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ハチペイのブログ一覧

2024年03月14日 イイね!

石川県ボランティア2【後半】

石川県ボランティア2【後半】【前半より続く】
トップ画像は奥能登ベースキャンプに沢山あった、宮城建設工業さん寄贈のストーブです。暖かくて助かりました。宮城建設工業さん、有り難うございました。

宿泊用テントは私が立っても背が届かないので、室内の高さは2mくらいあると思います。SNSだと室内が高過ぎると言う人もいますが、立って着替えることができるのは、かなり楽です。全国競輪施行者協議会(全輪協)が寄贈された青い折り畳みマットの上に、持参したシュラフ(mont-bell burrow bag ♯1のロングモデル)を敷き、足元にタオルで包んだホッカイロを突っ込みます。下着の上はハイネックのヒートテックとCW-Xタイツのみで問題なく、全く寒くありませんでした。

ただしっ!体育館の床は物音が響くので、誰かが歩いてると寝ててもすぐ分かります。ちなみに体育館のステージの上にもテントが4つくらいあり、そこで他の人たちを見下ろしながら寝てみたかったですね。
そして、ショッカーといえば怪人です。深夜になると「怪人イビキ男」が現れるのです。そのイビキが音に加えて、床を伝わる微弱な振動で、周囲のテントを襲うのです。「怪人イビキ男」は2,3人現れましたが、いずれも平和なテント村の中央付近に出現したので、幸いなことに私のテントからは遠く、耳栓して比較的よく眠ることができました。

珠洲市のボランティア組は7時台に出発するため、朝は5時半過ぎから目覚め始めます。このようなスケジュールの違いを配慮して、珠洲市・能登町・穴水町のテントは体育館の中でそれぞれ少し離れて配置されます。朝は談話室で持参したカップうどん・カレーもどき・コーヒーとプロテインバーを食べてましたが、お湯が使えるのは本当に助かります。じゃりん子チエ的には、暖かい食べ物はウルトラ重要ですからね。


同じ作業に入った人は「怪人イビキ男」の餌食にやられてしまい「あんなスゴいイビキは人生で初めて」とか「イビキが止んだと思ったら、今度は寝言が始まるのでキツかった」など、テントの場所によっては天国と地獄かもしれません。SNSだと「奥能登BCに連泊できるようにしろ」とか言う人がいますが、テント間の距離も近く、二日続けて「イビキ三連星」とかに囲まれてアタックされると体調を崩しそうですし、「眠れなかったんで帰らせて下さい」とか言えず、作業中の事故の原因にもなるので、暫くは1泊2日で良いような気もします。そう考えると、避難所として体育館で生活し続ける被災者は、本当に大変なんだと思いました。

2日目は午前限定の作業となり、大きなお宅にお邪魔しました。室内の玄関ホールには立派な彫刻が立っており、動かしたら地下階段でも現れるのではないかと思うくらいの豪邸で、時代劇とかに出てきそうな感じです。こちらでは家具の室内移動や畳の搬出をしましたが、濡れた畳はメチャクチャ重く、何とか1人で運べるかどうか。しかも帰りのバス内で、配布されたペットボトルの蓋を開けるのに手間取るくらい、握力が弱まったのを自覚するほどです。地震だけでなく、やはり水害というのはカビの原因になるなど本当に恐ろしいです。ちなみに2月に覚えたはずの南京結びは、忘れてしまいました、反省。

作業後はバス内で昼食を摂り、BCを経由して金沢駅に帰ります。初日夕食の弁当ゴミはBC内で回収してくれるのですが、二日目昼食の弁当ゴミは持ち帰る必要があります。恐らくゴミの回収はBCでも余力はあるのでしょうが、それを認めるとボランティアが雑誌やタバコの空き箱を捨てたり、色々と面倒なんだろうと思いました。と金沢は東京・名古屋・大阪から直通列車で3時間以内に来れるためか、サラリーマンが多い気がします。北陸新幹線のトレインデスクは平日でもほぼ満席で、ホテルも結構埋まってるんですね。

