
先に断っときますが、このブログエントリはクルマのハナシは全く出てきませんので、あしからず。
またタイトルに郵便ポストと書きましたが、個人の家の玄関先に据え付けてある、レターBOXのことでもありません。
郵便物を投函すると、郵便局員が取集し、配達してくれる、まぁ一般的には赤い、あのポストのことです。
小生の通勤経路にある、個人薬局の軒先には郵便ポストが設置してあります。

たまに小生も利用(郵便物を投函)しているんですが、今朝、前を通った時、何かいつもとは違う違和感を覚えました。
そのまま会社へと出勤を急ぐ小生でしたが、やはり気になります。
2、3分先へ進んだところ(徒歩です)で引き返して確認してみました。
張り紙がしてありました。

その政治的な主張やメッセージの是非はさておき、目が釘付けになったのは、次の一文です。
「設置料、1.000円」
えっ!、郵便ポストって設置するのにお金とられるの!!
驚きでした。こんなこと、ゼンゼン知りませんでしたよ。
そこで、仕事が終わってから調べましたよ、そりゃー。
調査結果によると、郵便ポストには、日本郵便株式会社(ムカシの郵政公社)が設置する公設のものと、
個人(モチロン法人含む)が設置する私設のものがあるという事実でした。
知らんかっただけにビックリです。
郵便ポストを自分で建てて良いなんて。
そんで、そのポストへの投函物も郵便局が集荷に来てくれるなんて。
さらに詳しく調査を続けます。
郵便ポストを自分で建てるルールは、"内国郵便約款"というものに明記してあります。
約款には、条件が書かれています。
曰く、
設置には郵便物の取集をする郵便局の承認が必要で、その承認条件は
1.郵便物が取集しやすい場所にあること、
2.一日平均10通以上の郵便の利用が見込めること、
3.ポストの設置費用と維持管理費用は設置者が負担すること、
4.設置者は、別に定める手数料(表)に記載の取集料を日本郵便に支払うこと、
とあります。
要は、自分で設置するところから維持するところまで全部の費用を負担し、管轄の郵便局長の許可が下り、日本郵便と契約すれば良いということに、これは他なりません
するってーとアレです。
それなりの利用が見込め、自分ですべての費用を負担するなら、私設郵便ポストを建てても、イイちゅーことか。
次に小生の興味が移ったのは、その形状や色です。
小生、いやしくも法学士号を持つ身(ウソ、ではないですが単に大学の法学部を卒業しただけ)、
先の約款から"郵便法第三十八条(郵便差出箱の設置)"まで、目を皿のようにして探しましたよ。
形状や色の条件。
ドッコにも書いてません。
書いてないということは、規定がないということです。
規定がないということは、根拠法令や根拠契約条項がないということと解釈されます。
ちゅーことは、
こんなグフ型や
こんなピカチュー型、
はたまた、西郷隆盛タイプ
小生、元は関西人なんで、楠公さんタイプ
これは、

あかん、くろヤギさんは、お手紙を読まず食べる常習犯だった。
じゃ、どーせだったら、ふーじこちゃんタイプ
でも、かまわないちゅーことだな。
しっかし、小生も発想が貧困。
これらの例では著作権の問題なんかもあってタブンむり。
ともかくこの辺の、問題をクリアにして、形状と色の構想が固まったら、
あとは、いくら掛かるかだけの問題です。
ポスト製作費用と据付工事は、まぁ何とかなるだろう。
それと維持管理費用も、自身の生活エリアから遠く離れた「ナゼここに」というような場所でなく、
目の届く範囲に設置するなら大したカネはかからんでしょう。
問題は、約款の2番目と最後の4番目の条件
まず2番目、「一日平均10通以上の郵便の利用」って、これのクリアはなかなかにムズイぞ。
いくら何でも、自分一人で、イヤ、家族を総動員しても、一日に10通もの郵便を送り続けるなんて、
ほとんど不可能。
ってことは、ヒトの往来がそこそこ見込めるところを借地しないとイカンではないか。
そーなると、地主への借地料が発生するな。
続いて、4番目の条件、「別に定める手数料(表)に記載の取集料」はどうだ、

この中から一番安いプランをチョイス。
一日に3回(度数以下)、回収に来てもらえるプランが一番安い(但しポストは道路近辺であることが必要)で、年間で、¥82,290(消費税8%込み)、約8万3千円。
どう頑張っても払えないというような額ではないが、一日当たりに換算すると、300円くらい。
結構するじゃないか。
こうして考えると、2番目の条件が一番のボトルネック。
他人の土地借りてまでヤルことじゃないだろーし、自分の敷地以外での設置はチョッと考えにくい。
そーなると、どーやって、1日10通以上の郵便物投函を確保するかに掛かってくる。
一次的なブームでなく、サスティナブルに世間の耳目を集めるような名所にしないといけない。
さもなくば、「ゆーびんはコチラへ」的な宣伝を、ポスト設置者である自分がし続けないといけなくなるだろう。
もー、こーなると、いくらなにかに憑りつかれたよーに何かシランの使命感に燃えていたとしても、
世間的には、そーとーオカシなヒトとしか言いようがなくなってしまう。
やはり、世の中、そーウマくはイカんもんです。