“ぐじ”
今や、京料理の 最 高級食材 ともされる
硬骨魚綱・スズキ目・アマダイ科の魚(さかな)
さう、一般に呼ばれる名は
“甘鯛”
古(いにしえ)の
昔(我が邦、
中世(
平安後期)の時代)より
“鯖”(
塩サバ)、
“笹カレイ”(
一夜干し 関東では “柳かれい” と呼称)などとともに
日本海・
若狭湾で水揚げ され、美也古、
京に運ばれてきた
淡泊で、かをり高い白身魚(故に
いたみやすく、京へ送られる “ぐじ” は、
身が崩れないよう、ワザとウロコを付けたまま、天然塩〆)
先に、
今や、京料理の 最 高級食材 と書いたが
本官小生が、幼少の砌(“みぎり” と読むんだゼ 「頃」とか「時」の意)には
最高級と云えるまでのモノでもナク(本官小生感覚)
京では、庶民一般家庭の食卓にも登ることもあったレギュラーメンバーの一員
(ただし、高価なモノとなった今でも、昔から変わらず、
“鱧”(落とし) や
“鯖”(寿司) などと並び、
京では、欠くことのできない、みやこびとに愛される魚(さかな) であることに変わりはナイ)
幼少当時、この
“ぐじ” の旨さ を
理解できていなかった 本官小生
現、大本営部司令長官・母上殿が作ってくれる夕食のメインおかず
として登板した際の反応
「はぁー⤵、なんやぁ⤵、今日は “ぐじ” なんかぁ⤵」
愚かな、バカがき デアル
モトモト からして、
旨い魚(さかな)
それに加え
その後の、漁獲高の影響か
はたまた、ブランド化成功によるものか
すっかり、
京の庶民一般家庭の食卓からは姿を消し
口に出来るのは、基本、料理屋とか でダケ、という状況になり久しい
さう、コレが
京料理の 最 高級食材 と云われるようになった所以デアル
ココで、
話題は転換
現代の冷蔵保存技術の進歩、発展は目覚ましい!
また
現代の市場流通網の進歩、発展は目覚ましい!
天然塩〆でない、
“ぐじ” の 鮮魚 マルマル一尾
北勢 の本拠基地自宅近くの
スーパーで売りに出ていた!
頭部 - 尾鰭 長:約30cm の 若干 小ぶりなモノであるが
この一尾で、代、1,680圓也(税込)
高い!(それでも、安い!)
※ 40cm 超のビッグサイズは、ほとんどが高級料亭に卸され、一般市場にはホボ流通しないし、Kg(キロ)サイズは、金、10,000圓 を超えることもあるさうデアル
購入した
“ぐじ” マルマル一尾 は、モチ(餅ではナイ!)、頼めば鮮魚コーナーで
下処理 して(
捌いて)くれるが
その愉しみをヒトに任せるなんて、今の本官小生には考えられん
自分で、内蔵・エラ・血ワタ(血合い)を落とし、
三枚におろす
なお、
“ぐじ” は、ウロコも調理して食す(後述) ので、
ウロコは落とさず
水洗いして、ヌメリを取って水気を切り、
塩をスル(身面のみ、ウロコのついた皮面は塩をしない)
プロが捌く
『中骨』 部の薄さには、まだまだかなーり遠い
が、少々 身が厚く(多く)残っていても おけ
『アタマ』 とともに、《あら煮》にスル ので、ノンプロブレーマ
※ そーいや、ムカシ
英國 暮らしをしてた頃のハナシ
我が邦、日本國同様、島国である彼の國、魚層も似ており、大手チェーン スーパー
"TESCO"

Ⓒ
や
"SAINSBURY'S"

Ⓒ
には、
"fishmonger"(
魚屋)は、フツーにあった
ただ、我が邦の魚食文化とは違い、シャケ("salmon")も、スズキ("sea bass")も、サバ("mackerel")も、タラ("cod")も、なんでもかんでも
ブツ切 か
開き身
馴染 になった、
"fishmonger"(
魚屋)の
にーちゃん に、
三枚下ろし のテクを教えて、仕込んだ ものだった
あ、そーいや、
肉も厚切りしかない文化
おウチ すきやき食べたさ に
"butcher"(
肉屋)の
おっちゃん に

Ⓒ
《ハムスライサー》で、
“薄切り肉” に
させたり
もしてたなぁ(生肉の《ハムスライサー》使用、最初
かなり抵抗されたが、最終的に勝った! あはは)
閑話休題
まずは
《“ぐじ” のあら煮》 作りましょ!
水・しょうゆ・酒・みりん・砂糖、各テキトー と
スライス生姜 テキトー枚数
を入れ、
“中火” にかけた
鍋 に
多少身が残ってしまっている
『中骨』 と
“兜割り”(“梨割り” とも云ふ)した
『アタマ』 投入
煮立ったら
煮汁大さじ3ホド を別に
取っておい(メイン料理で使用、後述) て
『厚揚げ』
(今回は、【栃尾油揚げ】を、大型サイコロ形状にカットして使用)
を投入し
落としブタ(豚ではナイ!)代わりの
『キッチンペーパー』 を被せ
そのままシバラク
“中火” で煮込んでいけば
《“ぐじ” のあら煮》、
完成!
次は
《“ぐじ” の松笠焼き》(揚げ焼き)
作りましょ!
『上身』 と
『下身』 を、各3等分にカット、計6ピースの
『切り身』
を、熱したサラダ油、で
ウロコが立つ まで
“中火” で2~3分、揚げ焼き すれば
《“ぐじ” の松笠焼き》、
完成!
さらに次は
先程、とっておいた、
あら煮の煮汁 を
ダシとして加え
土鍋で
《ご飯》 炊いて!
《ご飯》 炊きあがった ら
最後の仕上げ
《“ぐじ” の “鯛めし”》 作りましょ!
《“ぐじ” の松笠焼き》、6ピースのウチ、2ピースを残し
つまりは、
4ピース を
ほぐしながら
炊きあがった
《ご飯》 に
混ぜ込め ば
《“ぐじ” の “鯛めし”》、
完成!
残しておいた
《“ぐじ” の松笠焼き》、
2ピース は
お茶碗によそった 《“ぐじ” の “鯛めし”》 に
各一切れづつ載せ
刻んだ
《大葉》 を 散らす
ほーら、とーても、美味しそうでしょ!
“ぐじ” の風味豊かなダシ、
かをり高く上品な甘さの身、
香ばしい皮、
パリパリ食感でさらに香ばしいウロコ
いや、ちゅーホド、
堪能 できる
“ぐじ” で作る
最高に贅沢な鯛めし
実際、メチャクチャ美味しかったんだケドね!
上官殿製作 にヨル
付け合わせ の
《きゅうりと塩昆布の和え物》・
《なめこの味噌汁》
も、
ホンマ、ええしごとするわぁー!
今宵、一昨日のイタリアンから打って変わった
和食、それも、
京料理の 最 高級魚を愉しむ、
お料理戦
大成功デアル
以上
本日も愉快でおいしい食事な一日
Mission Complete!
これにて報告ヲワル
オーバー
Posted at 2024/07/14 18:56:53 | |
トラックバック(0) |
料理 | 日記