BCから輪島市へは交通アクセスが悪く、現在も金沢市からの日帰りボランティアに限られてます。能登半島の北岸寄りにBC増設が望ましいものの、運営スタッフの派遣も大変でしょう。校舎は建物が頑強であるものの、普通の学校は4月から始まりますから使えません。その点で生徒が集団で移動した日本航空学園の向洋校舎は最適だったのだと思います。ショッカーじゃないよ、日本航空学園の向洋校舎だよ。

今回の気づきをいくつか…
①自助•共助•公助のうち、共助とは被災者宅へのボランティア活動がメイン。
②同様に、公助とは警察のパトロールやライフラインの復旧がメイン。
③下水道の代用確保は重要。上水道の代用は数日分の備蓄水で凌げば、その後はペットボトル水の配給を期待できるが、下水道はそう簡単ではない。
④食べ物は重要。美味しくなかったり冷たかったりすると、長期戦ではキツイ。電子レンジや電気ポットがあれば、コンビニで売ってるレンジでチンするハンバークや豚の角煮などのほか、白米も有望。
⑤補食にはプロテインバーは腹持ちも良く、少し甘めなのでインスタントコーヒー飲みながら食べれる。味や食感も種類が豊富でオススメ。
⑥各市町村によってボランティア運営に慣れ・不慣れがあり、こちらから随時提案することも必要かも。
⑦屋根の損傷は室内の水害の原因になるため、ブルーシート等で即補修した方が良い。ただし安いブルーシートは2ヶ月くらいで裂けたり、そもそも耐水性でなかったりするので注意。日本製の耐水ブルーシート(※黒いシートが多いらしい)は高いけど、1年近くもつとのこと。
⑧一部のボランティアによる非常識な行動が注目されがちですが、行政の運営のもとで参加している人たちは常識的でマトモだと思います。日本人って結構スゴいと感じました。

金沢駅で生ビール飲んで、東京に帰るぞー。


Posted at 2024/03/14 19:15:20 | コメント(1) | トラックバック(0)
2024年03月13日 イイね!

石川県ボランティア2【前半】

石川県ボランティア2【前半】石川県のボランティアはこれまでの日帰り型に加えて、奥能登ベースキャンプ(奥能登BC)を利用した1泊2日型が追加されました。私は焚き火は好きですが、あまりキャンプの経験はありません。それでもシュラフやウォーターバックなどは持ってるので、中能登町(日帰り型)と能登町(1泊2日型)に参加することにしました。

日帰り型の集合場所は、3月から県民海浜公園に変更されています。この公園は金沢駅からの公共交通機関によるアクセスが悪く、私が調べた限り朝7:05着の52示野線バス1本しかありませんでした。その場合、県民海浜公園から相乗りするボランティアバスの出発時刻に間に合うのは、中能登町のみです。ボランティアの殆どは車で金沢市まで来るので、駐車場確保を最優先した結果と思いますが、金沢駅から行くには注意を要します。ちなみに帰りは海浜公園と60金石線バス停の間に天下一品ラーメン金石OMEGA店があるので、そこでラーメン&ビールしながら金沢駅行きのバスを待つ予定でした。3/12(火)は雨天のため中能登町ボランティアは中止となり、3/13(水)〜3/14(木)の1泊2日型(能登町)のみの参加になりました。1泊2日型の集合場所は、これまでと同じ金沢駅西口です。


バス移動中に見かけたEIZOの社屋。業務用の液晶モニターでは有名な会社で、旧社名は七尾市に由来するNANAOです。同社のモニターは私も愛用させて頂きました。EIZOさん、頑張って下さい!
西山PAでトイレ休憩を挟み、バスは奥能登BCに到着しました。SNSでは奥能登BCは「ショッカー」とか呼ばれてます。この建物は日本航空学園の向洋校舎ですから、架空上の設定とはいえナチスの残党であるショッカー呼ばわりは少し失礼だろうと思いましたが……

…ん⁉︎

こっ…これは…!

