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2019年09月08日 イイね!

ル・ボラン カーズ・ミート 2019 神戸へと出撃

ル・ボラン カーズ・ミート 2019 神戸へと出撃本日は、複数目標への、順次攻撃が続く、盛ダクサンで充実した一日であった。

第一波攻撃
8S TT O-Line新装備のボルテックスジェネレータのフィールドテスト。
攻撃結果は、期待をはるかに上回る戦果。
詳細戦績報告は、先のパーツレビューエントリ、「速報!! 最高燃費更新 ボルテックスジェネレータ効果(か) 」にて。
https://minkara.carview.co.jp/userid/3152212/car/2793845/10085515/parts.aspx

第二波攻撃
ホテルオークラ神戸にて、嫁さんの誕生日を祝うセレブレーション ランチ。
小生のアレンジ、予約による、事前の手回しが功を奏し、ホテル側より、デザートのプレートに、チョコで”Happy Birthday"の文字がしたためられ、
嫁さんをサプライズ攻撃にて撃沈


その後の第三波攻撃
同ホテル内のブティックで、伊国軍が作ったという、ワンピースとかいう服を、誕生日プレゼントとの名目で買わさされるハメに。
今度は小生が、まさに轟沈。
(だって、あーた、盆休みにも前倒しとか言って、伊国軍のバッグやら時計やら、買わせたじゃん)

第四波
同ホテルが隣接する、神戸メリケンパークで開催の、
"ル・ボラン カーズ・ミート 2019 神戸"を観戦。
本日の作戦行動の中核をなすもの。
これは、面白かった。熱かった。
デリカD5の45度体験もできた。(もーロケットパイロットか、ちゅーう)
しかも暑かった。(熱中症なるワ、ほんま)

第五波
みん友の、☆AKI☆さんご家族と、上記ホテルにて、ランデブー(初会合)。
この、☆AKI☆さん、小生に、ボルテックスジェネレータ装着を決意させてくれた張本人、いヤまちがえた、我がみちシルベたる方である。
楽しい、とっても有意義な時間をありがとう、☆AKI☆さん

そんで、今は神戸は垂水の舞子にある、ホテル(有栖川宮熾仁親王の元別邸)で、
こーしてくつろいで、戦闘報告書(ウソ、お判りの通りブログなんぞ)をしたためているのである。

では、提出証拠のカーズ・ミートでの写真をご検分いただきたい。

ステージでなんかやってた模様


マクラーレン、7連発













マクラーレン、ばっかやと思ったあなた、ご明察です。
なぜなら小生が好きだからです。
小生が25年くらい前に暮らしてた、英国の田舎町の近くに、マクラーレンの本拠地がありました。

続いてアストン・マーチン、ズ




ベントレー、ズ




マセラティ


ポルシェ911


アルピーヌ


テスラ


デリカD5 & エクリプスクロス



これから発射されます(ウソ)


コッチもすぐアトに発射されます(重ねてウソ)

おまけ

Japan Coast Guard(海上巡視艇)

夕方、作戦終了後、暮れゆく夕日に浮かぶ明石海峡大橋


そんで、日が暮れます

作戦完了です。

Posted at 2019/09/08 22:36:25 | コメント(1) | トラックバック(0) | 輸入車 | 日記
2019年09月06日 イイね!

(よもやま話38)スーパーカーの、本国での新車販売台数

(よもやま話38)スーパーカーの、本国での新車販売台数スーパーカーと呼ばれるクルマ、彼らが生まれた祖国の地、すなわち本拠地のお膝モトの国では、今、いくらくらい売れてるのか、
チョッと気になったので、調べてみた。(あくまで、本拠地がある国内だけの数字、世界規模で合算してみると、大きく変動するハズ)

業界情報にあたると、2019年ファーストハーフ(上半期、1月~6月の6ケ月計)の、各社実績がすでに出ている、ここから数字を拾ってみる。
(対象選定、小生独自基準に基づく(SUV除く)。 基本、車名までは特定せず、ブランド名で数字を拾った)

<英国>
アストンマーチン:2,020台
マクラーレン:2,240台
ベントレー(VWグループ):94台
ロールスロイス(BMWグループ):201台(チョッと、スーパーカーのカテゴリではないが、比較の参照として)

