
遂にと云うか、やはりと云うべきか。
天下と言われたトヨタも現況に於いては、
600億という金は惜しいという事だ。
大卒も製造工程へまわす状況を見れば道理かもしれない。
どこかの自動車評論家が、
「F1の技術というのは、
今後の自動車製造に関して全く意味を持たない。」
とTVで言っていた。
こういう事を言い放ってしまうのは、F1界、引いてはモータースポーツ全般に携わる人達に対してどうなのかとも思うが、
しかし事態はそれ程厳しいのだ、という事が印象的に伝わり易くはある。
では、F1に代わる、現代の(ヒュンダイでは無い)自動車事情に即したレースを発案してみては、と思うのだ。
例えば、限られた燃料で何km走れるか、最低速度制限付きのデスレースとか、
或いはレース自体は普通のレースだが、
二酸化炭素排出量だとか、燃料使用量とか、再生材使用率など、
レース後に環境負荷に応じてペナルティが課せられる減点式のレースとか。
また或いは、そういったルール固定をせずに、
さしずめ「エコ1レース」とでも銘打ち、
毎年エコにまつわるルールに乗っとったレースを行うとか。
どうせF1だってルールはチョイチョイ変わって来たし、
何より一寸面白そうではある。
ただ、こうなると電気自動車が有利になってくると想像できる。
さっきの評論家ではないが、
電気自動車となると、
今までの内燃機関動力の自動車と違い、
従来の自動車製造のノウハウがあまり活きて来ないという事実が有るそうだ。
高効率に実用トルクを引き出す、なんて難しい計算も、
エレキパワーに寄れば最大トルクがスイッチオンで容易に得られたりなど。
電力を効率良く使うなんてのはむしろ、
電気機器メーカーの仕事だ。
現に、自動車製造のノウハウを持たずに電気自動車を製造販売するベンチャー企業がゴロゴロ産まれている、と某NHKでやっていた。
自動車メーカーは危機を感じ、
だからこそハイブリッドなんて小出しな事をやっている、なんて噂になるのも無理は無い。
それが正しければいよいよ危ない。
F1だ、エキゾーストだ、ロマンだなどと言っている暇など残されていない事になる。
トヨタはどこぞの電気機器メーカーと提携してやっていく日が来るかもしれない。
パナソニック+トヨタ=トヨパニック
…
我々は車好きとして受け入れていくしか無いのかもしれない。
造り手は勿論だが、
ユーザーにおいても、従来の自動車のイメージを拭い去る必要が今後は有るのだ。
Posted at 2009/11/06 16:51:03 | |
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