確かに似てる!…というわけで、今夜からショッカーにお世話になることになります。この校舎は体育館が2階にあり、そこに男性用テントが張られてます。テントの場所は入館受付の時点で指定されるので選べません。「壁際は寒そうだな…」と恐れていましたが、あっさり壁際に当選しました。※実はこの場所、夜になってラッキーだったことが発覚します。

廊下には注意事項も掲載されてます。11項で飲酒は禁止されてますが、煙草は解禁されておりました。ちなみに6項に『施設内を濫りに撮影し、SNS等に投稿…』と注意書きがあるので、肝に銘じます。

石川県は奥能登BC利用者限定でアンケートをしており、恐らく全国スモーカー連合の阿鼻叫喚がアンケートを通じて県を動かしたのでしょう。ただし!多数の銘酒を輩出している石川県が、酒を禁じてタバコを認めるのには違和感を覚えます。石川県産の日本酒だけでも、キャンプ内で販売してくれればなぁ…。天狗舞のミックス酒、東京で飲んだけど美味しかったし。
BC内は寒さが厳しいこともあり、アンケートの結果なのか、希望者には毛布が無料配布されてました。ただし…


使ったら持ち帰る義務があり、これも断水で洗濯やクリーニングが難しい事情があるんだろうと思いました。持ち帰るのは大変なので、今回は断念しました。
BCにチェックイン後、約20分で荷物を整理したのち、各ボランティアセンターに移動し、そこから被災者宅へ行って作業に従事します。今回は地震で屋根が損傷したお宅へ伺いました。天井は雨や雪の影響で崩落し、布団や畳だけでなく押し入れの中の写真や表彰状なども廃棄せざるを得ない状況でした。地震だけでなく水害は本当に恐ろしいと実感しました。
今回の軽トラはATとMTが半々でした。久々に軽トラを運転しましたが、やっぱマニュアル車の運転は楽しいですね(※愛車は入院中)。布団や毛布は可燃物なのですが、ぬいぐるみが廃棄処分場で別に集められてまして、プーさんやリラックマたちがいました。

廃棄物ですが、ひっくり返したりせずに全てのぬいぐるみがキレイに置かれてるのが印象的です。現場の作業員さんも何かしら思うことがあって、こうしてるのでしょうね。
今回の作業でも瓦は重くて・数が多く・割れると形がバラバラになり・非常に嵩張ることを痛感します。割れてない瓦だと、私でも1度に6枚までしか持てないほど重く、運搬も大変です。今後の屋根は一体成形できる軽くて丈夫な素材に切り替わり、瓦という文化は日本から消えていくと思いました。また、液状化現象は埋立地でしか起きないと思ってましたが、能登町は内陸の山側でも起きており、地盤次第で何処でも発生しうることを知りました。
作業を終えてBCに戻るとオリエンテーションがあり、弁当を食べた後は22時消灯まで自由時間になります。BCは上水道・下水道ともに断水してますが、電気やネット環境は問題なく、Space X社によるSTARLINKの接続速度も良好です。Verizon社はアメリカ大手の携帯電話事業者で、日本国内では展開してないはず。もしかしてアメリカ国内用の回線を能登半島で開放してるのでしょうか?

しかもアンテナは正方形で小さい!これで衛星回線を通じてネットできるとは、スゴい!!

