こんにちは、スタッフKKです。
季節は「冬なう」ということで雪道走ってきました。
試乗車はマツダ「CX-5 XD フィールドジャーニー 4WD(6AT)」です。
最大出力200ps、最大トルク450Nmを発揮する2.2L 4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載。トランスミッションは6ATです。
車両本体価格は355万3000円で、この試乗車には以下のメーカーOPを装備していました。
・地上デジタルチューナー(フルセグ):2万2000円
・10.25インチセンターディスプレイ:2万2000円
・クルージング&トラフィック・サポート(CTS)、ワイヤレス充電(Qi):3万3000円
・ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート:2万2000円
CX-5は昨年2021年11月に大幅改良されました。主な内容は以下の通りです。
・特別仕様車の設定
・外装の変更
・ボディカラー追加
・ドライブモード追加
・ボディ、サスペンションの改良
・シート改良
・騒音低減
・ユーティリティ改良
・安全装備改良
今回ご紹介する「フィールドジャーニー」は新たに設定された特別仕様車のひとつで、ざっくりいえば「アウトドアライフを想起させる」仕様です。
それではご紹介してまいりましょう。
まず外装です。ヘッドライトが「丸」意匠から「四角」意匠になりました。そしてなんとなく「逆三角形のおにぎり形状」だったグリルが少し三角形感が薄れて「ややおにぎらず形状」になりました。
フィールドジャーニーには、グリルにライムグリーンのアクセントが入ります。
リアも同じく丸から四角意匠に。もともと男前なデザインでしたが、またちょっと違った男前になった印象です。
試乗車のボディカラーは以前から設定されている「ディープクリスタルブルーマイカ」ですが、新色として「ジルコンサンドメタリック」という、カーキっぽいカラーが設定されています。
ジルコンサンド… と、新色を思い出そうとすると、なぜか毎度「ジルコニア素子」が頭に浮かびます(謎)。O2センサーに使われているあれです。
内装です。デザインに変化はありませんが、フィールドジャーニーにはエアコンダクトやシートステッチなどにライムグリーンのアクセントが施されています。最初は「おおっ」ってなりますが、すぐに慣れます。
正直これは好みが分かれそうですが、もともとエレガントな雰囲気を持つインテリアなので、雰囲気を変えるにはこれくらいインパクトがある方がいいのかもしれません。
ステアリングに変更はありません。なんとなく大きさを感じるマツダのステアリングの持ち応えが好きです。またレザーの手触りも気持ちいいです。
メーターまわりは標準的なデザインなので、非常に見やすいです。マツダのクルマ全てに言えるのですが、計器類や操作類が良い意味で今までのクルマのバージョンアップ版という印象で、「見る」「操作する」それぞれに迷うことが少ないです。
センターモニターは、メーカーOPの10.25インチのものが装備されていました。標準のナビはこのような表示です。
「Apple CarPlay」「Android Auto」はモニターサイズ問わず全車標準で対応しています。
シャナナナナナ
ちなみにスマホとの接続は有線接続となります。接続はセンターコンソールの中にあります。
ここに接続して使います。
シフトレバーまわりです。シフレバーはボタンを押して前後に動かすコンベンショナルなタイプ。これまた慣れ親しんだものなので扱いやすいです。
エアコン操作パネルも今まで通りといった感じです。フィールドジャーニーには前後シートヒーターとステアリングヒーターが標準装備。すぐに温かくなるので、なかなか車内が暖まらない冬季に大活躍します。この二つは一度使うとやめられなくなる麻薬的装備です。
そしてとにかく使いやすいコマンダーコントロール。特にApple CarPlayの操作で使いやすく、Apple CarPlay派の私は非常に重宝しています。
大幅改良の大きなトピック、「MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT」(略称Mi-DRIVE:ミードライブ)です。
Mi-DRIVEには「ノーマル」「スポーツ」「オフロード」の3モードが設定されているのですが、オフロードが設定されているのはフィールドジャーニーのみ。さらにはフィールドジャーニーでも、
