電磁ポンプの不調が発覚した白コスモですが純正品は既に製廃・・部品が出ないという事は普通なら一大事?ですが、もうそんな事には慣れてしまいました^^;もちろん部品が出れば最高なんですが約40年前の国産車に全ての部品の供給を望むのは難しい・・ならばオーナーが何とかするしかないワケでこれは旧車乗りの宿命ですね。
電磁ポンプといっても電子制御インジェクション用とキャブレター用では燃圧が全然違うので(キャブレター用はインジェクション用の1/10程度の圧力)キャブレター用の電磁ポンプを選択しなくてはなりません。
電子制御インジェクションの場合、インジェクターで噴霧するためキャブレターより燃圧は高く(インマニ負圧が大きいアイドリング時は余計に燃料が吸い出されて空燃比がリッチにならないように燃圧は2.5㎏/c㎡程度で、全開時のようにインマニ内が大気圧になると燃圧が3㎏/c㎡くらいになるようにインマニ負圧に対して一定の高さで燃圧が保たれるようプレッシャーレギュレーターで調整されています)それに対し、キャブレターはフロート室を満たせば良いので高い燃圧を必要としませんから燃圧は0.3㎏/c㎡前後と、電子制御インジェクションに比べると非常に低い圧力です、なので電子制御インジェクション用のポンプをそのまま付けるとキャブレターがオーバーフローしてしまいますから必ずキャブレター用の低圧ポンプを選択する必要があります。
ただ、キャブレター用といっても車種によって多少なりとも燃圧や吐出量が違うので出来るだけ近いスペックの物を選びたいところです。
今回、キャブレター用電磁ポンプを入手したのですがスペックが全く分かりません、取り敢えずどんなものかちょっと検証してみました。
まず白コスモのリヤを持ち上げてウマを掛け、純正の電磁ポンプを見てみます。
コスモの電磁ポンプは左リヤタイヤのすぐ後方に付いています、カバーを外すとポンプが見えますがとても小型です、手のひらサイズです。
汎用の電磁ポンプではミツバやニスモのポンプが一般的ですが、このスペースには入らないだろうな・・^^;
それでは先ず純正電磁ポンプの性能を検証です。
私は1975年の整備書のアイドリング時燃圧0.18㎏/c㎡というデータしか知らなかったんですが、お友達のX208さんにポンプの燃圧や吐出量のスペックを教えて頂いたので早速それを検証してみます(^^)
ボンネットを開けてエアクリーナーケースを外します、すると燃料ホースが丸見えになるので供給側のホースを外して容器に受け、キーをONにして1分間の燃料の吐出量を調べてみました。
これは純正13B用電磁ポンプの1分間の吐出量・・1150ccくらいです、ピッタリ基準値通りです。
次に燃圧計を接続して燃圧を検証してみます。
0.2㎏/c㎡ちょっと・・基準値よりちょっと低いですが、本調子ではないポンプですから、まぁ~こんなものか・・^^;
次に今回入手したポンプを接続して検証してみます、燃圧は基準値に入っています。
1分間の吐出量・・約800ccほどです、燃圧はいいのですが吐出量が13B純正ポンプに比べると少ないです。
う~ん・・吐出量が少ないか・・取り敢えずポンプを仮留めして実際に走行テストをしてみます。
エンジンを始動・・フロートチャンバー内の油面の高さは正常です。
走行してみると調子は良くて普通に走ります、高回転も息つき等なく回りました。
ただ、本来のポンプより吐出量が少ないのが気になります・・低回転時はともかく高回転時の燃料の供給不足で空燃比に影響が出ないか・・高回転時は燃焼室内の温度が高くなるので混合気が気化する際に燃焼室内の熱を奪う燃料冷却の作用で過熱を防止している面がありますが、もし高回転時に本来より空燃比がリーンになって燃料冷却の効果が薄れるとエンジンにとっては良い事ではありませんよね・・チューニングカーではないですし、ガンガン回して走るわけではないですが・・考え過ぎでしょうか・・。
取り敢えず、このポンプでも普通には走れるので、これは応急用として車載しておいて今度はスペックを調べて適合しそうな他のポンプにしてみようかな~などと考えています、適合する電磁ポンプ一つを探すのも、なかなか手間ですね^^;
Posted at 2014/08/31 23:52:51 | |
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