アストンマーチンと、マクラーレン、案外売れてることにビッグリ。ともに一月当たり、平均300台以上を売ってる。
ベントレーで、15台か。

英国は、、WWⅡ以来の伝統でドイツ帝国の進出を頑なに拒んでいる。
ベントレー(VW)、ロールス(BMW)、MINI(BMW)はその軍門に下ったものの、まだ、ガンバって独立を保ってるよーだ。

<イタリア>
フェラーリ(FCAグループ):281台
マセラティ(同、Ghibliだけの数字):407台
ランボルギーニ(VWグループ):190台

FCAは、フィアット・クライスラーの、イタリア、米国連合軍である。ランボルギーニはドイツに侵略されたが、FCAグループに属する残る2社は、フィアットのウルトラ強力な庇護の下、伊国メーカーの矜持を保っている。

フェラーリは、小生がトリノに住んでる時に、ふつーに路駐してるのをよく見かけたが、ま、こんなもんか。

<ドイツ>
ポルシェ911(VWグループ) :3,484台(ナント911と名の付くものだけの数字である。 ポルシェTotalでは、13,707台、内、マカン/カイエンのSUV計は約7,000台と、SUVとの比率はほぼ半々)
アウディR8 (同):361台(これも、R8のみの数字。 一切合切含めた、Audi車なら、実に、トータルで、148,250台)

これらデータから面白い類推ができるのではなかろうか。
どうも台数に限って言えば、欧州においては、ポルシェ911、マクラーレン、アストンマーチンが、ひと月に3ケタの350台以上を売る、桁違いの3強のよーに思える。
他は、ひと月2ケタの、ドングリのせー比べ。

モチロン、一国内だけの、しかもお膝モト国内だけの数字であるので、そのことによる影響を強く反映したものである。
欧州域内全体、さらには米国、もっとさらには、ミリオネア、ビリオネアがイッパイいる中東や中国などの数を合算すると、どーなるかは、小生にもサッパリ判らない。

ただ、こーやって、データを眺めて、イロイロと思いを馳せるとなかなかに面白い発見があるではないかと、思った次第。


因みに今回、スーパーカーを超えるハイパーカーの、ブガティ(仏国本拠地、VWグループ)とケーニッヒセグ(スウェーデン独立軍)の数字、小生の情報源には載ってなかった。
残念!!

では、各社、小生チョイスの写真を載せておくので、好きはヒト、お楽しみください。

こーやって見比べると、我らAudi R8が、極めてオトナシく見えてくるから不思議。

【Aston Martin DB11 2019】


【Mclaren 600LT 2019】


【McLaren 720S】


【Bentley Continental GT】


【Rolls Royce Ghost】


【Ferrari 812 Superfast】


【Ferrari 458 Itaria】


【Maserati Ghibli】


【Lamborghini Aventador S】


【Porsche 911 GT3 2018】


【Audi R8 2019】


おまけ
【Bugatti Chiron 2018】


【Koenigsegg Regata】



Posted at 2019/09/06 21:38:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | 輸入車 | 日記
2019年09月05日 イイね!

(よもやま話37)08/30/19、Wolfsburg(ウォルフスブルグ 独)発、入電、VWプレスリリース、他

(よもやま話37)08/30/19、Wolfsburg(ウォルフスブルグ 独)発、入電、VWプレスリリース、他VW、新型電気自動車(EV)「ID.3」をフランクフルト・モーターショーでワールドプレミア(実車初公開)



まずは、先般の8月30日付の、Volkswagen AG.(独本社)のプレスリリース(英語版)にて発表の紹介からです。

VWが、新型電気自動車、"ID.3"を、9月10日~22日開催のフランクフルト・モーターショー(IAA)でワールドプレミアするそーです。

写真のキャプションには、"The new ID.3 - still under wraps until the IAA(IAAまでは、ラップ迷彩のまま)"とあります。

プレス発表における、VWの訴求点は二つ、

一つ、
"The ID.3 is the first fully electric model based on the new MEB platform"
新型MEBプラットフォームを使った、最初の完全電気自動車