BCには電子レンジと電気ポットがあり、お湯を使う場合は未開封のペットボトル水を寄付するルールになってます。つまり2Lペットボトル水を寄付すれば、現地の電気ポットで2Lのお湯を使えます。私はこのルールを勘違いしてて、カップ麺やコーヒーのためにペットボトル水は350mL×2本と500mL×1本をバラで持参しました。カップ麺やコーヒーごとに毎回ペットボトル水からお湯を沸かすと誤解してたのです。現場には未開封のペットボトルが20本近く置いてあり、石川県の職員が随時お湯を沸かしてました。今回は生活用水として水道水を4000mL持参しましたが、2000mLは余ったので清掃用水としてBCに置いてきました。

このように上水道はペットボトル水でカバーできるものの、下水道は代用できません。トイレは勿論ですが生活用水も流せないので、顔を洗う場合はBC外の駐車場でウォーターバッグの水を使用しプチ行水のような感じになり、歯磨きも駐車場で行って最後のガラガラペーは仮設トイレ内で済ませます。自分が被災した場合、下水道の代用=簡易トイレとかの確保は重要だと思いました。
BCでは理科室と家庭科室のような教室が談話室として開放され、各机にコンセントがついてるので、消灯までは電気やお湯などに事欠きません。女性たちは初対面でも仲良くオシャベリしますが、男どもは互いに牽制し合い、距離を置いて離れて座り1人でスマホをイジることが多く、何やら『野生の王国』みたいな雰囲気です。弁当だけだと足りないので、21時過ぎに持参したカップヌードルを食べつつ、やはり持参したインスタントコーヒーとプロテインバーを摂って、22時消灯前に体育館のテントに戻ります。そして夜には、奥能登ベースキャンプがショッカーと呼ばれるべき、ある出来事が起こってしまうのです……。【後半へ続く】





Posted at 2024/03/14 17:18:51 | コメント(1) | トラックバック(0)
2024年02月15日 イイね!

ボランティア 追伸

今回のボランテイア対象地区は珠洲市・輪島市・穴水町・七尾市・志賀町・中能登町・羽昨市でしたが、現在は能登町も追加になっています。このなかでも珠洲市・能登町・輪島市・穴水市は奥能登と呼ばれる地域で、金沢市からの移動に3〜4時間を要します。移動にかなりの時間を要するため、石川県は2月15日にボランティア宿泊拠点の整備を公表しました。

私は志賀町のボランティアにエントリーしました。定員が多めだったことと、金沢市からのバス移動が2時間未満だったことが理由です。私は体が大きくてバスの座席が窮屈なことが多いので、初めての災害ボランティアだったこともあり、移動距離が短い所を希望しました。

石川県の公式サイト経由でボランティア登録をしたのち、1月下旬から日曜・火曜の夕方に登録先アドレスにメールで募集が通知されます。エントリーは翌日の月曜・水曜の正午から始まり、数分で満員になります。土日祝は希望者が多く、エントリー開始から1分以内に定員が埋まりました。月金を除くと火水木は希望者は少なめで、定員が埋まるまで2,3分ほど要してました。エントリーそのものは、正午にPCやスマホを構えてダッシュで入力すれば可能ですが、問題は往復の新幹線やホテルの手配かもしれません。新幹線もホテルもエントリー前から予約は済ませてましたが、金沢市に前日入りした2月12日(月祝)は、連休最終日だったこともあり新幹線は満席でした。

私はそこそこ体力に自信がある方でしたが、被災地でのボランティア活動は作業だけでなく移動やホテル宿泊でも疲弊しますので、初めての場合は2〜3日に留めておいた方が良いかもしれません。もともと火水木の3日間の予定でエントリーしましたが木曜が急遽中止になり(※作業の進捗に合わせ、ボランティアセンターが人員配置の再計画をするため)、ホテルは20%のキャンセル料を払って1日早く帰京しています。2日間の活動でも疲労困憊でして、今日は自宅で休んでいます。

