先々週、並びに先週、つまり、WK5、WK6に引き続き、2021 WK7となる今週末も、ちょい越境ツーリングである。
その前のWK3、WK4含め、4週連続で、小生との週末休暇が重なった上官殿の勤務シフト、
本日からは出勤が続くようである。
なもんで、
本日はソロ出撃。
目標到達域は京都市内、
当然ながら、作戦行動中の、"Avoiding the three(3) Cs" は徹底の上である。
年末年始における例年の、大本営部常駐の提督(ウソ。母親)邸への定期訪問(ウソ。初詣のお参りをし、実家でゴロゴロするだけ)の当家恒例行事、
本シーズンは、COVID-19に対する、DEFCON 1 ( = Defense Readiness Condition One、つまり最大臨戦警戒態勢) にて、見合わせ、としていた。
そしてそうこうする内、浪速国とのパッケージで一纏め、
京にも、Emergency Declaration over COVID-19 が発令されてしまった。
今週解除されるか、と小生、勝手に踏んでいたが、案に相違して、それも見送られることとなってしまった。
でも、である。
・実家で、独り暮らす、まぁまぁ高齢の提督殿(でも、ピンピンしている)のご機嫌伺い、
(モチロン、サージカルマスク常時着用にて、短時間の滞在)
と、
・これまた、京の街に一人暮らしで働いてる、小生の使番(ウソ。我が娘)の、生活状況視察、
の、
近々での、実施命令が上官殿から、予てより下されていた。
殊の外、親孝行、かつ子思いな小生(ほんまか...)、
(わが命、わがものと思わず、己の器量伏し、ご下命いかにても果たすべし、
なお、死して屍、拾う者なし、って知ってるかなー? 皆さん)
なので、
何としても
早期に、この mission を果たさねばならない。
そこで、である。
本日、未だ逆風状況下ではあるが、実行に移す機会がうまいことやって来た。
(
メディアリテラシーに優れると自負する小生の、
利害反映的で偏向気味な東京発の情報のみならず、現地である近畿(主に大阪)発の情報も当然考慮の上、Closed spaces(密閉)、Crowded place(密集)、Close-contact settings(密接)、つまり
三密回避を厳にすることで、COVID-19対策はとれるもの、との
判断の下でである)
つまりはこういうことである。
先週、懇意にしているアルファロメオ 京都の小生を担当してくれてるセールス氏から試乗のお誘いが舞い込んできたのである。
何を隠そう、写真が見当たらず、『愛車紹介』にはラインナップさせてなかったが、
小生、
実は十数年前には、Alfa Romeo 147 1.9 JTD 16Vに乗っていた。
しかも、伊国在住中のことなので、
エンジンは1.9 JTD の名が示すがごとく、
欧州では定番の、
Turbocharged Diesel・1.9 L、
しかもこれまた欧州なら、あったり前の、
Manual Transmission であった。(故障多発との不名誉な十字架を背負う、セレのオートマチックの選択肢は最初っから考えなかった)
ま、この147、自分でおカネ出して買ったんじゃなく、会社から貸与の Company Car だったんだけどね。
なので、
彼の国、伊国人が macchina(直訳英語で、machine。でも伊語でマッキナと言えば、それすなわちクルマ)に掛ける
情熱には、小生、大変共感しているし、
ゲルマンとは対極で、ラテンのイイカゲンさもちょいある
イタリアンカーも大好きなんである。
当時の
オフィスは、Citta de Torino(つまりは、ピエモンテ州トリノ県トリノ市)中心地、
住まいは、その アルファ147 で10分ほど走った、
Lungo Po(つまり、ポー川)沿いのフラット。

※しっかし、スゴイ時代になったもんだ。
当時は考えられもしなかった、
Google Street View。
OfficeもFlatも、住所を入れれば、世界中のソコの、最近の写真が見ることができるとは!!
(因みに、U.K.でも試したが、住んでたセミデタッチドハウスはまだあり、誰かホカの人が住んでる様子まで伺えた)
なんでも、このストリートビュー、数年前に亡くなられた親族・知人・ペットが写りこんでることがあるらしく、一部で、郷愁と感動と、評判になってるようである。
なお、上記の写真は、ワザと少しだけ離れた場所にしてる。
単身赴任故、当初は、ハウスキーピング付きのサービスアパートメント暮らしだったが、

