
こんにちは。スタッフTAKASHIです。
先日ワタクシ富士スピードウェイで開催される
「KYOJO CUP」を初めて観にいってきました。
KYOJO?
きょうじょ?
キョージョ?
KYOJO CUPとは、2017年よりスタートした
女性ドライバー=競争女子だけのレース。
ヴィッツ用の1.5Lエンジンを搭載する
「VITA-01」というレーシングカーを使い12周で行われる勝負は、ダンロップのコントロールタイヤを使用するなど
イコールコンディションの元、純粋に腕だけで争われるのが見どころで、近年徐々に人気が高まっているカテゴリーなんです🏁🔥
なぜ今回、私が足を運んだかと言うと(当日「何シテル」にもちょっと書きましたが)、
知り合い(の知り合い)が今年からフル参戦するから!
決して鼻の下を伸ばしにいっているわけではありません!!!(必死)
それがこの方!
「IDMS Racing DRP VITA」を駆る
及川紗利亜(サリア)選手です!!
なんと及川選手、
普段は歯科医師として働きながら、おまけに
2022ミス・ユニバース・ジャパンで準グランプリに輝いた
スーパーレディ🦷💃
運転も上手くて、歯も治せて、さらにべっぴんさんという三刀流です。
実は私もこの日が初対面。緊張で震えながら富士まで足を運んだのはナイショ。
ちなみにオオタニさーんの故郷にも近い
岩手県のご出身です。
やはり岩手、恐るべし⚾️
(ちなみに私の実父も岩手の出身……)。
及川選手は元々、大学時代にひょんなことから自動車部に入ったことでクルマへの情熱が爆発。歯科医師となったものの、レースへの情熱も冷めず、
歯科医師とレーサーという二つの道を極めていくことにしたんだそうです。志がしゅごい。
2024年シーズン初戦のKYOJOカップは、2022年のチャンピオンである翁長選手を筆頭に、ワタクシもcarview!で何度もお世話になっている自動車ジャーナリストの藤島知子さん(フジトモさん)といったお馴染みのメンバーから、及川選手のようなルーキーまで出走は全部で28台。
予選では1.5秒差の中に上位12台がひしめく大混戦!
恥ずかしながら初めて予選を生で見た私の正直な感想は
めちゃくちゃ熱いし、めちゃくちゃレベル高ぇ……。
トップタイムが次々塗り替えられる予選は見応えたっぷり。年々参戦台数が増え着実にファンに浸透しているのも納得です。
及川選手ですが、この日は久しぶりの公式戦ということで、かなり緊張した様子。
予選では残念ながら24位に沈んでしまいましたが、慣れないニュータイヤの使い方が上手くいかなかったとのこと。ラップを見ると、上位だけでなく下位も大混戦なので決勝での順位アップに期待です!
ちなみに及川選手のゼッケン番号はもちろん
#118(良い歯)です🦷
<予選の模様はこちら>
迎えた決勝。及川選手は
スタートをバッチリ決め見事にジャンプアップ!
応援している選手が活躍するとそりゃもうテンション爆上がりです。推し活をしている人の気持ちがわかりました(笑)。
レースでは、抜きつ抜かれつのバトルが随所で行われる白熱の展開。
イコールコンディションなので、上位だけでなく下位でもバトルがたくさん行われるのがKYOJO CUPの見どころですね。
迎えたチェッカー。及川選手は21位で無事完走。初レースを終え、ホッとした様子でした。
電子制御も何もついていないピュアなレーシングカーで富士を走り切って、おまけにバトルまでするなんて、走り好きとして本当尊敬です🙌
<決勝の模様はこちら>
決勝の激闘を終えた及川選手にお話を聞いてきましたよっ!
(お疲れのところありがとうございます!)
――:レースお疲れさまでした! 初戦を終えていまの率直な感想は?
及川紗利亜さん(以下、及川):昨日からレース(※併催のFCR-VITAレースにも挑戦)が続いたんですが、体力面とか想像以上にキツかったです。走り込みとかしておいた方がいいと言われ軽くはやっていたのですが、まだまだ全然足りないと痛感させられました。
――:レースはいかがでしたか?
及川:朝早くに予選があり路温も低い状態だったので、タイヤを温めづらいという中でタイムを出すのが難しかったです。自己ベストと比べ新品タイヤなのに全然タイムが伸びなくて、昨日から思い悩む2日間でした。
――:予選では苦しんだ一方、決勝ではスタートのジャンプアップなど見せ場も作れたんじゃないですか?