二つ、
E-mobility is the key topic at Volkswagen exhibition stand at Frankfurt Motor Show, "
E-モビリティは、フランクフルト・モーターショーのVW出展における、キー・トピック(主要テーマ)。

プレス本文を、ウルトラ簡単に要点を訳すると、

・ID.3のお目見えだけでなく、IDファミリーの他のスタディモデル(modelsとあるので、複数のバリエーションアリと予想できます)も披露。
・「ID.3を、Beetle、Golf、に続ぐ、VWブランドの歴史上の、第3番目の戦略的な重要なモデルに位置付け」
・また、「新型の完全電気自動車である、IDファミリーの一番手が、フランクフルトで、そのワールドプレミアをcelebrate(祝う)するだろう」とも。
本文英語では、
The ID.3 follows the Beetle and the Golf to introduce the third major chapter of strategic importance for the history of the Volkswagen brand.

the first model from the new fully electric ID. family will celebrate its world premiere at the Frankfurt Motor Show (IAA)

とあるので、同社のかなり強いメッセージ性を感じます。

続けて、
・ID.3ファーストエディション(本国で去る5月に事前予約実施済み)は、限定3万台の特別バージョン。
・本年末から生産開始予定で、来年、2020年中頃の発売を目指す。
・気になるお値段、ドイツでの価格は基本モデルで3万ユーロ以下となる見込み。

発表されてるスペックは、
・バッテリー蓄電容量:77kWh、58kWh、45kWhの3種類をラインナップ、
・航続距離:WLTPモードで330-550km、
・充電 - 航続可能距離:100kW、30分間の急速充電で、290kmの走行が可能、
・バッテリー保証期間:8年間で16万kmの走行。

一方、われらがAudiはと言うと、
前回(2017年)のフランクフルト・モーターショーで発表した、コンセプトモデルの、"AICON"を進化させた、


スタディ完結の、AI:TRIAL quattro(AIトライアルクワトロ)を、電動未来カー(これがなんとオフローダー)として、発表することになってるし、

(写真は、たった1枚だけ出回ってるティザー(=意図的に全貌を明かさない広告手法))


やはり、完全電動化(エンジンはモータに取って代わられる)は、スグソコまで、来ており、
この流れは、「もーどーにも、とっまらないっ(by リンダこまっちゃう)」ちゅー、ことでしょうね。


おまけ1。
因みに、BMWはというと、



こんな、まっくろくろすけの、X6ワンオフを出展するそうです。

この黒い塗料、ベンタブラックと言って、光の吸収率が99.9何%(よーは反射率1パー以下)の宇宙船向けコーティング剤らしい。

それで、このステルス塗料、市販車のオプションに採用検討予定って、

それでなくても、BMWに対する世間の目が厳しくなってる中、
ヤバイ(あんど、ヤバそーな)やつらをますます喜ばせ、
一般人からはますます冷たい目を向けらることに、
なるんじゃまいかと。

おまけ2。
先日、小生購読紙の読売朝刊に載ってましたが、

凋落激しい、TOKTO MOTOR SHOW、会長会社のT社担当の弁、
「絶対に前回(2017年)入場者(77万人)を割らせない」、

と、もはや、どこゾのお国みたく、メンツ維持にだけこだわってる情けなさ。

(よければ、小生の8月7日付けブログ、「よもやま話24 東京モーターショー」も併せてご覧ください)
https://minkara.carview.co.jp/userid/3152212/blog/43128988/

ダイムラーとルノー以外の、主だった外国勢、VW、Audi、BMW、プジョー等の出展見送り(ソッポ向かれた)の穴埋めを、

Panasonicとか、NTTとか、KDDIとか、シャープとか、東京ガスとか、とか、とか、とかいろいろ引きずり込んできて、
ムリクリ、開催テーマを、「くらしの未来」にまで拡げ、「オールインダストリーで未来を開く」、「未来のモビリティ社会への夢」
とするんだとさ。

これだったら、別にモーターショーでなくても、イイんじゃね。

Posted at 2019/09/05 20:07:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 輸入車 | 日記
2019年08月29日 イイね!