開催に伴い、観戦客需要でも儲けを当て込んだ家主から追い出されたため、
急遽、家探しして見つけたのが、3ベッドルーム・3シャワールームの、一人暮らしには広大過ぎる、このアパート(Flat)だった。
(祖国、日本に残してた家族が長期滞在で遊びに来てたりしたが、本ブログに登場の、小生使番、いや違った、愛娘はまだ小学校高学年だった)
そういや、この、
Torinoにて、2006年開催の、XX Giochi olimpici invernali( = the XX Olympic Winter Games、つまり冬季オリンピック第20回大会。モットーは、"La passione vive qui"、つまり、"Passion lives here" )、
女子フィギュアスケートの、荒川静香選手
が、Gold Medalist となった大会で、
その超絶技巧

には、現地に居る小生のみならず、周囲の伊国人も拍手喝采・大興奮だった。(小生は、現地時間夜、その自宅フラットでTV観戦してたが、彼女のイナバウアーパフォーマンスに、フラット中から、「うぉぉぉぉー」という歓声があがってた、のを今も思い出す)
因みに小生は、日本選手団 “主将”
岡崎朋美選手
の、女子スピードスケート

は、Stadio Olimpico Grande Torinoのリンクでライブ観戦したが、500mの結果は、4位と惜しくもメダル獲得はならなかった。
おっと、余談が長くなりすぎた。
閑話休題、
本題に戻る。
本日の作戦概要はこうである。
まず、
1.いつもの如く、早朝は、マルロクサンマル(06:30)に当地出発。
2.使番たる娘が住む、お稲荷さん(伏見稲荷大社)近くのワンルームマンションへ向かい、敵情(ウソ、室内生活)現状視察後、ピックアップして、
3.大本営部である実家に前進し、提督の母親のご機嫌伺い、と、
仏壇の亡父に本年最初の「まんまんちゃんあん」。
用向きを済ませたら、速攻で移動、
4.アポイントメントの、ヒトヒトマルマル(11:00)、Alfa Romeo京都着。
伊国が誇るスポーツセダン、“GIULIA”(ジュリア) テストドライブ。
なお、本作戦行動には、従者、娘、同行。
5.本日の作戦行動に付き合ってくれる、娘へ褒美を取らせねばならない。これも上官殿命令である。(なのに、なけなしの小生お小遣いで賄え、との厳命)
というか、
娘とのデートの様相を呈してきたので、一緒にランチすることにする。
時しも
今、京都市なども後援してる、
『京都レストランウインタースペシャル = Winter special 2021』
開催中で、本イベント各参加店からは、
value price な plan が提供されている。
で、今回は
いつもと趣向を変え、和食をチョイス、
京では珍しい、
蕎麦、の名店、
“有喜屋(うきや)”、
ホテルオークラのテナント(本店は先斗町)
にて、
『ウインタースペシャル特別蕎麦懐石 2,500円也』
を愉しむ。
以上、
を作戦骨子とした。
で、実際の戦闘報告は以下の通りである。
1.作戦計画より少しだけ早い、マルロクフタゴー(06:25)に当地出発。
2.マルキュウマルマル(09:00)、娘宅、現着
室内視察もソコソコにして、
娘をピックして、
3.大本営部には、マルキュウヨンゴー(09:45)、現着
上官殿からの手土産を、提督(小生母)にお渡しし、オヤジにセンコ焚いて、ちーんして、
娘もともにシバシ、歓談して休息。
しかし、
大本営部での接触の極小化を図るため、
わずか、30分ほどの滞在時間としたので、
次目標地である、アルファロメオ京都での予定会合時間の、ヒトヒトマルマル(11:00)まで時間余りまくり。
なので、その近くに存する、
“DS STORE 京都” へ、先に立ち寄り、
まずは、仏車で、
ラテンカーに触れる心構えを整えることとした。
(ココのDSも、小生が好きな場所のヒトツである。)

(たまたまの、展示車:DS3 CROSSBACK PERFORMANCE Line、なかなかイイゾ)
ココでは、店長さんと、
ついに先月、経営統合が調印され、誕生した、“STELLANTIS(ステランティス)”(FCAとPSAの合併)、
この影響による、今後の各ブランドのラインナップ予想なんかについて、いろいろ情報収集と、一緒に予想をしてみる。
マゼラティ・DS・アルファで、被る車種は、整理統合されていくだろーな、
ということで、意見の一致を見た。
で、
本日は、“DS VALENTINE GIFT フェア” 開催中、とのことで、
ありがたいことに、

