
現時点、売れ行き好調のステップワゴン。
フタを開けてみりゃセンセイの予測は見事にハズれたカタチです。
反省の意味も込め、恐縮ながら、その売れ行きの所以を確認しに行って参りました。
試乗車は
スパーダ。
(グレードは不明でしたが、基本的な動力性能面に差は無いので確認しませんでした。)
酷評してしまったエクステリアデザインですが、
直線基調、しかも太いラインのみの構成で、
竹を割った様な潔さと、力強いイメージ。
当初、二次元ではアクが強く映ったのですが、
まじまじと三次元に接してみると、想像していたよりはスッキリ見えるお顔でした。
やはり肉眼で接してみないと解りませんネ。
ワタシの好みとしては比較的流麗な先代のデザインの方ですけど、
これはこれで良いと思えました。
担当者がリアハッチを開け、三列目の説明を始めます。
一番驚いたのはまさにココでした。
収納はご存知、床下なのですが、
その収納のしかたが妙技で、
まず背もたれを前方に倒し、次に座面ごと持ち上げ、そのまま後方に倒し、
深く掘り込みのあるラゲッジに収納され、
あたかも二列シート車かのように、完全にフラットな荷室が現れる。
しかもそれでいて、開口部下端はシート収納のため持ち上げられるでもなく、ごく一般的な高さ。
本当に三列目が消えて無くなったかのようです。
全く三列目が有った形跡を残さない、というのはジツに天晴れ。
こういう所はまさに実車に接し、他車と比較して欲しいところですね。
このクラスのミニバンを検討される方にとっては重要な箇所だと思いマス。
そしてさすがは「主婦が選ぶ、乗りたいと思うミニバン№1」に選ばれるだけの事はあるな、と思いマシタ。
運転席に座ってみましょう。
ちょっとメーターが遠く感じます。
表示の大きさは充分ですが、少し慣れが必要かも。
家庭持ちにとっては重要な、収納のありかをあちこち探ります。
使い勝手はまずまずの大きさの収納が、適当な数、あります。
ですが、決して多い、とは思いません。
フロントガラスの上端がだいぶ上の方まで来ており、
現愛車のシエンタと比較すると室内が明るく感じます。
改めて内装を見渡します。
内装全体のデザインとしては、特に良いとも、悪いとも感じません。
奇をてらうでもなく、当たり前過ぎもせず。
ただ、細部に目をやるとなると、内張りの質感が少々残念に感じます。
いまどき、内装なんてほぼ全域、再生樹脂の使用で、
これくらいの価格のクルマに質感を求めるほうがむしろナンセンスに値するみたいな流れですが、
私は
猛反対です。
再生樹脂だから安っぽくなっちゃうんデス、テヘヘ。なんてのは言い逃れに過ぎません。
同じ再生樹脂でも、表面の加工によって、質感は全然変わってくると思います。
今回乗った試乗車は、
プラ部の表面処理に関しては、まるで商用車のようでした。
布地の部分もあるのですが、
その布地のデザインも良くありません。。。
経験豊富なプロがデザインし、或いはチョイスした柄だとは、到底思えません。
乗れば、毎回目に触れ、接する所ですので、
手を抜かないで欲しかったです。
エンジンをかけます。
アイドリングは静かです。
が、車格としては低い、現愛車のシエンタとさほど変わりません。
静音に関しては、今のクルマはかなり底上げが既になされていますよね。
アクセルを開け、回転を上げていくとそれなりに音が聞こえてきます。
ホンダなので期待していたのですが、
この音が少々ガサツと云いますか。。。
「心地良い音」というより、どちらかというと私にとっては「雑音」の部類でした(^^;。
まあ、同クラス他車種も似たり寄ったりでしょう。
力強さもさほど感じません。
これも、以前試乗したノアとあまり差は感じないトルク感でした。
エクステリアが骨太なだけに、期待はずれさせますネ(^^;。
蛇行させてハンドリングとその追従性を試します。
ファミリーカーの割りには締め上げられた脚、というふうに感じないこともナイですが、
速度を上げ、ハンドル操作をよりクイックにすると、
バタつくといいますか、
脚回りが困っているな、という感じが見受けられます(笑。
まァ、このクルマで通常、こんな乗り方するヒトは居ませんしね。
シエンタよりはましかと思います。
ちょっと気になった点といえば、
段差を越えた時でしょうか。
やはり固いのでしょうか、意外と振動を感じ、音もバタバタと車内に響く感じでした。
総評としては、
動力性能はともかく、
エクステリアデザインと使い勝手に関しては、売れ行きに納得出来るものと感じました。
燃費も向上しているとの事ですが、
何かひとつ、
他に何かもうひとつ有れば、
「ミニバン№1」もイケそうな感じですネ。
Posted at 2010/01/28 05:59:30 | |
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