(よもやま話36)「ドローン革命」で、アフリカが先進国へと変わる未来(オリジナルの初出は、本文末尾に)

(よもやま話36)「ドローン革命」で、アフリカが先進国へと変わる未来(オリジナルの初出は、本文末尾に)8月15日付読売朝刊は、特集記事の他にも、「アフリカの未来 技術革新が後押しする」、とのタイトルの社説も一本掲載しており、
同様に、米シリコンバレーのスタートアップである、ジップライン社(Zipline International Inc.)のことについて触れています。
元々、同社によるアフリカでのドローン配送は、2016年にルワンダでスタート。



ここで、いつものように少し脱線して、豆知識。
スタートアップ、って知ってますか。

最近よく耳にするコトバです。
スタートアップ(startup、若しくはstart-up)とは、一語だけで、(企業、会社の意味まで含む)コトバで、
日本で言うところの、新興企業(定義:今までになかった、新技術やビジネスモデルで事業を行う企業、会社)を指す、"ベンチャー(= Venture)企業"のよーなものを指す、

正真正銘の「英語」のコトバです。

日本では、今や、スタートアップが、ベンチャーというコトバを駆逐し始め、これに取って代わるようになってきています。

新聞等のジャーナリズムは、何か特別に宣言するでもなく、コッソリと、スタートアップ、にシフトを始めてます。(コヤツらのいつものようにズルいやり方)

ナゼか。

懸命な皆さんなら判るかもしれませんネ。

"ベンチャー(= Venture)企業"、コレ、英語として通じません。
よくある、日本だけで通じる、和製英語です。

下に挙げた一例の仲間です。
ペンション(pension、日本語ではコッテージみたいなもんの意で使う。 英語で"pension"は、"年金"の意で、全く日本以外では別のコトと捉えられます)、

アクセル(accel、日本独自の省略語、英語では、正しく、"accelerator"と言わないと通じません)、

サラリーマン(salary man、日本以外では意味不明、また昨今では、性差を指す、man/womanは避ける傾向にあります。英語では、"business person"や、"engineer"等、などの職種で表現)、
などなど。

今、海外で、もしあなたが、「当社は、新興企業(上記定義に倣った)です。」と、英語で言う場合、
どう、表現しますか。

さしずめ、"We are a venture company." でしょうか。

実は、コレでは、何言ってんだこのヒトと、
理解してもらえないこと、請け合いです。

よしんば、相手が気を利かせて理解してくれたとしても、Venture capital(= ベンチャーキャピタル、ハイリターン狙いのアグレッシブ投資ファンド)から、
投資を受けてる会社だと、誤解されてしまうのがオチでしょう。

正解はもーわかりますね。
"We are a startup (company)." ですネ。

ということで、ココ日本でも、ちゃんとした、米国はシリコンバレー由来の英語である、"スタートアップ(startup)"が、知らん間に、徐々に浸透してきているのです。

ただ、この"スタートアップ"には、明確な特徴/要件があるとされてます。
単に、新しく創業開始した企業というだけでは、スタートアップとは呼ばれません。

その最たる特徴/要件ですが、
スタートアップは、明確な出口戦略(Exit = 出口)を持って、ゴールを見据えて、設立、運営されてるということです。

じゃ、Exit(= 出口)や、ゴールって、ナンゾということですが、

ざっくり、スーパーカンタンに言ってしまうと、
スタートアップのExit(= 出口)とは、創業者が、株を売却(要は、会社を売却)し、利確(= 利益確定)するということです。
これが、スタートアップのゴールです。
(さすが、米国発です。 根本からして日本人と思考回路が違う)

余談の豆知識はココまで。


いよいよ、本題に戻ります。

「ドローン革命」です。

本エントリで登場させた、ジップライン(Zipline International Inc.)、この会社、米シリコンバレーが本拠の、もともとロボット技術会社です。


この会社、ガーナで、ドローン救急医療品配送を始める前の、2016年に、同じアフリカはルワンダにおいて、
ガーナに先立つこと、1年前の2016年から、


米UPS(Fedexなんかと並び称される、世界規模の巨大ロジスティックス会社ですね)が運営する、UPS基金より80万ドルの支援金拠出を受け、


また、ワクチンアライアンスの、GAVI(ガーヴィ、The Global Alliance for Vaccines and Immunization、ワクチンと予防接種のための世界同盟)、
この2者とパートナーシップを締結し、ルワンダ政府とも連携して、