今回、初めて知ったことをいくつか列記しておきます。

①当日
【バス】参加者の9割は金沢市内まで車で来てたようで、その場合は石川県地場産業振興センターの駐車場に車を停めて、そこからバスに乗ります。バスは金沢駅西口を経由し、私のような県外から電車等で来た参加者を乗せて現地に向かいます。
【持ち物】石川県がリストアップしている持ち物のほか、バイクやスケボーで使う肘/膝のプロテクターはあった方が良いかもしれません。瓦礫の上でしゃがんで作業する時、膝をつけるのは安心です。防刃手袋とはいえ、釘の上に手をつくのは避けたいので、少しバランスを崩したときもプロテクターがあると肘•膝を使えます。私自身は持参して良かったと思いました。一般のWeb情報だと雨具は上下セパレート式が良いとされますが(※石川県はカッパで良いとしている)、恐らく避難所での配給品の移動や仕分け作業に限った話だと思います。家屋や建物の作業は、雨天だと倒壊や周囲の土砂災害を避ける必要があるため、ボランティア活動そのものが中止されることが殆どのようです。内履きは避難所の作業では使うかもしれませんが、災害ゴミの作業だと室内であっても釘や割れたガラスなどあるため、安全靴でないと危険です。天気予報が雨だったので「長靴+踏み抜き防止インソール」で参加しましたが、ちょっと重かったです。あとゴーグルは何かしらあった方が良いと思います。私は安い透明なアイウェアを持参しましたが、実際に使う状況は限られるものの、瓦やコンクリートを割る作業や石膏ボードを剥がす際など、破片や埃が眼に入る恐れがある時だけ使用しました。
【不要品】断水していると思い、初日は水8Lとポータブルトイレを持参したのですが不要でした。他の参加者に聞いた話ですが、災害ボランティアの殆どはライフラインが復旧している所に配置されてるそうです。ただし、奥能登は分かりません。
【その他】疲れると甘い物が欲しくなるので、作業の合間に森永ハイチューを口にしてました。ライフラインが確保されていれば、休憩場でお湯を頂くことができます。その場合は昼食にカップラーメンやカレーメシのような、お湯だけで食べれるレトルト品を持ち込めるので、気温が低い時は重宝するかもしれません。

②運営側も全国から集まっている。
【社会福祉協議会】被災地にあるボランティアセンターにいる運営スタッフの多くは、日本全国から集まった社会福祉協議会の方々です。彼らも面識のない状態から運営を始めており「誰がどこまで説明したか」「ボランティアから受けた質問や報告を、誰が確認中か」など、多少ドタバタしています。参加者のなかには普段の感覚で「少し待っててと言われたど、いつまで待たせるんだ」みたいなノリで尋ねるのは失礼な気がします。やはり被災地では確認や連絡など、普段より手間がかかります。むしろ参集メンバーを中心に、社会福祉協議会も良く運営できるなと感心しました。今後は被災地と支援自治体をペアにすることで役割が明確化される予定で、東京都は輪島市を支援する(自治体ペア対口支援)そうです。ちなみに私はボランティア休暇を利用して参加したので、ボランティアセンターで参加証明も発行してもらえました。
【運営に迷惑をかけない】禁止されてるにも関わらず、なかにはボランティアセンターまで自車で来る人もいるそうです。石川県の正式な手続きを踏んでない場合、本人確認や保険加入など各地のボランティアセンターは独自でやらないので(※そもそも時間がない)、すべてお断りするそうですが、なかには居座ってゴネる人=余計な仕事を増やすボランティアもおり、運営に迷惑はかけたくないですね。

