（よもやま話４２）ブランドロゴ

先般から小生ブログでも取り上げている、明日まで開催中の、IAA 2019（フランクフルトオートショー）のプレス向けプレイベントで、VWが、同社の新型EVの"ID.3"とともに、
【"ID.3"に関する小生ブログは以下】
https://minkara.carview.co.jp/userid/3152212/blog/43229930/

新しいロゴを発表しており、この新ブランドデザインへの切り替えは、2020年半ばまでに完了する予定とのこと。


同社の、Sales, Marketing and After Sales（セールス・マーケティング・アフターセールス）担当のボードメンバー（取締役）のJürgen Stackmann（ユルゲン・シュタックマン）氏によると、
今回のフラットな2次元デザインの意図、目的は次の通り、
曰く、
よりクリアでムダのないデザイン、
柔軟に適用されることを意図、
デジタルメディアにも適するように制作
されたそーで、

今回のブランドデザインの変更は、新たなブランディングキャンペーンでは世界最大級のもので、

新型EVの『ID.3』とともに、VWの新しい時代の始まりを示すものに位置付けられる、のだそーです。


VW、いや、カーメーカーに限らず、おおよそ、長年続く老舗企業は、going concern（ゴーイングコンサーン = 継続企業の前提）を常に意識しており、

時代背景や社会のニーズに合せて、自社の生き残りを掛けた、epoch-making（エポックメイキング =新時代を開く、の意 ）では、一大イベントとして、生まれ変わる、再生する（reborn = リボーン、renovation = リノベーション、ですね）、などの意味を込めて、
ブランドロゴを変更することは、よくあることです。


【写真は、アルファロメオ105周年記念して、ロゴ変遷をプリントしたステッカー（非売品、
今年の春、京都で開催の、Concorso d'Eleganza Kyoto = コンコルソ デレガンツア 京都でもらった）】

【三菱】


【三菱自工も、日本では、スリーダイヤではなく、こんなロゴを使ってる時代もありました。（小生の過去車のランタボは"MMC" = Mitsubishi Motor Corporationの頭文字の"MMC"バッジがノーマルグリル。ただ、国内向けロゴで、海外ではスリーダイヤを使ってたんで、早速換装してました）




【Audi】

Audiにしたところで、この会社、4社合併や離脱、また統合という、かなり複雑な歴史、変遷（この辺も、小生の過去ブログで取り上げた）
https://minkara.carview.co.jp/userid/3152212/blog/43097887/

を、その生い立ちに持つため、何度もロゴ変更をしてます。

つい最近では、Audiの、"ｄ"が丸みを帯びた、Audi独自の書体から、一般的なフォントに変更されてます。
（前愛機のB7 A4の時代は、丸み"d"、現愛機の8S TTでは、一般フォント）

ドクター（博士）ホルヒさんの会社設立時の一番初めのロゴは、当時の時代を反映した、Art Nouveau（アール・ヌーヴォー = 19世紀末から20世紀初頭に欧州中心で開花した国際的な美術運動。仏語直訳で「新しい芸術」）スタイルでデザインされており、次のものに変更される1919年まで、使用されてます。

その後、いろいろ（ホルヒ博士の離脱・独立、やWWⅡを挟んでの合従連衡（= 4社合併。　詳細は小生、過去ブログにて）あって、

今風の形（フォーリングスをベースとした、合併前の4社各様のパタンあり）に落ち着いてます。

そのまたその後の、1965年に、Audiは、フォルクスワーゲングループに買収され、AUDIといゆ名称は完全独立した会社の社名ではなくなり、
VWグループのブランド名称に変更されるとゆーことになってます。
それでも、1978年から1992年の間、フォーリングスロゴは、VWグループ公式では取り除かれたにもかかわらず、Audiブランド車の、すべてのフロントグリルには、フォーリングスはまだ装備されてました。

さらにその後の2009年、Audi、100周年を迎え、より洗練された現代的なイメージのために、90年ぶりにロゴタイプを再設計し、
今、現在、そこいらを走ってる、Audi車で目にする、ロゴとなったということだそーです。

このあたりのことに、興味をもって、いろいろとネットを徘徊したところ、本社が英国の"LOGOSTER"という会社のサイトのブログページ（日本語）に行き着きました。
https://www.777logos.com/blog/25-famous-brands-logos/


アップルや、コーラ（コカもペプシも）、マクドやアディダス、等々の、ロゴ変遷、歴史が解説されており、非常に興味深く、楽しく拝見しました。

p.s.
今回は、チョッと、ヨコ文字多めでしたが、知っておいて損はない言葉バッカですので、どこか頭の片隅にでも置いといてもらえれば、マコトに幸甚。