ルワンダ国内各地への血液やワクチンなどの救命医薬品配送に、世界初の試みとして、ドローン活用を開始してます。
今や、ルワンダでは、首都キガリ以外で必要とされる血液製剤の65%以上をカバーしているとのこと。

昨日触れたガーナは、その2国目です。

このジップライン、日本の豊通(豊田通商株式会社)も、ドローン物流領域における協業推進を目的として、出資し、業務提携を締結したことを、本年5月に発表しています。

なお、ジップラインが事業会社の出資を受け入れたのは、豊通が初めて(UPSは同社基金からの支援金の受け入れ)とのこと。

他にも、日本では、2017年、あるプレスリリースがあり、世間に衝撃が走りましした。
日本のドローンソフトウェア開発会社、株式会社CLUEが、日本企業初で、これまたアフリカはガーナの政府機関と協定を締結。

大部分の国内インフラが未整備な中、
道路点検や金の違法採掘撲滅(金採掘ドロボー、って、いかにもガーナ)に、ドローンを活用する、と発表しています。


同社の海外担当の、CCO(= Chief Customer Officer、最高顧客責任者)の、あるインタビュー記事のタイトルが、本ブログ タイトルの、
『「ドローン革命」で、アフリカが先進国へと変わる未来』
です。

インタビュー記事は、こうも言ってます。
『そもそも道路はいらない。ドローンがアフリカを先進国へ導く』


果たして、小生、生きてる内に、どこまでの未来社会を、自分の目で見ることができるのでしょうか。

楽しみでもあり、
一抹の不安を感じないでもありません。



Posted at 2019/08/29 19:17:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 輸入車 | 日記
2019年08月23日 イイね!

(よもやま話33)欧州でクルマを所有するということ 2/2 (本編)

(よもやま話33)欧州でクルマを所有するということ 2/2 (本編)【Mitsubishi Shogun 1994 model】

さて本題、本編の、「欧州でクルマを所有する」ことについての考察を述べます。

小生は、英国やイタリアに住んでいた時に、新車を(会社の金で)買って(もらって)、自家用車にしてました。

以前に紹介した、欧州FORDのMondeo Mk2や、Alfa Romeo147です。

【モンデオ】


【147】

今回、もっとも言っておきたいことを先に書いておきます。
それは、

良くも悪くも、
日本は、余程の生活困窮者でない限り、新車で自家用車を持つことができる、
世界からの視点で見れば、実は、かなり特異な国だということです。

若者であろう(たとえ学生でも)が、金持ちじゃなかろうが、平均年収レベルの所帯維持ができてる人なら、切り詰めたり、必死こいて働いたり(学生のアルバイト含む)すれば、ローンやリースも使って、新車を持ってしまえる、この日本の状況は、
海外に出ると判りますが、ゼンゼン当たり前なんかじゃありません。

良くも悪くも、の、

良い、の方は、誰もがフツーの努力をすれば、新車が持てる、超高額車でなければ外車ですら可能という、機会均等社会が実現してること、

悪い、の方は、交通社会に出してはいけない、不適格者まで、ピッカピカのクルマで湧き出してしまうことを許す、悪平等が同時に実現してしまってる、

と、小生は考えます。

小生の経験からの、欧州での状況を話したいと思います。

小生は、まず30歳台前半の頃、勤務先より、U.K.海外赴任を命ぜられ、英国で暮らしました。(出張や旅行ですら欧米に行ったこともない、英語もままならないところからの出発です)
次に、その10数年後には、転職した勤務先より、今度はイタリア海外赴任を命ぜられ、イタリアで暮らしてます。

最初の、U.K.では、勤務先のG.A. Dept.(=General Affairs Department、総務部)のマネージャに、予算上限値の提示を受け、自分でディーラへ足を運び、商談し、自分のクルマを決定してます。
まぁ、小生がしたのはココまでで、後の契約やなんかの必要な手続きは、会社に丸投げです。

