後期型 BRZ vs 86 比較

２週間前に後期型86の試乗に行きましたが、今度は後期型BRZの試乗に行って来ました。

自分の86を買う前にも、両方を試乗して、デザイン・乗り心地・ディーラーの対応などの違いで86を選んだわけだったのですが、後期型がお互いに如何変わったかは気になることでもありました。

車両本体価格は、BRZ Sｸﾞﾚｰﾄﾞが297万円、86 GTｸﾞﾚｰﾄﾞが298万1880円で、BRZの方がバッテリーサイズが大きく、フルフロアアンダーパネルが標準装備になるなどお値打ちです。（その代わり、BRZはフロアマットがオプション）
でもこれくらいは値引きで何とかなる金額なので、交渉次第で同じと考えてもよいのではないでしょうか？

後期型86のサスペンションセッティングは、前期型に比べコイルスプリングのバネ定数をフロント側を14％上げ、リヤ側は10％下げ、ロール剛性のバランスが変わらないようにリヤスタビライザー線径を14㎜から15㎜に上げているとのことでしたが、後期型BRZは前期型に比べコイルスプリングのバネ定数を前後とも下げ、リヤスタビライザー径を太くしてロールの剛性のバランスを若干後側にしているらしく、結果的に86と同じバネ定数になったとのこと。ただ、ダンパーの仕様は減衰力チューニングが違うらしい。

そうなると、デザインの違いの好き嫌いと空力性能でどっちが有利なのか？気になることでもあります。
前期型BRZオーナーがフロントバンパーを前期型86の物に換えたらタイムアップしたなんて話も聞きますし。



● エクステリア

トヨタは「変更のための変更はしない」、「今回のデザイン変更は空力やハンドリング性能を向上させるため」と言っているようなので、空力性能は86の方が優れていそうですが、エクステリアデザインに関しては、個人的な好みで言えば、前期型86＞後期型BRZ≧前期型BRZ＞後期型86の順です。


● フルLEDヘッドライト

省エネを考えればLEDなんでしょうが、デザインの好みは前期型BRZ＞前期型86≧後期型86≧後期型BRZの順かな。

● フルLEDリヤコンビネーションランプ
リヤのコンビネーションランプもフルLED化され、BRZと86は共通部品。
86のリヤバンパーは形状変更になりましたが、BRZは前期型と変わっていないようです。
リヤコンビネーションランプ側面のエアロスタビライジングフィンも変更された空力特性に合わせて位置やサイズの適正化が行われたとか。



● フェンダーガーニッシュ

どちらも前期型よりカッコよくなりました。
前期型86のは空力特性が良くないので変えたとか。何っ！


● エンジンルーム

前期型と同じでBRZは、86ではメーカーオプションになる寒冷地仕様のバッテリーが標準装備。それ以外に違いはないようです。


● ステアリングホイール・メーター

上級ｸﾞﾚｰﾄﾞに新しく採用された4.2ｲﾝﾁのｶﾗｰTFT液晶のマルチインフォメーションディスプレイ付メーターには、①平均燃費・連続運転時間・連続運転距離、②瞬間燃費・平均燃費・連続可能距離、③水温計・油温計・電圧計の３連メーター、④ラップタイムモニター、⑤エンジンのパワー＆トルク曲線グラフ、⑥車体に掛かるG（重力加速度）とその履歴、⑦ロゴ演出が右側のステアリングスイッチで表示切り替えできます。BRZは走行中に⑥のGメーターは表示できなくて、自動的に⑤のエンジンのパワー＆トルク曲線グラフに切り替わるようになっています。


● オートエアコン ヒーターコントロールパネル

前期型の安っぽかった上級ｸﾞﾚｰﾄﾞに標準装備のオートエアコンのパネルが変わりました。
前期型では同じ８角形だったダイヤルもBRZは円形に差別化が行われました。
また、 ヒーターコントロールパネルはどちらも同じ物だと思っていましたら、BRZは綾織りカーボン柄ですが、86はT字メッシュ柄をカーボン調にしたような柄でした。
ちなみに、86のパネルの部品価格は税抜き¥6,300だそうです。

● ドア スイッチベース

ヒーターコントロールパネルと同じくBRZと86では柄がちがいます。
BRZの綾織りカーボン柄の方がカッコいいと思っていましたが、実物を比べると、86の方がクリヤー塗装が厚そうに見えて高級感がありました。

● アクセスキー
C型からデザインが変わったBRZのアクセスキー。
こっちの方がカッコイイので、86もこれにして欲しかった。

BMWや三菱などでは、リモコンキーで外からサイドガラスの開閉ができ、狭い駐車スペースでの乗り降りが楽になったり、炎天下にある程度換気してから乗車できるので、スバルやトヨタでもこの機能を採用して欲しかった。