③自主性が重要(※スマホ必須)。
【自分らで計画を組む】ボランティアセンターから被災者の住所や電話番号は教えられますが、そこまでの移動ルートや現地での作業手順などは、全てボランティア側で判断しなくてはいけません。軽トラにナビはついてませんので、助手席に乗った人がスマホ片手にナビる必要があります。ボランティア当日は最初にQRコードから参加登録を済ませる必要があり、実質的にスマホなしでは足手まといになります。災害ゴミは仮集積場に運搬しますが、地域に1,2ヶ所しかないので1日に3〜4往復できるかどうかでした。
【リーダーが重要】ボランティアセンターから指示書が1チームに1,2枚配布され、連絡先や大まかな作業内容が記されています。1人1枚ではないので「あれ?さっきまであった指示書、どこにある?」状態になりがちです。お互い名前も分からないので、なんて声を掛ければ良いかも分からない。チーム内LINEグループもない状態で、リアルタイムに連絡も取れません。2日目にリーダーをされた方は自身が被災経験のある職人さんで、指示出しから時間配分までキッチリこなされ、さらに指示書にない他のチームとの連携まで同時に行ってました。ロープワークの南京結びを教えてもらったので、次回までに練習せねば。2日間ともリーダーが適任者で良かったものの城戸沙織(:聖闘士星矢)や海のリハク(:北斗の拳)のような人がリーダーになると、作業は進まないかもしれません。

④自助・共助・公助
政府の防災計画では自助・公助について触れることはありますが、共助については具体的なマニュアルがありません。災害も地震だけなのか水害も加わるのか、水害も河川によるのか下水を含むのかで、悪臭や腐敗の進み具合も異なるようです。そういう意味で今回は東日本震災・熊本地震と同じ地震や津波でも、被災内容は異なるでしょうし、北関東や房総半島の水害もそれぞれ異なるようです。
正月に発生した震災は備えの必要性を実感しました。面識のない人たち(※2,3人ですが外国籍の方も参加されてました)と共同で作業する留意点だけでなく、徴兵制や軍がない日本が実施する共同作業の実際の現場を見聞きできました。
Posted at 2024/02/15 17:12:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2024年02月15日 イイね!

石川県ボランティア

石川県ボランティア被災地のボランティアに参加し、東京に戻ってきました。現地に行かないと分からないことも多々あります。トップ画像はボランティアセンターにあった、鳥取県の給水?タンク。

私は1月に石川県の公式サイトに登録した後、自分のスケジュールに合わせ、2月の募集にエントリーしました。全国の社会福祉協議会が中心となってボランティアを運営してましたが、私のような「社会福祉協議会って何ですか?」という素人はキチンと調べましょう。かなりシッカリした団体のようです。

他のNPOやNGOもボランティアを運営してますが、これらの一部は極端なイデオロギーを持っており、可能なら石川県のボランティアに参加した方が良いと思います。なかには政府批判したいのかボランティアしたいのか分からない集団もおり、実際にボランティアを騙った政治団体・宗教団体への勧誘、詐欺などの犯罪も発生しており、石川県からも注意喚起されてます。

半壊・全壊した建物の近くで作業する場合、前もって社会福祉協議会が現場の安全調査をしています。全国から集まる車や、購入備品(スコップやネコ車など)の管理だけでなく、ボランティアの安全や休憩場所を確保して、ようやくボランティアの受け入れが可能になるわけです。…とはいえ、私を含めて全国から来る不特定多数の集団を、各地域のボランティアセンターで管理するのも簡単ではなさそうです。

SNSだと「もっと迅速にボランティアを受け入れろ」という意見を目にしますが、安易だと思います。窃盗や詐欺だけでなく、女性への暴行目的で現地入りする犯罪者もいる状況で、身元の分からない自称ボランティアを大規模に認めると、それは治安の悪化と犯罪被害者を増やすことになります。現在の体制を批判する前に、ボランティアの受け入れに時間がかかる原因が、このような治安悪化の予防作業であることを認識すべきと思いました。

そういう意味では災害ボランティアも「量より質」というか、参加者の身元やボランティア保険加入の確認、現場の安全調査や人員と物品の配置の検討、人同士のトラブルや二次災害を如何に防ぐかなど「単に被災地に行けば良い」わけではないことを痛感しました。これは東日本震災の時の課題について、少しずつ取り組んできた結果なのではないでしょうか

