
◾️ブレーキダスト
スーパーのブレーキダストは、一回走ると黒くなるとの表現できるほど顕著に汚れていた。
ベローチェやGTジュニアでは、スーパーで感じていた程の汚れはない。
ブレーキパッドが変わったのかなぁ。
◾️ホイール
好みと洗車性から梅ホイールが至上と思っている。
一つひとつのスポークを洗わないとならないスーパーのホイールは、汚れていても洗うのが面倒で、その結果洗う頻度も少なかった。
内側にも手が入る感動があったベローチェのホイール。
洗車頻度も車体二回にホイール一回程度と高頻度になった。
毎週毎回ホイールから洗車を始める様になったGTジュニアのホイール。
◾️タイヤ
スーパーでもベローチェでも、ランフラットだからどうのと言うとこらは分からない。
スーパーでは2万5千キロ程度でタイヤ交換になり交換サイクルが早いと感じた。
GTジュニアでは、もっと保って欲しいと走行距離が嵩む都度に思う日々である。
◾️給油口カバー
ベローチェから採用されたらしい、GTジュニアにもある「ココを押す」印の窪みは、無い方が好み。

この点における開閉機能上の問題は、スーパーは無かったので尚更感がある。
スーパーの給油口は、たまにいつの間にか気付かないうちに開いていることがあり、親切なライダーさんや後続車のドライバーさんが、知らせてくれたり閉めてくれたりする一幕を演出するイタズラ好きなところがあったのは、今となっては良い思い出だ。
◾️その他
GTジュニアのみの特別装備である後席シートヒータとトランクネットは、「初の世界限定車」のコピーを目にしたエストレマにも無く、使う機会がない自慢アイテムだ。
GTジュニアは後席USBポートが二つに増えてたのは、進化を感じると共に、単純に数が増えてなんか嬉しかった。
そして、GTジュニアのサンルーフを開ける度に、アルファロメオ、しかもジュリアでのサンルーフ車との暮らしと言う夢を叶えられた満足感と共に上記の思いなどが頭をよぎったりするのである。
以上、後で修正するかもしれんが、ひとまず思いついて思い出せる限りを認めてみた。