
ここ最近、すっかり寒くなって今シーズンもコスモに乗れるのはあと少し・・。
今年はGWに道南方面に行ったのが唯一の長距離ドライブで、それ以外は殆ど乗らない珍しい年でした。
車検が切れて一ヶ月ほど乗れなかった事や電磁ポンプが不調になって替わりのポンプを探しつつイベント見学ばかり行っていて全然乗らなかったので、電磁ポンプの問題も解決した事ですし、雪が降る前に長距離ドライブに出かけました。

インテークマニホールドの水漏れも直したし、エンジンの調子も良くてバッチリです、天気も良く、快適なドライブです。
3時間ほど走ったところでスーパーに立ち寄って飲み物や菓子パン等を買って車に戻り・・さて出発するか、とエンジンを始動。
エンジンは温まっているので、いつのものようにアクセルを全開にしたままクランキングします。
温間時の始動時はキャブレター内フロートチャンバーからのエバポガス(燃料蒸発ガス)の影響で空燃費が過濃になってしまうためアクセルを全開にして空気を沢山吸わせるのですが、冷間時はチョークを引いて温間時はアクセル全開というようにエンジンの温まり具合によって始動方法が違うあたり、昔の車という感じがして好きですね(笑)
キュルル・・ブォン!エンジンが始動、と思ったらストンと止まってしまいました、もう一度クランキング、キュルル・・ブォン!ストン・・また止まってしまいました。
あれ?おかしいな?アクセルは全開にしてるのに・・もう一度クランキング・・やはり同じで、一瞬始動はするものの、すぐ止まってしまいます、ガス欠になった時のような感じです。
何度やっても同じ・・こんな事、初めてです、どうしたんだろう・・IGキーがONの状態のまま考えていると・・あれ?電磁ポンプの音が聞こえない。

自宅からは183km走っていますが、この程度で電磁ポンプが壊れたのか?まさかそんな・・カバーを外して電磁ポンプ本体を工具でコンコン叩いてみるも電磁ポンプは動きません。

こんな事もあろうかと以前にテストした電磁ポンプを予備で積んでいました、まさか実際に使う事になるとは・・。
ただ・・電磁ポンプが動いていないにしてもキャブレターのフロートチャンバーには燃料が溜まっているので始動してすぐに止まるというのもおかしい・・釈然としませんが電磁ポンプが動かない事にはどうにもなりません・・。
で、キーをONに・・あれ?交換した電磁ポンプも動かない・・という事は電源が来ていないようです、電磁ポンプ本体の故障ではありませんでしたね、一瞬Facetのポンプの故障を疑ってしまいました、ゴメンよFacet・・。
電源が来ていないとなると、まずヒューズを点検します、白コスモはヒューズのカバーが欠品なのでどれが何のヒューズか分からないので1個ずつ外して点検します、テスターがないので目視点検ですが見た感じでは切れているヒューズはないようです。

電気系に何か問題があるようですがテスターも配線図も積んでいませんから手っ取り早くトランクルーム灯の電源と電磁ポンプを配線で直結します、幸いにも予備で配線を少し積んであったのです。
これで電磁ポンプはコトコト動き出しました、これでクランキングしてみる・・ダメです、やはりエンジンはすぐに止まってしまいます。
こうなると燃料系ではないようです、そうなれば点火系?でも初爆はあるし・・デスビキャップから電気がリークでもしているのか・・一応予備にデスビキャップとローターも積んであるのですが交換しても結果は同じ・・。
デスビキャップを外してIGキーONでポイントを指で動かしてみると接点間がスパークしません、あれ?点火コイルに電源が来ていない?ならばプラグに火は飛ばない・・でも初爆はある・・??
う~ん、出先でこんな事になるとは困ったものです、でも直さないと帰れません( ´Д` )
ちょっと頭を整理して考えてみます。
症状・・エンジンが始動直後にエンストする。
1・電磁ポンプに電源が来ていない。
2・IGキーONで点火コイルに電源が来ていない。
3・初爆はある。
これらの条件を踏まえて考えていると・・突然、光が閃めくように原因が分かりました(゚∀゚)
推理の結果を確かめるべく、アクセル全開でクランキングしてエンジンを始動し、キーを戻さないでSTARTの位置のままにしているとエンジンが止まらず吹け上がります、そしてキーをONの位置にするとエンジンが止まりました。
やっぱりそうか・・クランキング時はセルモーターに電気を食われてバッテリー電圧が低下するためにキーがSTARTの位置では点火コイルの電源は外部抵抗器をバイパスして点火コイルに直接供給される回路になっています。
エンジンが始動してキーが戻り、ONの位置になると外部抵抗器を通る回路になるのですが、この回路に何か不具合があって点火コイルに電源が行かないため、エンジンが始動してキーを戻してONの位置になった時にプラグに火が飛ばなくなってエンジンが止まってしまうのです、電磁ポンプも同じ回路になっているために電源が来なくなったと思われます。
原因が分かれば気は楽です、スーパーで買った菓子パンを食べて飲み物を飲みながら車内でホッと一息。

腹ごしらえが出来たところで応急処置です、バッテリーのプラス端子からL側、T側両方の点火コイルの外部抵抗器に配線を直結します。
これで大丈夫と思いつつ、ちょっとドキドキしながらクランキングするとエンジンは始動しました、やれやれ・・^^;
こうして無事に帰宅する事が出来ました、帰宅後に配線図を見てみるとIG回路のヒューズがあります、間違いなく原因はこのあたりにあります。

青コスモのヒューズのカバーでIGヒューズの位置を確認。

右から3個目ですね。

右から3個目・・あ!切れてる!目視で点検した時は分からなかったのですが微妙に分断していたようですね、帰宅中の走行の振動のせいなのか今度は目視でも切れているのが分かります。

外してみると・・完全に破断してます、これはショートによる溶断ではなく経年劣化による破断ですね・・。
ヒューズを交換するとエンジンは何事もなかったかのように始動します、あっけなく完治しました。
分かってみれば単なる経年劣化によるヒューズ切れ・・原因は実は単純なものでしたがトラブルシューティングの練習にはなったかな^^;(出先でこんな事はもう勘弁ですが・・。)
それにしても、もっとしっかりヒューズを見ていればすぐに解決した事でした、経年劣化によるヒューズの破断は今までにも経験しているのに・・全く恥ずかしい限りです・・まぁこれもまたデータとして今後の維持の参考になればいいかと・・^^;
Posted at 2014/10/13 23:07:39 | |
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