朝は金沢駅西口の団体バス発着所に集合しました。車で金沢に行く場合、駐車場がある別の集合場所を利用することになりますが、私は新幹線で現地入りしたので、金沢駅から同じバスに相乗りします。ボランティアが1人車1台で来ても、現地で渋滞や駐車スペース不足になりかねず、金沢市内からのバス移動に限定するのも当然かもしれません。

のと里山海道をバス移動の途中、有名な千里浜なぎさハイウェイ(※前から行きたいと思っていましたが…)の近くでトイレ休憩。連休中は渋滞したそうですが、平日は比較的流れていた印象です。今回の参加は 2月の石川県にしては暖かく、海が近いせいか雪も殆どなく、軽装で作業できました。パーキングエリア内では警察が監視してますが、怪しい来訪者に職務質問したり、車中泊をさせないためにいるようです。

他のボランティアさんに聞いた話では、現地レンタカーで少人数で現地訪問したり、他県ナンバーで現地まで移動すると、警察から職務質問等を受けるそうで、それだけ多くの犯罪者が被災地を出入りしてるのでしょう。パトロールする警察も多く、やはり治安悪化が色々な負担を強いている実態を見せつけられます。

県のボランティアセンターからは「被災地の写真撮影は禁止、特にSNSへの投稿は厳禁」であることを繰り返し注意されます。なかにはボランティア同志でケンカを始めるとか、「俺のやり方に文句言うな」というクレーマーボランティアみたいな人もいるそうで、社会福祉協議会のスタッフは本当に大変そうです。「頑張って下さい」とか「大変ですね」といった、被災者との距離を明確に表す言葉遣いも避けるように指示がありました。被災者を「気の毒な人たち」として、自分とは違う存在にみなす言葉は適切ではないことを、私も初めて意識しました。

ボランティアセンターに着いたら、エントランスで最初の説明を受けます。まずは車の運転担当者を決めるんですね。センターの外には全国から軽トラやバンなどが提供されてました。こうなると外車やマニュアル車はお呼びではなく、オートマ軽トラの独壇場です。その後、ドライバー担当者を中心に8人前後でチーム分けされます。

行き先や作業内容が分からないまま、とにかくチーム分けされます。そもそも金沢駅から現地までの移動に2時間弱かかるので、往復の移動時間を考えると最低限の説明だけ行動開始せざるを得ません。やはりSNSで「現地にボランティアが泊まれるようにすれば良い」とか言う人がいますが、キャンプとか車中泊する場所の確保や、風呂・トイレの問題もあるでしょう。医療体制も確保できてません。そもそも社会福祉協議会の関係者は泊まり込みで運営してて、その宿泊場所の確保だけで精一杯だと思います。

今回のボランティアへの参加枠?は個人と団体がありました。団体といっても「〇〇市役所3名」などの少人数ですが、彼らは同じチーム所属になります。私のチームは全員が個人参加でしたので、初対面の者だけで編成されます。チーム全員が初ボランティアだと大変かもしれませんが、経験者がいてリーダーシップを取ってくれたので助かりました。以上をホワイトボードで説明を受け、依頼者=被災者の自宅へ向かいます。

1日目は車3台に分乗して10名で行動しました。所々で通行止めや道路が波打ってますが、ちゃんとGoogleや Yahoo!のナビが通行可能な道路を案内してくれるのはスゴい。作業は半壊した家屋内から落下物や剥がれた石膏ボード、割れたガラス類を含む災害ゴミの搬出です。これらを軽トラに載せて、地区内のゴミ仮置き場までの運搬します。一般家庭でも納屋があると雑貨類も多く、転倒した家具や本棚を元に戻そうにも、物が散乱してる室内では足場の確保が難しく作業も進みません。小さい家庭用品は散乱しても整理できますが、大きな家具が転倒すると簡単には戻せず、室内移動を困難にします。