を、戦利品としていただいた。
(“ル・ショコラ・アラン・デュカス”(本店は仏Paris、日本は東京・日本橋)の「ガナシュ・オリジン」3種詰合せ)
4.で、ようやく、アルファロメオ京都へ、アポイントメント時間通り、ヒトヒトマルマル(11:00)に到着
O-Lineを駐機ロットに停め、降りるなり、目に飛び込んできたのは、
<FIAT 850 Special>

じっくり、鑑賞させていただく。
※コイツは、後ほど登場させる、FIAT600の、上級クラス車として、1964年に登場した。
なお、現車はもう売約済み、とのことであった。
で、ショールーム、へと。

早速、出迎えてくれる、担当セールス氏。
このヒト、学生時代にアルファ好き、アバルト好きが高じて、イタリア病を発症。
渡伊(ミラノ)を経て、帰国後そのまま、このアルファロメオ京都に入社(当時はアバルト販売権も分離しておらず併売していた。現在は、FCA方針によりいずれかの選択とされたため、京都での販売会社経営本体は、アバルトを分離、京都の北の方のDに集約している。)
そして、
セールスとしての能力もバツグン。
3年前(だったかな)には、全日本で第3位の販売成績をレコード。
アルファ伊本社から、ミラノご招待視察にも与るホドで、
タダものではない。
なので、小生ととってもハナシが合う。
新型車のことなんて、そこそこに、
「Sidさん、まずは2Fのショールームを観てください」、とのこと。
かくして、
ソコには、小生的パラダイスがあった!!
昨年の夏は、もっと多くて(本国の製造ライン停止にて、販売する在庫が掃けてしまって、売るクルマの手持ちがなくなっちゃったため、知りうる限りのオーナーさん達にお声がけして、
Historic Carを集結させてたそうである。
なんせ、どこかからかしらん情報をキャッチした、カーグラ誌がやって来たらしい。
うーん、圧巻であったろうーな。小生も来たかったゾ)
で、まずは、
<FIAT 600>
から。
(水冷RRエンジン)
(当時もの、メガホンタイプマフラー)

※この個体、イタリアから程度の良いポンコツを直輸入。日本の職人の手でフルレストア。 売り物で、価格は、“ASK” だが、片手から、一本折った残り百万円くらい。
次、お隣は、
<Alfa Romeo Giulia Spider>
ジュリア、といっても、1960年代初頭(つまり小生と同い年くらい)の、
しかも、このスピーデル(Spiderのこと)、Bertone(ベルトーネ。小生が暮らした Torino のカロッツエリア)じゃ "なく"、Pininfarina(ピンファリーナ。同じく Torino のカロッツエリア)によるデザイン。

うーん、キレイだし、かっこいいゾ!
※ちなみにコッチの個体も、やはり売り物で、価格は、やっぱ “ASK” だが、お隣の倍くらい。
※ついでに因んどくと、
”Giulia” を名乗ったのは、1600cc。
1300㏄ は、 ”Giulietta” で、ボンネットのエアインテークダクトがなく、

流麗なカーブを描いてスラントしてるので、造形美としては、コッチの方が美しい、
ということで、小生とセールス担当氏、意見が一致して盛り上がっちまった。
そして、ココでの、Historic Carは、次で最後、
<Alfa Romeo 75 TwinSpark>

※やはり、コイツも売り物で、価格は ”ASK” である。
この個体は、ワンオーナーで、元のオーナーさんは、ココ、つまりAlfa Romeo京都で買われた方で、とっても、非常に、出所のシッカリした、状態の良いものである。
たしか、コイツを手放すにあたり、新しい相棒を ”STELVIO” にされたとか。
そしてそして、ココ、2Fのショールームには、モデルカーやら、ワインやら、雑誌やら、イロイロ置いてあって、
もうね、もう飽きることがない。
しかも、いや、つまりか。
脇役配置の小物類までが、すべて本物。
「人とクルマのある風景」を描き続けるイラストレーター小出茂鐘氏の、

イラストがさり気なく、立ててあるし、
モデルカーは、すべて
イタリアからの直輸入品。壊れたら、本国に送って、伊人のモデラーの手で修復させるし、
Alfa Romeoや、FIATジルシの、スプマンテ(スパークリングワイン)や、ビーノ(ワイン)は、TorinoのあるPiemonte(ピエモンテ)州産か、MilanoのあるLombardy(ロンバルディア)州産、
であった。
おーねーさまに、
抹茶オレを淹れていただいたが、
もうね、時間が経つのはあっという間である。
でも、そうとばかり言ってられない。
その2へ続く....