
PremaをGEOで借り、ジャケットを開く。
風君はカーテンを纏い、笑っていた。
この笑顔だ。
ヤラれるなこりゃ。世のご婦人方は。
だってヲッサンだってヤラれるのだから。
まあよい。
稀代の天才の世界デビューアルバムだ。
聴けば何かが起こるに違いない。
きっと巧みで緻密な何かがグルッグル渦巻き、戦略的なナントカが脳髄を刺激し、心の中の何かを鷲掴みにされ、興奮と感動で涙など溢れてしまうのだろうか。
ふふふこれは凄いレビューが書けてしまうぞ。
流れ出した1曲目を聴きながら早くも我が耳が愚察を始める。
1曲目が終わった。
2曲目が流れ出す。
2曲目が終わる。
3曲目…。
あれ?何も起こらない。
全曲聴き終わった。
あれ!?何だこれは?
終わったぞ!?
なんだ…
それはまるで水でも飲むかの様な時間だった。
必要とするものをただ摂取する時間。
改めて聴いても残る余韻は同じだった。
喉の渇きを潤すかの様に、無心に水を飲む様なひととき。
Premaとはなんぞや。
一体どういう意味なんじゃ?
岡山弁が移っとる。
それはまあよいが、
なに?サンスクリット語で至上の愛?
愛なのかこれは?
確かに何処か暖かい気持ちに見舞われはしたが。
刺激とかサプライズでは決してなく、奇をてらわず、
ごく自然な展開でただただ身を委ねたくなる音の楽しさ。
何だか懐かしい様な、どこかで聴き覚えのある様な、
洋楽の名曲コンピレーションのような聴き心地のよさ。
ああそうか。
空気の様な、水の様な、
存在をひけらかす事なく
全く仰々しくなく、優しく心地よく、
ただ必要で、ただ寄り添って。
これはもう、愛そのものではないか。
初めて逢った気のしない、馴染みのあるぬくもりのような。
ただただ側に居てくれるような。
安らぎにも似たような。
この解釈で合ってるのかな?風クン。
ヲッサン、間違ってんのかな。
いや、疑うのはもうよそう。
半世紀生きていまだよく分からん
愛とやら。
だが愛とは懐疑してはならぬもの。
ここ数年、
King gnuのGREATEST UNKNOWN、
米津玄師のLOST CORNER等、
傑出した音楽の才能達による
優劣付け難い作品がリリースされている。
Prema,
You are love itself.
この作品もまた、
ずっと寄り添っていて欲しいものとなるのだろう。
Posted at 2025/10/12 20:33:15 | |
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