
本日、京都の母親の家へやって来たのに合わせ、ハイアット リージェンシー 京都のトラットリア・セッテにて、イタリアンのランチコースを食べてきました。
アンティパスト(前菜)→ プリモ(一皿目、パスタ、この日はペンネ)→
セコンド(メイン、今回は魚、スズキのグリル料理をチョイス)→
ドルチェ(デザート、ナッツ入りジェラートとゆずシフォンケーキ一切れ)→
カッフェ(コーヒー)
と、一通りのイタリアンのコース手順に従ったもの。
料金は、ワンドリンク(グラスワイン、他、ノンアルコールビール等)付で、税込み、3,500円。
実は、今月の始めにも同じのを利用したが、ドルチェの、この店自慢の、
ゆずシフォンケーキが、ゆずのさわやかさがすごくインパクトある美味しい一品だった。
ので、店内のパティスリブティックで、家で待つばーさん(母親)の土産も兼ね、ワンポーション買ってきました。
直径約15cm、高さ約8cmで、代、2,160円也。
少し、高い気もしますが、たまにはちょっとした贅沢もイイもんです。
京都にお出かけの方、小生のオススメです。
さて、今回もチョットした、イタリアの食堂豆知識です。
イタリアンの食事処は、その呼び名で厳然とした格付けがあります。
日本のように、イタリアンならなんでも"Ristorante リストランテ"を名乗るようなことは、ゼッタイにありません。
リストランテなんかは、店も客を選ぶし、客も店に対する要求度は非常に高い。要は敷居が高い。
では、どんな格付け順位になってるのか、です。
最高格付:Ristorante リストランテです。
料理はフルコースです。
利用するゲストは、常識としてドレスコードが言わずもがなで認識されており、
服装はドレスアップ、基本フォーマルなもの。 店のスタッフもシャレたユニフォーム着用です。
(但し、本物のフォーマルの意での、タキシードやベスト着用のスーツ、女性はイブニングドレスまでの必要はなく、男性であればジャケット必須くらい)
当然、子供は連れては入れません。
大人だけの社交の場です。
大体、aperitivo(アペリティーヴォ、スプマンテ/プロセッコ=スパークリングワイン、やカンパリなんかの食前酒)で、夜8時ごろ開始、
料理は、アンティパスト、プリモ、セコンド、ドルチェ、と続き、
カッフェ(エスプレッソコーヒー)、最後をDejestibo(ディジェティーヴォ、ワインの発酵搾りカスを蒸留した、スーパー強いアルコール度数(露国ウオッカ級度数)のGrappa=グラッパなんかの食後酒)で、
〆が終了するのは、日を跨ぐことなんかもしばしば。
リストランテでの会食日翌朝のシゴトはかなり辛いものがありました。
(因みにグラッパのボトルは、オシャレでキレイな意匠を施したものものも多く、飲用ではなく、インテリアに良い味を出します)
スタートから〆まで、vino(=ヴイーノ、ワイン。因みに、白はbianco=ビアンコ、赤はrosso=ロッソ)をお供に会話を楽しみます
小生は、料理もワイン(あまり飲めませんが)も圧倒的に、フレンチよりイタリアンの方が好きです。
ワインはD.O.C.G.格付けのピエモンテ州(小生が暮らしたトリノがある州)のバローロ(ワイン界のザ・キング・オブ・ザ・キングス=王様中の王)や、女王と言われるバルバレスコの方が、どのフランスワインよりも旨い(モチロン、普通に支払える額の)し、
イタリア料理は、フレンチのルーツです。(16世紀ごろ、イタリアの王族がフランスの王族と姻戚関係を結ぶ際、宮廷料理人たちをフランスへ引き連れて入った、と聞きました)
*注、イタリアンのコースでは、アンティパストのアト、insalata(=インサラータ、サラダ)が出た(アンティパストの中にに含まれてる場合もアリ)り、zuppa(=ズッパ、スープ)が出たりもします。
イタリアンのコースはまず、だいたいが前菜のアンティパストからしてメチャクチャうまい。
食事中には、常にワインのお供としてグリッシーニ(伊国の棒状カンパン)が食べ放題。フォカッチャに限らずイタリアパンも食べ放題。
調子に乗ると、プリモ(だいたいいろんなパスタ)と食べ進めると、メインのセコンド(カーネ=肉料理か、ペーシェ=魚料理からチョイス)のサーブ前に、普通の日本人ならお腹イッパイで食べられないなんてコトも。
昨今の健康志向の伊国人でも、プリモのパスタや、料理最後のドルチェ(ティラミスなんかが、すでにかなり前から日本でも超有名ですね)をパスするヒトなんかも多い。
次点:Trattoria トラットリア
リストランテよりは格落ちする、カジュアル寄りで、服装もドレスダウンでO.K.
リストランテより敷居は低いが、客には、ある程度スマートさが要求され、基本、子連れN.G.
3位以下は、それぞれの格付け順位はつけがたく、目的や提供料理により名称が異なります。 ぜーんぶカジュアル。
Taverna(タヴェルナ、大衆食堂。子供可、でもあんまり見かけない)
Pizzeria(ピッツエリア、ピザ食堂だが、パスタなんかも提供する店多い。子供可)
Osteria(オステリア、居酒屋。酒=ワインの提供つきものなので、子供不可)
小生印象では、お食事処としてはトラットリアとタヴェルナが多かったと思う。
あと、ピッツエリアは、日本のマクドみたいなモンで、店内食の店から、立ち喰い&テークアウェイの店。そこらじゅうにあります。
いずれのにせよ、外食(特に夜の)に子供に出番はない。
欧米では、子供はお留守番。
子供は、月に一回ぐらいの家族のイベントとして、あるいはナンカの記念日だけ、連れって入ってもらえる、大人の成熟した社会。
昨今の日本の若いバカ夫婦がする、居酒屋に子連れで行くような感じで、入店でもしようものなら、
ツマみ出されるか、
他の客の突き刺さる視線や、ダイレクトに注意を受け、
いたたまれないことになること間違いなし、
です。
と、こーいった感じです。
ところで、
ハイアット リージェンシー 京都のイタリアンは、"トラットリア"を名乗っているので、
順当です。
セッテは、イタリア語の、sette、つまり、7(ナナ、シチ)です。
その心は、場所が、京都の東山七条で、七条通に面していることから、名付けたとのこと。
(店のスタッフに聞きました)