及川:順位が上がって、このまま後ろを抑え込めればいけるかな、と思ったんですが、タイムが思うように伸びなかったのでオーバーテイクされてしまいました。でもその後は、後ろから抜かれることもなく、クリーンなレースができたのは良かったですね。
――:今回目標にしていたことは何かありましたか?
及川:タイムとしては予選で2分1秒台。これが出せていれば、決勝も上位の人たちとちゃんとレースで戦えるかなと考えていたんですけれど、(会場入りした)4日間というタイトなスケジュールの中で、気持ちを維持したり体力面とか課題がたくさん出てしまいました。上位の人たちはプロフェッショナルなので、自己管理やメンタルコントロールをしっかりされているというのも感じました。
――:上位はレースを本職としているプロの人ばかりで、一方で及川選手は“歯医者さん”との二刀流なので、限られた時間の中で準備するのは大変だったんじゃないでしょうか?
及川:歯科医院で働きながらレースの方も本気でやりたいと思って、今のカタチで参戦させてもらっていて、今回初めてのレースを無事に終えられてホッとしています。
――:今回が公式戦としては初レースですもんね。
及川:大学時代はカートとかのレースには出ていたんですけれど、社会人になってからは初めてのレースですね。久しぶりのレースで、予選を走って、グリッドに並んで、スタンディングスタートから決勝を戦うのがすごく楽しかったです!
――:次戦に向けて取り組んでいきたいことは?
及川:全体的にタイムを上げていかないと中団でのレースができないので、まずは2分フラットぐらいで走ることが目標ですね(※補足:今回の予選のベストタイムは、斎藤愛未選手の1分58秒704。2分フラットは予選TOP10に入るタイム)。
次戦(第2戦&第3戦)は、スーパーフォーミュラとの併催で注目度も高いので、ちゃんとレースができる状態にしていきたいです。
――:ズバリ、今シーズンの目標は?
及川:ランキングで15位より前、半分より上にはいきたいです。そのためには体力もドライビングも両方の走り込みが必要だと思っています。
VITAは、パワーはないけど軽量で、乱暴にアクセルを踏むとリアが滑って真っ直ぐ進まないので丁寧な操作が必要なんですが、気持ちが前のめりになって焦ってしまうと空回りしてしまうので、その辺りもシミュレータなども使って練習していこうと思います!
――:最後に、及川選手がKYOJOカップに挑戦する理由を教えてください。
及川:KYOJOカップをまだまだ知らない方にももっと見ていただきたいですし、特に女性の方たちにもっと注目してもらいたいんです。
私は歯科医師とミスユニバースという肩書きを持って参戦していますが、看護師さんをされながら生後4ヶ月の赤ちゃんを抱っこして挑戦している荻原友美選手とか、色んな経歴の方がいらっしゃるのがKYOJOカップ。
出産したり結婚したりしたらレースって諦めなくちゃいけないのかな……と思っていたんですが、私自身、一人の女性として憧れる先輩がたくさんいて、そういう先輩たちがいるおかげで私も周りの人にサポートしてもらいながら続けたいと思うことができたんです。
なので、レースだけじゃなくても、結婚だったり女性のキャリアで諦めちゃっている人がいるんだったら、このKYOJOカップを観てパワーをもらってほしいと思っています!
※※※
女性として、歯科医師をされながらレーサーとしての道も突き詰めようとする及川選手。
全てを投げ捨てて一つの道を極めるのもそれはそれでロマンはありますが、色々なレースの楽しみ方・接し方があるというのを改めて感じました。
思わずウルッとしてしまったので、ワタクシは次戦(7/19〜21)もしっかりと応援に駆けつけようと思います!横断幕でも準備しようかしら?
ではではノシ
Photo:浦野翔一
及川紗利亜(おいかわ・さりあ)
2022ミス・ユニバースジャパン準グランプリ
歯科医師
Smile Asiaブランドアンバサダー
幼い頃、アメリカで研究を行っていた整形外科医である叔父の姿を見て、国際的に活躍できるような医療人になりたいと思い、歯科医師となる。
その後、2022ミス・ユニバースジャパンに参加し、準グランプリに輝く。
モータースポーツは、大学時代に自動車部に入部し、愛車のマツダNB型ロードスターをカスタマイズしサーキットタイムアタックや、カートレースに参加してきた。2024年から富士スピードウェイで開催される女性だけのガチンコレース「KYOJO CUP」に参戦中。
Profile Photo:Yoko Atsumi
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2024/05/27 09:01:03