・ガソリン車:「ノーマル」「スポーツ」「オフロード」
・ディーゼル車:「ノーマル」「オフロード」
となっています。
なぜディーゼルにはスポーツが無いのかと言えば、「このディーゼルエンジンはスポーツを設定しなくても十分スポーツだから」だそうです。そのあたりはこの後のさらっとインプレッションにて。
こちらはセンターコンソール前側に設置される「Qi」、非接触充電です。iPhone12Proはスポッと収まりました。
フィールドジャーニー専用のライムグリーンの加飾が入ったシート。程よい硬さで滑りにくく、座り心地の良いものでした。今回の改良で着座時の骨盤角度を最適化し、自然にバランスを取れるS字着座姿勢を実現しているそうです。
リアシートは特に変更はありません。ちなみにリアシートの背もたれは少しだけリクライニングが可能です。これにより後席の居心地はなかなか良いです。
また先述の通り、フィールドジャーニーはリアシートにもヒーターを標準装備。肘掛けの中はなんだかゴージャスな作りをしています。
こちらも先述の通りフィールドジャーニーに標準装備となる「ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート」のスイッチです。これもあると結構便利な機能なので、標準装備はうれしいですね。
ラゲッジです。容量は505L(VDA法)と同クラスのライバルと比べるとやや少なめといったところでしょうか。注目ポイントはリアシートが「4:2:4」の分割可倒式を採用しているところ。このセンターの「2」だけ倒せる作りの国産車はあまり多くなく、様々な活用方法があるので魅力的です。
タイヤサイズは225/65R17。オールシーズンタイヤを標準装備していますが、冬規制非対応なので今回はスタッドレスを装着しています。
スタッドレスはブリヂストンの「ブリザック DM-V3」。SUV専用のスタッドレスタイヤです。
ということで最後にインプレッションを。全走行距離約600km、内訳は東京都内から蓼科方面往復、首都高などを走行し、おおよそ高速7割:一般道3割でした。また長野県内では雪道を走行しました。燃費はメーター表示で15.8km/Lでした。
まず街中ですが、全長は4575mmとそこまで長くないものの、横幅が1845mmとやや大きさを感じるサイズで、狭い道でのすれ違いなど左側に寄せる際には気を使いました。このあたりは慣れではありますが、常に大きさを意識して運転する必要がありそうです。
(写真は雪上ですが、一般道で撮影する時間が取れなかったため許してください)
乗り心地は、低速では思いの外路面の凹凸を拾い気味で、平たく言えば硬さを感じました。速度を少し上げると角が丸くなってきて、しっとり感が出てきます。さらに高速走行ではどっしりとした安定感が現れ、気持ちの良いフラットライド感が味わえます。
エンジンパワーは十二分。ただこちらも極低速ではディーゼルゆえなのかアクセルに対してのレスポンスがワンテンポ遅れるような感じがあります。しかし速度が乗ってくるとモリモリとパワーを噴き出し、特に高速巡航ではその加速感に酔いしれて「マジでキモチイイイイイイ」と白目を剥きそうになります(危ないので剥かないように抑えました)。
(写真は雪上ですが、一般道で撮影する時間が取れなかったため許してください2回目)
さらにキモチイイのがステアリングフィール。適度な手応えがあって、カーブではクルマを操作している感覚がしっかりと味わえます。またクルマもそれに合わせて「スッ」と軽快に反応してれます。このフィーリングとパワフルな加速感がマリアージュしたとき「ああああっ CX-5キモチエエエエエ」と昇天することでしょう(スタッフKKの感想です)。
そして雪道です。Mi-DRIVEをオフロードに設定して走り出すと、ほとんど挙動を乱すこと無く安定した走りを魅せてくれます。違和感全くなし。何にでも言えることですが、普段どおりにできるということは、その裏で何かが頑張っている。CX-5の雪道ではMi-DRIVEのオフロードモードが細かく制御することで、何事もなく走ることができるというわけです。
(写真は雪上ですが、 これはいいのか)
ということで、マツダCX-5 XD フィールドジャーニー 4WD(6AT)。モデル末期ということで、おそらく最後のマイナーチェンジになるのではないでしょうか? 末期モデルは完熟モデル。じゅくじゅくに熟していますよ。ご検討中の方はぜひ一度味わって(試乗して)みてください。
おしまい