これはイタリアでも、同じようなもんです。
(ただイタリアの場合はコトバの壁が厚すぎて、現地人スタッフに同行してもらってます)
因みに伊国人も、英語、そんなにしゃべれません。日本と同じくらいです。
英語が通じるのは、ビジネスで使うヒトや、外国からの訪問者相手の商売人、学生、見掛けではわからんが実は高学歴者といった人たちぐらい。 
一方の小生は、お食事処での注文ができるくらいの伊語しかしゃべれないという。

これら買ったクルマ、実は小生の当時の財産ではありません。
代金は、勤務先の会社が支払い、真の所有権者は会社であって、小生ではありません。

ナゼ、会社のカネで、小生個人のクルマ(新車)を買った(買うことが許される/た)のか。
小生が、日本の本社からやって来た占領軍の一員だからなのか、
それとも、とんでもない功績を上げたのでご褒美として与えられたのか、

いずれも違います。

U.K.やイタリアを始めとする欧州(ドイツなんかも小生が知る限りはそーなんで、欧州で一般化できると思う)では、個人で"新車"を買う(買える)のは、一握りのスーパーリッチで、一般庶民はまず買うことなんてできません。

そんなこと、まず思いつきもしないでしょう。

あまりにクルマが高額だからか、社会の仕組みがそーだからなのか、いずれが先か、ニワトリが先かタマゴが先か論になるので、
どっちが先にありき、なのかは知りませんが、

まず、価格面から見てみます。
たぶん、このサイトは見てる輸入車オーナーはだいたい知ってると思いますが、車両本体価格は、欧州も日本もそれほど変わりません。
(ただ、Audiであれ、M・Bであれ、BMWであれ、本国では、日本で売らないウルトラ簡素仕様の超低価格設定車もラインナップにはあります)

では何が違うのか。
V.A.T(= Vale Added Tax、付加価値税、日本の消費税相当)が日本に比すと、恐ろしいぐらい高率なんです。

当然、今、日本でも目前の増税に併せて導入予定の軽減税率制はありますが、クルマに軽減税率が適用されるワケありません、当然です。

じゃ、V.A.Tの税率って、どんくらいなのということですが、

U.K. - 20%(小生が住んでた頃は、17.5%、2011年に現税率に増税)
イタリア - 22%

ちょっと、信じられますか、奥さんっ!

邦貨換算:500万円のクルマが、V.A.T込みになると、U.K.ではナント、600万円、イタリアに至っては驚愕の610万円です。

そりゃー、常にノブレス・オブリージュ(仏語:noblesse oblige から。高貴さ、つまり財産、権力、社会的地位を持つ者は社会奉仕/還元の義務を負ってる)を意識して行動してる、スーパーリッチやエスタブリシュメント(上流階級)は、いくら高くても喜んで納税して、自分のクルマを手に入れるでしょう。

でも、庶民は誰も買いませんし、買えません。 買おーなどと大それたこと思いつきもしません。

長くなってきたので、"社会の仕組み"に行く前に、ちょっと休憩、
そー、つまり余談です。

さて軽減税率が適用される対象は、欧州では何があるでしょうか。
U.K. - スーパー等で買う食材/食品、子供服、水道等インフラ系、書籍/新聞、等 = ゼロパーセント、つまり無税
イタリア - スーパーや店で買う野菜等の生鮮食材/食品、パスタ = 4%(パスタだけ、トクベツあつかいー、さすがちゅーかなんちゅーか、やってくれますイタリア)、
スーパーや店で買うハム等の加工食材/食品 - 10%(イタリアのプロシュート=生ハムはメッサ旨い)

と、こーいう按配になっており、該当しない商品、サービス、ぜーんぶ2割上乗せで、その2割は本来価値とはカンケーない税金です。

だから、庶民は気軽に外食なんてできるハズもありません。
マクドのセットで、1,000円前後。
もーね、なんだかね、アホらしやのカネが鳴る、ちゅーもんですよ。
(U.K.やドイツなんかは、マクドよりバーガーキングの方が多かったような印象、イタリアはドッチもあんま見かけず、のかわりにピザ屋/バールはいたるところに)

