
昨日の、1/2に引き続き、残り、4台のコンセプトモデルです。
Audi TT Sportback Concept
2014年はTTコンセプトにとっては忙しい年で、年初にはAllroad Shooting BrakeとOffroad conceptによる全方位のケーススタディ、
パリモーターショーに向けては、TTのFun to Driveの使命にマッチするサムシングベターをもって臨んだ。
TT SportbackのプラットフォームはA3のMQBを使用したが、
車体サイズは通常のTTより長く広く、リアドアとハッチが追加されて車室拡大が図られており、
チョッと大きめで実用的なTTを望む人たちにとって、長く現実味のある候補となり得た。
搭載された、2L TFSIは400馬力を発揮。
Audi TT Clubsport Turbo Concept

This TT concept turned the fun-loving coupe into a bona-fide track terror.
今回のTTのコンセプトは、fun-loving(= 遊び好き)なクーペを、bona-fideな(= 善意の)なtrack terror(意訳すると、ここでは競争場のヤンチャ坊主ぐらいの意か)に変化させたもの。
例によって、余談を述べたいんで、これについては英語原文も載せました。
なぜって、
それは、小生、直感で、この記者の言いたいこと、理解できましたが、和訳で文字起こしするの、チョッとバッカ悩んだから。
さてこの、ホントに短い一文の中には、学校ではタブン習わない、でも英米人ならフツーに使うコトバ、用語が三っつも詰まってます。
てか、主語(TT concept)と動詞+前置詞(turn過去形 + into)以外ぜーんぶがそう。
・fun-loving:これは、なんとなくでもわかりますよね。 楽しいことが好きな、みたいな意味ですね。
・bona-fide:これが判ったアナタ、U.K.か米国にビジネスで関わったことがあるか、大人なってから住んだことあるヒトかもですね。 実はコレ、英文契約書に出てくる表現で、ラテン語です。
英英辞典を引くと、英語で、"in、または、with good faith"の意、つまりは、善意の、真実の、とかゆー意味です。
用法は、例えば、a bona-fide offer、とあれば、虚偽のない真正の申請(シャレみたいなんで、申し出、ぐらいか)。
因みに英人(米人)、かしこまった契約書や招待状なんかには、ラテン語を使ったり、フランス語を慣用的に使ったり(招待状の最後に書く、R.S.V.P. = お返事ちょーだいの意は、仏語:Répondez s'il vous plaît = レスポンデシルブプレの略)します。
なんか、イチビってるみたいに、最初は小生も感じましたが、かれらもラテン語やフランス語に憧れのようなもの(英語が負けてる感)を持ってるのかも知れません)
・track terror:まず、track。トラックにはいろんな意味ありますが、ココでは、トラックレコードとか、で使う、例えば陸上競技場なんかのトラックと同じ。
次に、terror。この語、テロリストの意味まで含みます。 記事の文章で、テロリストと訳すとコワすぎです。前後の文意から判断して、ヤンチャ坊主かちょいワルハツラツコゾー、ぐらいにしとくのが妥当でしょう。
本題に戻ります。(もう英語原文はナシです)
このAudi TT Clubsport Turbo Concept、初お披露目は、2015年のWörthersee。(小生注:オーストリアのWörthersee湖(ヴェルター湖)で、例年、VWグループのファン感謝イベントなんかをやってるみたいです)
ここで、またもや脱線して余談、
Audi、2012年に、このWörtherseeの名を冠した、e-チャリ、じゃなかった、e-bike Wörthersee conceptを発表してます。

その実力、最高時速:80km/h、電動アシスト持続は、50~70km、
チョッと信じられん、原付を遥かに凌駕する性能、トルクなんかは250NM、と1.8L FFのTTをも凌ぐ力強さ。
しかも2015年には、世界限定で50台が、約240万円で売り出されたらしい。(物価水準からしたら確かに高すぎるが、このマシンでこの価格なら安いと、小生は思う。
因みにさらに余談だが、日本では、コレ、道交法上チャリ扱いされず、ヘルメット着用が義務らしい。って、言われんでも、ヘルどころかグローブはもちろん、プロテクタも着けますって。)
また、本題に戻る、
ハイパフォーマンスのコンセプトは、RSスペックで、電動バイターボの2.5L 5気筒エンジンで、最高出力:600馬力、
4駆6速マニュアルギアBOXを備え、大型エンジンに換装されてるにも関わらず、車重:1.4トン、ゼロヒャク:3.6秒だった。
Audi TT Ultra Quattro Concept

このコンセプトモデルも、オーストリアWörthersee湖カーショーで、2013年にお披露目されたもの。
ウルトラ(Ultra)の所以は、ボディパネルに始まりエンジンパーツ、ナットやボルトに至るまでのすべて、広範囲に亘る変更で軽量化を図ったことに求められる。元の車重:1.6トンから、1.1トンに減量、それでいて最高出力は、306馬力に増大。
Audi TT Quattro Sport Concept

第3世代のTTは2014年のジューネーブモーターショーでデビュー、でもこのAudi TT Quattro Sport Conceptが、量産モデルから結構な注目を奪った。
このクルマ、一般的な2L、4気筒をブーストにより414馬力を4輪に伝達するハイチューン版をも脅かす存在だった。
Audiはこうも言っていた、クルマの潜在力を純粋な形で具体化したものであった、と。
であるにも関わらず、その2年後には、現行のTT RSがこのhigh-strungな(小生注:チョッとどー訳してよいかワカラん。テンションが高い、くらいの意か)4気筒を引き継がず、直列5気筒でデビューした。