2日目は全壊した蔵の木材・瓦・シャッターや家具の分解と搬出です。瓦はそのままだと嵩張るので、割って小さくしてから搬出しました。たまたま鬼瓦を割ることになりましたが、鬼が少し気の毒になりました。倒れたブロック屏の下敷きになったニュースを耳にすることがありますが、私は「実際は何とか這って脱出できるのでは?」と思ってました。しかし実際に倒壊したブロック屏を持ち上げようにも本当に重く、想像以上に危険でビックリしました。ブロックは細かく砕かないと運び出せないし、運び出すにも1回に持てるのはブロック2,3個分です。それが数十個も降ってきたら、やはり圧死すると思います。本当に危ない。

普段はやらない不慣れな事でもあり、2日間で4時間ずつの作業でもクタクタになりました。帰りのパーキングエリア休憩中に飲んだリアルゴールド、マジうめぇ。

ちなみに私は寄付があまり得意ではないので、今回のようにボランティアをしました。都合が合えば、来月も行こうと思います。

倒壊した建物の前で自撮りしてる人や、一部の被災地だけを見て行政や政府を批判する人は、どういう目的でボランティアに参加してるのか、そしてどのような団体に所属してるのか疑問があります。現地には様々な被災者がいて、自衛隊から個人まで適材適所に人員配置するのも簡単ではないでしょう。運営側の苦労を少しでも知ることができ、社会福祉協議会という組織に関心を持つことができ、今回参加して良かったと思いました。
Posted at 2024/02/15 09:47:55 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2024年01月18日 イイね!

何のためにセブンに乗るのか?

何のためにセブンに乗るのか?先日、停車中に軽くですが追突されてしまいました。幸い、大きな事故にならず現在修理中。

当て逃げした芸能人が書類送検されたニュースを見て、少し思ったことをいくつか…。

【事故の発生時刻をすぐに確認】
私のドラレコは動画を30秒ごとに分割するためファイル数が多く、その中から事故動画を探す必要があります。事故の発生時刻を覚えておくと、ファイル名から見つけやすくなります。

【自分で声に出して音声を残す】
夜間や対向車との接触では、ナンバー等の画像が不鮮明なこともあります。自分で声に出して相手方のナンバーを読み上げれば、ドラレコに音声として保存されます。

【当て逃げされたらどうするか】
当て逃げされた場合は
①車を安全な場所に移動
②救急車に自分を病院へ搬送してもらう
③この時点で物損ではなく人身事故になる
④当て逃げされた場合、轢き逃げの容疑者として捜査の対象になる

自分が救急搬送された場合、残されたセブンが心配になりますが、そもそも自分は「何のためにセブンに乗ってるのか?」と考えてみます。答えは簡単で「幸せになるためにセブンに乗ってる」んですよね。そう考えると、もしもの場合はセブンを放棄する覚悟は必要と思いました。

躊躇なくガンダムを放棄したアムロは、兵士として立派だなと。クラッシュしたF1レーサーが、マシンから降りてすぐに安全エリアへ立ち去るのもプロの流儀だなと。

オリンピック限定の白ナンバーが曲がったのは気になりますが、自分に怪我もなくクルマも無事なら白ナンバーなんて飾りです。エロい人にはそれが分からんのですよ。たかがリアパネルをやられただけだ!…というわけで、暫くセブンは入院。
Posted at 2024/01/18 12:35:00 | コメント(3) | トラックバック(0)

プロフィール

「@Sekiai
NSX売る気あるのかとか、F1を出たり入ったりするなとか、色いろホンダに言いたくなるけど、このように結果を出し続ける姿を見ると、やはり素晴らしいメーカーなんだと実感しますね。」
何シテル?   06/19 19:47
渋谷区の地域通貨ハチペイの非公認サポーター。勝手に応援してます。ヨロシクお願いします。2023/11よりニックネームを変更しました。 紆余曲折を経て、ブリ...

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