因みに、U.K.では赴任後、当初約3か月の、家族を呼び寄せるための生活基盤立ち上げ準備(バンクアカウント開設したり、家探ししたり、契約したり)期間としての単身期間があったんですが、
休みの日も、遊びも含めやること多すぎで、自炊なんてしようとはあんま思いませんでした。

そーなると、勢い外食になるんですが、近所(ロンドンではなく、西へクルマを2時間くらい走らせたサリー州の郊外が自宅)の中華屋(日本人からすれば、小奇麗ではあるがフツーの中華屋)なんかで、
金曜や土曜の夜に、Gパン+Tシャツなんかのラフなカッコでメシ食いに行くと、

ちゃんとしたイッチョウラでオシャレした家族客から、もんのすごーくイヤな顔、場違いだという無言の抗議を込めた冷熱視線を浴びせられたものです。

彼ら、彼女らにとっては、これぐらいの中華屋でも、その出費に一大決意を持って臨む家族イベントなんです。
まー、そんなことは知りながら、その後も気にせず普段着でいってましたが。

と、いうことで本題に戻ります。
社会の仕組みの面です。

こんなアホみたいに高いV.A.Tでも、街にはクルマが一杯です。
買えない(買わない)ハズなのに、どーして、と思います。

でも、街を走るクルマを少し注意深く見てみると、日本のように大体がどれもが磨き上げられたピッカピカのクルマばっかと違い、
キレイな高級車/新車(らしきクルマ)と、ポンコツまでいかないまでも、洗車なんかしとらんやろ、という二つにグルーピングできることに気づきます。

キレイな高級車/新車(らしきクルマ)はどうして購入され、登録されたものか。

まずスーパーリッチやエスタブリシュメントが買うことは、先に述べたとおりです。
でも、一握りの選ばれし方々だけのものなので、数はタカが知れてます。

それ以外のものは、実は、数多の会社が買って所有するカンパニーカーです。
このカンパニーカー、最初に述べたように占領軍に供出されるものでも、ご褒美でもらえるものでもありません。

フリンジベネフィットとして、従業員へ提供されます。 つまりは、給料以外に与えられる利益(=benefit)で付加給付です。

その他、フリンジベネフィットには、無償/低額の住宅提供、飛行機利用(出張)の際のビジネスクラス利用、プライベートの健康保険(欧州での個人医療診療費は恐ろしく高い)、ペトロカード(ペトロール=英国でのガソリンの呼び方、BP= British Petroleumのペトロで、ペトロステーション専用の会社名義クレジットカード)、ペンション(年金掛金負担)等、いろいろあります。

フリンジベネフィットは、提供を受ける側の従業員は経済的利益を受け、かつそれは課税所得に含まれない、
一方会社側でも損金算入(税控除)できる、というウルトラC(ウルトラCも若人には通じんか)で、
日本企業の現地会社駐在員の小生、上記のベネフィット、ペンション以外は全て享受してました。

カンパニーカーは、従業員へ提供されるbenefitなので所有権こそありませんが、自家用車として、与えられた個人が自由に私用にも使用できます。

U.K.在住当時、国全体の登録車の8割方がカンパニーカーだと聞いたことがあります。(確認してないので、真偽は知りませんが、まぁ、中らずと雖も遠からじでしょう)

ただフリンジベネフィットである以上、従業員全員がもらえるわけではナイです。

役職により、業績評価査定により、まずもらえれるかもらえないか、もらえるとして予算や車種/はグレードはどのようなものか、それぞれの会社規定により決定されます。

だいたいにおいて、少なくとも、Manager(= 課長職)や、General Manager(= 部長職、G.M.)以上のタイトル(= 肩書、役職者)しかもらえません。

小生勤務のU.K.の会社では、現地会社社長(但し小生の直属のボスではない。小生のレポートツーのボスは、在独国の欧州統括会社社長)は、当時の現地での高級車、ミツビシ ショーグン(パジェロ)に乗ってましたし、人事の女性G.M.は、真っ赤なグランチェロキー乗ってました。

一方、100名弱の所帯の会社のほとんどの、タイトルを持たいない平民従業員はカンパニーカーはもらえませんので、30歳代前半まででクルマを所有してる人は皆無です。
なので、若くしてクルマに乗ってる勤め人は、よほど優秀でタイトル(= 肩書)を持ってるんだな、とそれだけで判断できました。

