
先般のブログ記事(よもやま話21)で触れた、CES Asia2019開催の6月に先立つ、本年1月には、米国ネバダ州ラスベガスで、本家のCES 2019が行われています。
*CESは、Consumer Electronics Showの略で、世界中から最新のエレクトロニクス技術、製品が集まる見本市で、カーエレクトロニクス業界もその一部として参加してます。
CES 2019における自動車関連出展各社の一貫したテーマの一つは、「完全自動運転」というキーワードであり、
もう一つのテーマが「車室内体験をより豊かにする」というものだったようです。
Audiはこれらのテーマに沿って、2台のコンセプトカーとデモカーをショーに持ち込んで披露しています。
■Audi Aicon Concept
Audi Aicon(2017年初登場)は、完全な自動運転のコンセプトと自動運転中のユーザー体験に主眼を置いたクルマ(のようなモノ。 カッコ書き内、小生、注)。
完全自動運転車のため、ステアリングホイールやペダル類はありません。
Fun to Driveもヘッタクレもありません。
drive = 運転する、とういう動詞すら、意味をなさなくなるんじゃないかと。
人が運転操作をしないなら、ドライバーという概念すらなくなるんじゃないかという気さえ、小生にはします。
それにそもそも、そんなことなら、もはやこのようにクルマのようなカタチである必要があるのかどうかさえ、疑問になります。
まぁ、あとはプレス発表の内容だけ、書きだしときます。
インテリアは快適性と機能性に徹したものとなっている。
またBピラーが省かれ、前後方向に開くドアが、開放的な雰囲気を創り出している。
タッチコントロールに対応するディスプレイ部分が前面と両側面から囲み込むように配置され、前席の乗員はどのようなシート・ポジションでもコントロール入力ができる。
Aiconに乗車すると、スマートデバイスによって乗員を特定し、各自の設定条件を自動的にアップロードする。
乗員は、ビデオ観賞、インターネット閲覧、電話会議など、さまざまな車内アクティビティを選ぶことができる。
ダッシュボードのフロント・ディスプレイとフロントガラスに現れるバーチャル・ヘッドアップディスプレイは、ともにビデオのスクリーンの役割をする。
ソトの景色も見る必要はないそうです。
こうなると、完全にパラダイムシフトです。
クルマは乗る(運転する)ものではなく、乗せられるものに、モードチェンジし、乗っ(せら)てる間は、普段の生活の延長をするそうです。
小生には到底信じられません。
またもう一つのテーマである、豊かな車室内体験についても、Audiは、「車載エンターテインメントシステムは、乗り物を移動手段から感覚的なエンターテインメント体験の場へ変える」、と提唱してます。
■Audi Entertainment Concepts
このCESショーで、A8をベースに、Immersive In-Car Entertainment(没入型車載エンターテインメント)システムを搭載したクルマを使い、デモンストレーションが行われたそう。
車載のエンターテインメントシステムに、車中で没入するなんて、ホントに必要なんでしょうか。
言い換えると、その体験はクルマの車内である必要があるんでしょうか。
これまた、小生には、さっぱり理解しかねます。
またもやプレス文です。
このシステム、室内オーディオシステムからのサウンドに合わせ、ビデオが車の前面にあるスクリーン、室内のMMIディスプレイおよびタブレットに映し出され、
アクティブ・サスペンション(車体を通常の位置から0.5秒で最大3.3インチ = 約8.4cm持ち上げる)は、
車体を上下させたり、傾けたり、振動させたりもでき、ユーザー体験をさらに高める、とのこと、
さらにこのA8ベースのデモカーは、前席シート装備の各種触覚モーター、車内随所に配置のLED、空調ベンチレーターを通して乗員にフィードバックするようになっており、
これらのシステムは全てトランク内に収められたコンピューターによって制御されてた、そう。
って、これ、つまりは、何とかランドの何とかライドとかの、個人ユースのウルトラ進化版、あるいは、4DXシアター(映画館)の、やはり個人ユースのハイパー進化版ということなんでしょうか。
こんなんが、近い将来、街中に繰り出してくるんでしょうか
取り敢えず、小生は遠慮しときます。
ノーセンキューです。
Posted at 2019/08/05 18:17:14 | |
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