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2023年05月29日

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ!Vol.10 ~4WDスポーツの走らせ方とは?~

【コラム】そうだ、ニュルへ行こうよ!Vol.10 ~4WDスポーツの走らせ方とは?~ みなさんごきげんよう!

モータージャーナリストの山田弘樹(やまだ・こうき)です。

クルマ好きの、クルマ好きによる、クルマ好きのためのコラム「そうだ、ニュルへ行こうよ!」。第10回目となる今回は、4WDスポーツの走らせ方についてお話します。

++++++++++++++++++

みんカラスタッフTAKASHI(以下:TAKASHI):山田さん! 4WDスポーツの運転の仕方って、やっぱり違うんですかッ!?

山田弘樹(以下:山田):いきなり唐突だね。さてはこの前GRカローラに乗って、思ったのかな?

>>GRカローラは意外と紳士的? 俊敏性と正確性が融合した走り。再販への期待値は?

TAKASHI:はい。すごく楽しかったんですけど、特に「トラック」モードは独特で……純粋に「すごいな!」って思いました。

というか正直、すごいことしかわからなかったんです(苦笑)。

ブレーキは強力だし、グイグイ曲がるし、どこからでも加速しちゃう。普段FRに乗っているので、どうやったら4WDをスムーズに走らせられるのかな? って思いました。


写真:市健治

山田:そうか、じゃあまずは4WDの話からしないとね。

基本的にはどんな駆動方式でも、走り方は変わりません!

TAKASHI:えっ? でも「4WD車はV字で走れ!」とか、よく聞きますケド……。それって4WDの、特別な走り方なんじゃないんですか?

山田:さすが走り好き(笑)。でも、少し頭でっかちになってるかな。

クルマの基本は、ブレーキングからターンイン、そしてクリッピングポイントに行くまでにクルマを曲げて、そこ(クリッピングポイント)からアクセルを踏んで行く。

その走り方は、FFだろうがFRだろうが、4WDだろうが同じなんだ。


写真:市健治

TAKASHI:じゃあV字というのは?

山田:それは走行ラインの話だね。4WD車はフロントにもリアにも駆動が掛かっているから、曲がりにくいでしょ? その分アクセルを踏むと、トラクションが掛かる。だから……。

TAKASHI:曲がる部分をなるべく少なくして、立ち上がり重視にする?

山田:そう! それが極端なラインになると、V字になるんだ。

だから筑波やモテギみたいな、ストップ&ゴーが多いコースだと4WDターボは速いわけ。

TAKASHI:なるほどぉ。


写真:市健治

山田:そしてようやくGRカローラなわけだけど、このクルマは前後のトルク配分を可変できるでしょ? だからさらに話がフクザツになる。

きっとTAKASHI君はロードスターに乗り慣れているから、駆動配分が30:70の「スポーツ」モードの方が好きなんじゃない?

TAKASHI:そうなんですよ! アクセルオフしてハンドルを切って行くと、スーッと曲がる感じがすごく軽快で。でも「トラック」すると、さらにクルマの一体感が増して、「すごい!」ってなる。

山田:なんで(トルク配分が)50:50なのに!? って思ったわけだね。

TAKASHI:はい(笑)。


写真:市健治

山田:なんども言うけど走り方は同じで、クリップまではアクセルを踏まない。だから操作方法は同じになるんだけど、ターンインのフィーリングは明確に変わる。

トラックモードがすごいのは、フロントにトルクが50%配分された分だけ、ブレーキング時にクルマがガッシリすること。

そして、GRカローラは足周りが引き締められているから、50:50の駆動配分でもターンインが遅く感じないんだよね。さらにクリップからアクセルを踏み込んで行けば、一気に立ち上がる。


写真:市健治

TAKASHI:ブレーキングから脱出までの一体感は、そういうことなんですね。

山田:そう。少なくともワインディングレベルだったら、一体感しかない。だからTAKASHI君の感想は、ある意味正しいのさ。

TAKASHI:サーキットだと、その印象も変わってくるんですかね?

山田:残念ながら僕はGRカローラでサーキットを走っていないからわからないけれど、GRヤリスは50:50の駆動配分でも一体感が高かったよ。

ハンドリングはやや安全志向なアンダーステアだったけれど、全ての動きが俊敏だった。さすがは「トラック」モードだよね。

でもドライバーによっては、スポーツモードの方が好きという意見もあるみたい。

TAKASHI:ドライビングスタイルというか、そこは好みなんでしょうね。


写真:市健治

山田:翻ってGRカローラは、タイヤのスリップアングルが大きくなるサーキットのようなシチュエーションだと、どうなるんだろうね。

ロングホイルベース&ワイドトレッドで挙動は安定しているだろうから、よりオーバーステアな方向にセッティングしても、楽しいだろうな。

TAKASHI:オーバーステア寄りなセッティングだと、ドリフトが楽しめるんですか?

山田:その前に、曲げやすくなる。ブレーキングを終えてクリッピングポイントに向かっ行くとき、リアの荷重が減ったり、少し慣性が付くことで、すごく曲がりやすくなるんだ。

究極はリアタイヤがゆっくり流れて、向きが変わる。それをアクセルでバランスさせて姿勢を整えるのを「バランススロットル」というんだよ。


写真:市健治

TAKASHI:ちょっと難しいです(苦笑。

山田:雪道やダートを走ると、低い速度でもそういう挙動が出せるよ。そして僕はこのときのコントロールが、スポーツドライビングにおける最大の醍醐味だと思うんだ。

ドリフトは、そこからさらにアクセルを多めに踏み込んでアングルをつけて、それを維持する走りと言えるかしら。

TAKASHI:4WDでその走りをするのは大変そうですね。

山田:これを自在に駆使して走らせらているのが、WRCラリーのドライバーなんじゃないかな。サーキットだとV字に走らせる方が、速かったりもするんだけどね。

TAKASHI:やっぱりクルマって奥が深いなぁ。


写真:トヨタ自動車
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Posted at 2023/05/29 11:01:02

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