平民従業員が仕事(出張や客先訪問)でクルマを使う場合は、共同利用のプールカーか、都度のレンタカーです。

イタリアでも似たようなもんです。
毎年、年度末には査定評価のパフォーマンスレビューを行うんですが、本年度、昨年度よりも良い評価をしてやってるのに、ガッカリしたり、猛然と自己の業績アッピールをしてくる、現地人の部下達がいました。(因みに総員10人以下のこじんまりした在トリノ支店で、日本人は支店長の小生のみ、アトは全員現地人で、普段の会話はすべて英語)

給与面では何の文句もないが、タイトル(= 肩書)を付けて欲しい。

なぜか。
いつでも好きに使えるカンパニーカーが欲しい、自分より上位職級者の顧客との同行出張では、自分も一緒のビジネスクラスで行きたい、からです。

彼らを遺恨なく納得させるのは、本当に骨の折れる仕事で、時には声を荒げることもあります。しかもプライバシー保護要の最たるものなので、密室で1対1で対峙し、完全合理性のある話で勝負しなきゃなりません。

普通に、街中でフェラーリが路上駐車(欧州はだいたい、パーキングメーター制の路上駐車が多く違反ではない)してる一方、大卒10年目くらいのまだまだペーペーにカンパニーカーのベネフィットは与えられません。

パフォーマンスレビューを行う季節はいつも胃が痛くなり、憂鬱になってました。

過去のことのグチを言ってても始まりませんので、続けます。

ポンコツまでいかないまでも、洗車なんかしとらんやろグループです。

先に、30歳代前半でクルマは持てない/持たないと書きましたが、このグループのクルマ、結構走ってます。

都市中心部以外は、トラム(路面電車)もなきゃ地下鉄も鉄道もなく、日本以上にクルマ社会です。
(郊外ではめったに歩行者も見かけません。 ホースバックライディング、馬に乗ったヒトはたまに見かけますが)

これらのクルマ、おそらくは、元カンパニーカーだった、Used Car(つまりは中古車)です。

カンパニーカーは、大体5~6年サイクルで、Used Car Marketに流れてきてた、と思います。

元の使用者が昇格でカンパニーカーもステップアップした、転職や転勤でいなくなった、(さすがに降格で資格がなくなった、という話は聞きませんでしたが、これもナイわけでもないでしょう)、等の理由で、そのクルマを引き継ぐ者がいない場合や、
プールカーとして維持しとく必要もない場合は、会社としては所有し続ける理由はありませんから、当然、処分します。

こういった中古車なら、依然タッカイV.A.Tを払ってでも、必要に駆られれば、手が届かないでもありません。
ただ、あくまでアシ(足)グルマ(車)です。
多少、ボロでもなーんも気にしません。

たとえ中古でもピッカピカに磨き上げ、大事に大事に乗ろうなんて気なんかさらさらありません。

U.K.に初めて到着した当初、家族を呼び寄せ準備期間の内、約1ヶ月は英語特訓のため自ら志願してホームステイをしましたが、ホストファミリーのオヤジさんの職業は士業で、
自身こそはジャギュア(ジャガー)でしたが、奥さんはボロッちい、スズキ サムライ(ジムニー)、子供たちはさらにポンコツ寸前の、Opel カデットとコルサ(実際は、英国車で、オペルのバッジエンジニアリングのVauxhall、この英国ブランド、U.K.でしか売ってない)でした。

【Suzuki Samurai 1994 model】

自動車専用高速道のモーターウェイを走ってても、故障で路肩に停まるクルマを目にするなんてコト、別に日常の光景でした。

そりゃー、そんなトコに、故障知らずの日本車が乗り込んでいったんです。当時はあっという間に受け入れられました。


ということで、
「欧州でクルマを所有するということ」は、日本に比べるとなかなかにハードルが高いこと、持ってても自分のものとして所有してるヒトは、実は案外多くはない、
というのが判明しましたので報告しときます。

Posted at 2019/08/23 18:55:58 | コメント(2) | トラックバック(0) | 輸入車 | 日記

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